ごめんね青春!8話

 
 8話も面白かった!



 例によって小ネタにグフッと笑って、いよいよ大詰なお話の展開にドキドキして、胸打つ切なさにグッと来て、あっという間の一時間でした。




「コスメはコスメだ、皆お前さんが大好きだ」と言うビルちゃんや、
(青春祭できるよう)「頼むよ、平ちゃん!信じて待ってっからさ〜」と叫ぶ「右の廻しを取れ!左の廻しを取れ!」の遠藤ちゃんや、
コスメパパに怒って門に駈け上がった頬っぺたピカピカの大木くんや、
「聖駿高校、復活〜〜!」の叫びが、まさに青春だったからくりや(シスター校長までからくり人形呼びなのね。ふふ)、
「これはですね、お化け屋敷のメイクですね。完成度高いですか?」と嬉しそうな半田くんや、
遅刻する〜!と走る必要ないのに校門でコケている子泣きジジイ・成田くんや、
学校に来たユウコさんにちゃっかりクイズを出すクイズ王・昭島や、
フィーチャー回でなくてもきっちり存在感がある古井ゆかたや、中井かいちょーや、アマリンちゃんや、

時々キレるけど、東京での涙が清らかだった神保さんや、
神保さんの自然な泣きも良かったけど、今回キレイな涙をぽろぽろ流すのが特に印象的だったコスメたんや。




 書き切れないから生徒さんだけ書いたけど、達者でキュートな大人の皆さんももちろん、全キャストが愛しくていとしくて、もうあと2回しか彼らが見られないのが本当に切なくてどうしましょう、という今日この頃であります。




 さて、先程コスメたんの泣きが印象的だったと書きましたが(あ、あとラスト「お帰り、コスメ」と迎え入れられて、ちょっとお口を尖らせて「ただいま」という表情とか、見事に女子で良かった!)




 コスメたん、ポロポロ涙を流して本当に泣いているから、涙声もリアルでグッと来るのですわね。で、そこは、彼らの担任、泣きのマイスター・平ちゃん先生と同じだな〜と思って。




 ということで、ファンなものですから、前にも何度も書いたけど、ここでまた錦戸さんの泣きのことをちょっと書かせて頂こうかと。(演技のこととか良く分からないし、人それぞれの持ち味があると思うので、他のどなたかと比べる訳でもないのですけれどね)。




 まず、さっきも書いたように、本当に泣いているから、彼の場合、涙声というか、むしろ泣くのを堪えている声からもうリアルでクルのですわね。そして泣きの瞬発力があって、みるみる目が潤むし、目が大きいから、目が潤むのが分かりやすいし。涙を満々とたたえて光る目も、堪らず大粒の涙がこぼれ落ちる風情も、切なく美しいという。




 以上のことは今までの作品でも、そして今回のドラマでも感じたことですけれど。今回のドラマでは、高校生も、青春を引きずっている先生も演じているからか、これまで以上に様々な色合いの泣きが見られて、彼の泣き力がさらにパワーアップした気もします。




 以前は、ま〜さんの慟哭等を除くと、いわゆる女優泣きというか、切ない涙を静かに美しく流すイメージが強かったけれど。平ちゃんのは、憤ったり、焦ったり、情けなかったり、喜んだり、悲しんだり、感動したり、端整なお顔を歪めて声を上げて泣く、熱のある、より人間的な泣き、というか。うまく言えないけど、クドカンさん及び皆々様のおかげや、ご本人の才能と努力で、泣きに関しても、うわ〜錦戸さん、また高みに上らはったわ〜と思いました。



 そして、前から、感受性が強い為か、テストでも泣いて、本番でもなんぼでも泣くと伝え聞いていたけれど。




 今回のドラマ・5話で生徒たちから駅伝に出ると聞いて感動して泣くクダリでは、ストロークが短くて涙を流すのが大変だったとご本人がおっしゃっていたとドラマFBにあって、




 当然ながら、ただ感情にまかせて目を潤ませるのでなく、要求された短いストロークでもタイミングを合わせて泣けるプロフェッショナルなんだな〜と思いました。さすがクドカンさんが即答で指名した役者さん。




 おっと、泣き話が長くなりましたわね(あ、あと、言うまでもないけど、一応書き添えておくと、泣きだけでなくて、彼はコミカルな演技も良いのですわね。泣くより難しいと聞く、声を立てて笑うことも上手よ)。




 ということで8話のお話に戻ると。ラスト、平助さんのポップな授業が後押ししたのか、ようやくコスメパパが許してくれて、晴れて共学クラスが復活、合併・合同文化祭に向けて一丸となる面々。平助先生の悲願が叶う日も近いけれど、彼の恋愛関係はどうなるのでしょう。




 リサ先生に「原平助!あんたが好きなの。大好き!」と告白されて、お返事が「結婚を前提に、まずはお友達から」って。道のり遠っ!てか、お返事して、じゃあそういうことでって、くるって振り向いてスタスタ去って行くって。あんなに誠実で、あっさりしたお返事聞いたことないわ。でも実直な平助先生が、蜂谷先生は今のままがいいです、十分素敵です、完璧ですって言って、(男前で)真摯なお顔で握手してよろしくお願いしますと言うのだから、その気なのだろうけど。




 そして、ついに今回登場したユウコさん。ごめんね電話で、デリコロAくんと会ったけれども、意外と何も感じず、思い出すのは、仮に平くんと呼ぶ(ふふ)人の方だと言っていたユウコさん(その部分は平助さんは聞いていなかったけど)。




 今はノンフィクションライターだというそんな彼女が、学校に来た真意は何なのでしょう。何となく含む所がありそうな表情だったような。次回予告では、平助さん、ユウコさんとなんかデレデレしていたみたいだけど。リサさんともドキドキな感じだったけど。




 さらに、風間パパの再婚相手・麻生さんの登場で年上大好き・一平たんはメロメロみたいですが、平助たん&後ろメタファー・みゆきママはどうする?ってか、どうなる?




 そしてそして、平助さん、とうとう真相を告げるの?「大事な話があるんだけど。トンコーの屋上で」って。てかサトシくんは知っているの?




 残す所あと2回。一瞬たりとも目が離せません!




 ということで、8話の平助さん周りの素敵ポインツ。




 冒頭三女校門。コスメの「女装」に怒るコスメパパを懸命に後ろから押さえるけど、振り払われて「イデ」とかひっくり返る平助先生が弱っちキュート。ああいうのが見られるのも、あとわずかねぇ。




 続いてトンコー校長室。合併は中止、男女共学クラスは解消と言い捨てて出て行く怒りのコスメパパ。「ちょっと待って下さい、再来週に合同文化祭…」と食い下がるのに食い気味で「中止に決まってんだろ!」と大声で怒鳴られて、高い声で「わぉ」とか怯えて叫ぶ下がり眉の平助先生が弱っちキュート。ああいうのが見られるのも…以下略。




 ビシャッと扉を締められてビクッとして途方にくれる切ない垂れ目もナイス。(半田くんの「自分のせいでしょうか」シリーズも好き)




 続いてコスメが私(俺)のせいでごめんなさい、と謝る三女教室シーン。彼を責めないでと諭すシスター校長。コスメの為に憤る神保さん。ポロポロ涙を流すコスメ。皆さん素晴らしい。そしてそれを見守る平助先生の涙目も切なく美しい。さっき書いた、目が大きいから潤んでいるのが伝わりやすい、の一例でもあるし、表情王子だし、そもそも目が綺麗ってか、イケメンさんだ!




 それから、その涙目のまま、文化祭だけは絶対やる、何が何でもやる、と熱く叫ぶお顔は精悍で、優しいけど、諦めない人を実に良い塩梅に演じてはると改めて思いました(何様)。




 続いてトンコー保健室。淡島〜、蜂谷〜とか言い合っている女子二人が最高、そこに入ってきた平助先生との掛け合いも最高でしたけれど。阿修羅の原の動画ゲット寸前で、はぁっとか空気漏れちゃって、でも合同文化祭は責任を持って実現させます、とうなだれて出て行く平助先生が情けなキュートでした。




 さて、理事長の家で門前払いをくらって帰った平ちゃん部屋。諦めるな、信じた道を突き進め!と平ちゃんの頭をガシっとつかんで上機嫌で出て行く風間パパ。「原平太、再婚するってよ」とすねている菩薩ママ。パパとの絡みも、ママとの絡みも、息ピッタリで愉快で大好き!でも、もう見られなくなるのね、ってすぐ話がそっちへ行ってごめん。




 しかし、(再婚なんて)「認めないよ、俺は絶対。どんなに若くてキレイなお姉さんでも、俺にとって母ちゃんは母ちゃんだけだもん」なんて困り犬の潤み目で必死に言われたら。可愛くて、菩薩ママみたいに体を揺すって「う〜ん。平ちゃ〜ん」って言いたくなるわね。でも、この再婚話がどう展開していくか分からないけど、平ちゃん、そろそろ生身の人に真実を話さないとね(ってあんた誰)。




 続いて、ガールズバー。生徒と一緒に訪れた理事長宅でもやっぱり門前払いで、しょげている平助さん。「何だよ、だせーな、べーやん。元気出せよ。ほら揚げたて。ソース掛けないでそのまま食ってみ」とコロッケを出すサトシ。「どう?」「うん、ソース掛けたいね」「(笑顔で)だろ?」なんていう掛け合いが愉快。うざキュートなサトシが、何故かスペシウム光線を発しつつ、そんなうざいサトシから朗報があります、とか言うのもナイス!




 朗報の内容は、情報は何も聞いていないけど、ユウコさんが近くにいたということなんだけど、それは良い知らせなのか、悪い知らせなのか、思いあぐねて寝床にデロンと寝転がる平助さん。でも休ませてくれない怒りの菩薩ママ。「見なさいパソコン。その女。再婚相手!」「(テキトーに)あ〜感じ良さそうな人ですね〜」「見てないだろ〜!」なんてナイス掛け合いをしていると、ラジオからユウコさんの声が!ガバッと起き上がってラジオに近づく平助さんのビックリ目が最強!




 そしてユウコさんの(好きだった男の子を仮にAくんとして)「Aくんの親友は仮に平くんとします」で、平助さんの片眉がひょいひょいと二度ほど上がるのが、可笑しくて大好きでした。錦戸亮は泣きがキレイなだけではなく、コミカルな演技もイケるのだ。ってさっき書いたわね。




 さてユウコさんがごめんねしたいのは……Aくん、ということで菩薩ママに大笑いされた平助さんですが。ユウコさんが「Aくんと先日会ったけれど、意外と何も感じず、思い出すのはただ一人最後まで励ましてくれた平くんの方」と言葉を続けたのは聞いていない、というのもさっきも書きましたわね。ラジオ局に駆け付けていたから。




 そしてそこで校長がカバさん、むしろカバさんが校長であると知る平助さん。生瀬さんの演技ももちろん最高でしたが、平助さんの驚きっぷりが実にリアルでしたし。ずっとカバさんラジオを聞いていた高校生の平ちゃんに瞬間戻ったように「カバさんが…」と言ってキラキラの涙を一気に目にためて「カバさ〜ん」と抱き付いて泣く錦戸亮の泣きの瞬発力に、ここでも感嘆致しましたわ。えぇ。




 続いて三度目に訪れた理事長宅。てっきり門前払いと思いこんでシュンとして帰ろうとした平助先生を「えっ?今、お入りくださいって」とリサ先生が止めて、今度は招じ入れられた家の中。理事長の女装(インパクト大)に目をパチクリさせるリサ先生もキュートでしたが、息を呑む平助先生のお顔も実にグッドルッキングでした。




 部屋の中にはたくさんの本。ネットでも調べた形跡あり。詳しく勉強したし、女装のままスーパー行って、違和感を実感したけど、やっぱり認められない理事長に、明日の朝、原が特別に授業してさしあげます、とリサ先生が無茶振りして帰る道(無茶振りされて「出来ますよね?」と脅されて、大きな目を見開いて小さく「あ、はい」と言うのもナイス&ラブリー!)。予告にもあった「原平助!あんたのことが好きなの。大好き!」というリサ先生の告白に呆然とする平助先生のドアップがキュートすぎる。車来たけど。




 あの時、車がプーっていって、二人が端に避けた後も、車がププーっていって、平助さん出ていって、早回しになって。あれって平助さんがオーライとか言って交通整理してあげていたの?最後す〜いませんっとかって頭下げていたけど。なんて人の良い。硬骨漢の錦戸さんが演じているんだけど、優しい、人の良い平ちゃんが、本当にいる人みたいに感じられて、素晴らしいわね。良い役者さんだから当然だけど。




 さて車が去り「ありがとうございます」と告白にお礼を言って、また怒られる平ちゃん。「明日までお返事お聞かせください!」と去っていくリサ先生に「それも明日まで?」ってトホホ顔の平ちゃんが情けなキュート。




 翌日、コスメ父子に授業を施す平助先生(今週の板書シーンは少人数ながらスペシャル版でしたわね)。




 トンコーの制服で押忍!なんて現れて、「見て、母ちゃんに改造してもらったの、ツータック」なんて笑顔で言うのがキュートでしたけれども。




 ややナゾな例えを出して、校長たちを不安にさせる平助先生(それですごく良く分かる理事長が愉快)。




 でも、いつものように人を逸らさない魅力で、自分のペースに巻き込んで。最初「ん?」という感じなのが、ナゾな例えも「うんうん」となっちゃうというか、なんか納得させちゃう平助先生ってやっぱり素敵。




 今回は、コスメパパにはもう分かっていると平助先生は分かっていて、その後押しをする感じで、決定打はコスメたんの涙だったかもしれないけど。




 もう分かっているって分かっている平ちゃんが素敵。普段弱めでふわふわしていて、妖怪先延ばしだけど。うなだれるけど折れない、なんか諦めない、ここぞという時は熱く相手を説き伏せる平助先生のファンです、あたくし。




 ちなみに、淳二錦戸の「やだな〜、なんかやだな〜、こわいな〜こわいな〜」も最高でしたし、女子な感じで「肝心なのは中身だから〜」とか言うのや、制服着てみたけど、正直、キッツイだろ?の表情や(あたくしは可愛いと思うけどね)、その他もろもろ、すべて良かったです。コスメたんの涙に共鳴するように、潤む目も良かった〜。




 ということで、ついにコスメパパが許してくれて、晴れて共学クラス・合併が復活、急がないと遅刻する、と三女に急ぐボーイズ。「合同文化祭は?」に「予定通り、決行します!」と笑顔で叫ぶ平助先生がキュート。皆に迎え入れられてコスメが「ただいま」と言った後の平助先生の笑顔も良い。




 一方、文化祭の準備に忙しいリサ先生を教室に訪れて「あの、昨日の返事を」と低めの声で言う平助先生は、イケメンさんそのもの。そして「結婚を前提に、まずお友達から」という誠実であっさりしたお返事のクダリは先程もちょっと書きましたけれど。「だって急だから〜。蜂谷先生が、俺、その、いや私を、俺、オレに好意を抱いているなんて1ミリも思わなかったし」「だって友達ですか?(じゃないですね)でしょ?」なんていうあたり、セリフ回しも表情もお見事!と思いました(何様)。




 「妖怪先延ば〜し」とか言っているリサ先生を険しめの表情で見ているのもいいし。「先回りが止まらない」と座り込んだリサ先生に真面目な顔でつかつかと近づいて、でも蜂谷先生は今のままがいいです、十分素敵です、完璧ですって言って、よろしくお願いしますと真摯な表情で手を出したお顔も激男前でした。ってさっきも書いたけど。座っている蜂谷先生を見下ろす感じなのも良かったのかも。




 そしてラスト、いきなりトンコーに現れたユウコさんに、涙目で口がへの字になっているリサさんも良かったし、息を呑んで唇を噛みしめるか噛みしめないか、みたいな口元になっている平助先生もナイスでした。




 本当に大好きなドラマ、あと2回、すみずみまで楽しみます!