(喫茶店シャトー内でも、キャップをかぶっている和人。冬子がオーダーのコーヒーを
 持ってくる。)
冬「お待たせしました」
和「あの」
冬「はぃ?」
和「パンの耳…。(キャップを取って、今度は冬子を直視して、はっきりと)
  パンの耳、ありますか?」
冬「それやったら、裏の工場に行って下さい」
 (戻りかけた冬子、立ち止まり、クルリと振り向く。和人、立ち上がって)
和「遅いっちゅうねん」
冬「うそ。うそやろ。ほんまに?」
和「久しぶりやなぁ、冬ちゃん」
冬「ほんまや。ほんまに、和ちゃんやの?」
和「うん」
冬「あはは。あ、和ちゃんや」
 (冬子、和人の腕をつかんで、二人でひとまわり。和人、照れくさそうに、されるがまま)
弘子姉ちゃん「和ちゃん?和ちゃんて、あの?」
静子姉ちゃん「どの?」
冬「何で。何でこんなとこにいてんの?」
和「大阪、戻ってきてん」
冬「ほんまに?」
和「うん」
広「あの和ちゃん?あの、三兄弟の?」
和「あぁそうです。一番下の弟です」
広静「あぁー」
 黒髪短髪の昭和の青年、和ちゃんは、最近と比べるとless exoticで、より一般受けする感じだったかも。今日も先には進まず、続きはまた次回。それとねぇ、亮・てるてる家族ファンの諸先輩方、何だかでしゃばってごめんなさいね。