全開ガール 6話

 全開ガール6話、すごく良かったです!偏屈中高年も幾度となく涙ぐんでしまいました。皆さん素晴らしかったけど、魔女・日向ちゃん、最高でした!



 ビー太郎王子の合図の後(←すみません、ビー太郎王子が「日向、ごめん」と言った後、の誤りでした。今回何かとバタバタしておりまして。しかし、そんなビー太郎が男前!)、王子の剣に切られ「わぁ〜っ」と舞台に倒れて、精一杯やり切った日向ちゃん。倒れたまま、薄く目を開けて、探り当てるように客席のお母さんを見て、それから息をのむほど美しい瞳を真剣に見開いて、小さく嬉しそうに笑って。敏腕・桜川先生が少し驚いたように、暖かい母親全開の笑顔で手を振ると、ちょっと潤んだ瞳で大輪の花のように微笑んで、うん、とうなずいて。




 もうね、そのあたりで、あたくし、あのおチビの美貌女優さんに、すっかり魅入られ、気付けば涙も込みあげていたという次第でございます。日向ちゃん、草太さんに言われた通り、いじめ役でも、精一杯やっているところをお母さんに見せられましたね、偉いわ、なんて思っちゃって。そして桜川先生の母の笑顔も、これまたグッときました。やっぱり、さすがですわね!急ぎビジネスに戻る車中で、愛おしげにお写真を見る桜川ママも良かった〜!




 時に、あの「眠れる森の美女」のお遊戯のあたり、ひみつのあッ子ちゃんネタとか、園長の脚色・演出に入りこむ佐間男さんとか、(今までの、妄想シーンの園長女装等々も)、ああいうノリは、elderな良識者層にはちょっとアレなのかな、とか想像したりするのですが(←何ちょっと自分はelderじゃない感じ出してんねん)。あたくしは、「全開ガール」は楽しくて、泣けて、素敵なドラマだと思います。一見重厚な、シリアス一辺倒のドラマが必ずしも「良心的な作品」だとは限らないと思いますよ、って右京さんも言ってたし(うそ、今あたいが言っただけ)。大事な事ほど軽やかに言ったほうが伝わるのだと、どこかの小説家の先生も言うてはったし(これはほんと)。




 さてさて、上記母娘の珠玉の笑顔を引き出したのは、誇らしいことに我らが草太さんでしたわね〜。6話の草太さんは、いたたまれない感じにイタぶられることもなく、「逃げずに向き合う」姿勢を自らも貫き、他の人にも「逃げずに向き合うことが大事」だと真摯に伝えて、すごくカッコ良かったです〜。




 冒頭、寝ている間にそっと唇を盗んだそよ子さんに、他に好きな人がいる、もっとはっきり言うべきだった、すいませんと頭を下げて。本当ならすぐに若葉さんの後を追って事情を伝えたいだろうに(若葉さんに見られてしまった…みたいなお顔が切なハンサムだった〜)、そよ子さんの気持ちに、前よりさらに、きちんと向き合うのも。




 キスするなら日向とじゃなきゃ、とふくれるビー太郎王子に、決まった事なら手抜きせず、相手が誰でも一生懸命にやれ、適当にやるほうが、その子にも日向ちゃんにも失礼だよ、と諭すのも。




 桜川先生に、日向ちゃんのお遊戯を見に来てあげてほしいと直接言いに行って。桜川さんは確かに笑顔や優しさや、たっぷりの愛情を絶やしたことはないと思うけれど、日向ちゃんが欲しかったのは、自分の部屋やお人形ではなくて、家族のぬくもりなのではないか、桜川さんもそれに気付いているのではないか、それなのに、向き合おうとしなかった、とご自分が辛そうなお顔で指摘して、お遊戯会は2時からです、と言い置いてくるのも。





 オーロラ姫役だと嘘をついたのがばれるし、魔女役なんてやりたくないと言う日向ちゃんに、嘘をついたことは謝れば分かってくれる、いじめ役でも何でも精一杯やっている所を見せるのが大事なんだよ、と言い聞かせるのも。




 相手が弁護士でも、大人でも、子供でも。相手が誰だろうと、相手を思いやりつつ、言うべきことは言う、逃げずに向き合うことが大事だとしっかり伝える草太さんは、やっぱりまっすぐで強い人やんな〜、と思いました。





 草太さんは、お顔立ちは派手だけれど、足元の可憐で逞しい野の草のように、踏まれてもまっすぐに伸びる、しなやかな強さをお持ちの人みたいね。そして、逃げずに向き合うべきものが見えるというのは、人の心が、痛みが、望みが、分かるということだろうから(恋愛方面では鈍いのがまたキュート)、やっぱり思いやりがあるというか、すごく優しい人なのだと思うし。強いから優しくなれるという側面もあるだろうし。





 草太さんが強くてカッコ良かった今回も、もちろん、そういう草太さんの優しさはますます素敵な癒しのパワーを放っていたと思います。トントン川の字シーンとか(←日向ちゃん達に対してはね。見る者のドキドキの邪念は置いといて)。




 何なのでしょう、あの草太さんの、本当に、胸がほっとするような、優しい気持ちになるような…。陽だまりのような、木漏れ日のような…。はたまた夕陽のような(お家帰ろ、何かおいしいもん作るよ、みたいな)、切な懐かしい感じの優しさは。あれでは、大小強美女子ズのちょっと強張った心もふわ〜っとほどけますわね。すばらしい。




 そういえば強美女子(大)の人生初の告白決意は、ちゃんと草太さん向けだったのね。若葉さん、お泊り会でずっと傍にいて、心地よい声をかけてくれた人の正体が分かって、告白を決意したのね。冒頭では、そよ・草チッスを見て動揺して、気持封印目的で新堂先生に逆プロポーズしていたけど。





 そしてその時の新堂先生のお返事は「ウェルカムだけど猶予が欲しい」ということで、もっと猶予は長いと思ったのに、よりによってリリカさんが草太さんの手を取って「ビー太郎と3人でやり直したいの。ニューヨーク、一緒に行かない?」なんて言っている時に、改めてプロポーズしてくるなんて。





 若葉さんも「これが私の気持ちなら、たとえ恥をかいても想いを伝えよう、ちゃんと逃げずに向き合って、気合を入れて正々堂々、正面突破で行こう、なぜならこれが人生初の告白だから」なんて、勇んで走って、ル佐藤について。ハンカチで汗ばむ首元を押さえたりなんかして、せっかくナイスな意気込みだったのに。





 リリカさんの出現&言動に、一転「は?何これ?人生初の決心を、こんな。…バカみたい。私の出る幕なんかないじゃない。だいたい元々バツ1で子持ちのこんなバカを好きになるつもりなかったのに」とか思っちゃって、「はい、私は新堂先生と結婚します」と草太さんを含む周囲に、はっきりくっきり聞こえるお返事をしなくてもねぇ。





 いったい来週はどうなってしまうのでしょう?予告で、若葉さんは、大きなダイヤの婚約指輪を光らせて、婚約したからには必ず結婚する!!とエライ鼻息で。いや〜、特に問題がなければ、婚約したら結婚するケースはわりと多いと思うけど…みたいな感じだったし。一方、草太さんは、あなた、なに書類にハンコ付いてるの〜?!みたいな。





 婚姻届?復縁するの?初婚欄にチェックありなの?以前、結婚して離婚したんちゃうの?3人でニューヨークに行くの?と、いろいろ混乱するあたくし。何より、草太さんが泣いていた!哀しいお顔で泣いていた!切ない切ないやるせない!そんなおとうはきらいだと、ビー太郎に言われてた!はやく何とかしてあげて〜。(歌うな)。





 いや〜、いつも錦戸亮の泣きは最高だけど、可哀そカワイイ草太さんだからかしら、予告で一瞬泣いているのを見ただけで、胸がぎゅーっと締め付けられて、やたら切なくてたまらん。さすが、涙のファンタジスタ。来週の本編では、どう魅せてくれるか、ハードルhighest設定でじっくり見ちゃおっと。余裕でイケルわよね、バラエティーじゃないし。





 ん?いや、きょうび彼はバラエティーもイケるのでしたわね。あのキュートなハニカミ・クイズ王は。結構ご自分から「できたアピール」をしておいて、クイズ王と呼ばれて、そない可愛くヘドモドせんでも、みたいな。実際クイズ王の名に恥じない賢い活躍っぷりだったけど、パスタの名前「ちょっと難しめのやつ選んで答えます」とか(やや噛みながら)大きく出て、「要らんこと言うてもうたな〜え〜っとね〜…マカロニ」だって。あ〜カワイイ。恥ずかしそうに笑って片手で顔を隠すのも、マカロニの発音も、いちいちカワイイ。まったくもう(怒るな)。…以上、ちょっと脱線のネプリーグネタでした。






 さて、お話を戻しまして、今回の感想で、草太さんは、逃げずに向き合う人だ、ブラボー!とさんざん書いてきた後で、こんなん申し上げにくいのですが。予告の気配によると、ひょっとして草太さん、また、逃げるのか?若葉さんが結婚してしまう日本から。若葉さんを好きな自分の気持ちから。ビー太郎にとっては実の母親といる暮らしがベストだろうということで。ビー太郎の事にかこつけて、かつてフレンチから逃げたみたいに?





 いや、そんなことはないわね。ドラマサイトの予告によれば、草太さん、若葉さんに正直な気持ちを伝えたい、と言うらしいし。きゃ〜きゃ〜!





 しか〜し。お祖母さんの暖かい愛情に包まれて育った草太さんだけれど。ご両親がいない身で、実の母がいるなら一緒にいさせてあげたいと思うのが、優しい草太さんなら自然な気もするしなぁ…。と思ったら、リリカさんは草・ビーに何やら謝っている様子。何なの何なの。結局、また謝られるようなことされちゃうの?





 ということで、いよいよリリカさん&草・ビーが本格的に絡む次回、ますます目が離せませんね。ビー太郎とヒヨコと若葉さん、というのもキュートかつ興味深い題材だし。そして今、スタッフさんブログを見ましたら。7話で草・若、一気に急接近、と書かれていてよ、皆様、ご覧になって?正直な気持ちを伝えるクダリ?ぎゃ〜気になる〜!!来週まで待ち切れませんね!





 さて、今週の草太さんは、頭から順番を追ってお気楽な感じで(いつもは違うとでも)書いていこうかと思います。全編素敵過ぎてとても網羅はできないけど。





 まず「眠れる森の美女」の話をしている保育園で、おっ王子の登場だ!とトリオに言われ、「えっあっ王子の父でしょ」と答える草太さんが奥床しい。いいえあなた、王子よ、コンガリ・ハニカミ・キラースマイル・イクメン王子よ。心身ともに、儚げに見えて、案外タフなハンサム王子よ〜、みたいな。そしてチャボさんが「王子の父は王様=元王子ですからね」とかつべこべ言って、草太さんが「んふふふふ」と笑うのもカワイイ〜。でもその後、そよ子さんとお似合いですね、と若葉さんに言われる哀しそうなお顔が切ない。うるうるの大きな瞳が垂れちゃってる(あっいつもだった?)。




 それから、キスするなら日向とじゃなきゃ、とビー太郎が言うあたり。「日向ちゃん、好きなのか」「(ビー)おーっ!(←これがまたカワイイ)」「おーっ!って。あたりまえ〜ってか?」のクダリ、草太さんの言い方も笑顔も、キュートすぎましたわね!そして相手が誰でも一生懸命やれ、でないと両女子に失礼だよ、と諭し「分かった」というビー太郎に「よし、がんばれ」と声を掛けるのが、また優しカワイイ〜。声に笑みが溶けているみたい。





 その後、手にした携帯を見下ろす草太さんは、あたくしの好きな「下を向いただけで胸を打つ」系アングルで、案外ガッツリした首・アゴも(男前なお顔も)よく見えて、素敵!と思いました。発信者リリカの文字に、一瞬片口角を引き上げるようにして、ビー太郎に「営業電話だよ、え〜いぎょう」と言うのも良い感じ。





 ル佐藤での、「お料理ダメな若葉さんが意外にもお裁縫(修繕方面)が上手と発覚したシーン」では、旧式ミシンと格闘するお裁縫ペケな草太さんがプリチーでした。しかし、何やかんや言って若葉さん、草太さんに色々しゃべっちゃっているし。草太さんも、「俺、自分のことを話したい訳じゃなくて、もっと若葉さんのことを知りたいなって」とかさらっと言っちゃうんだな〜と思いました。あれは、若葉さんが「あの心地よい声は…?」と思い出していく為の、(ドラマ展開の都合上の)誘い水の一つなのかな。それとも、草太さんは大人だから無邪気に想いを言えないけど、素直な気持ちがつい、漏れちゃった、みたいなことなのかしら。ともあれ。寝ていた若葉さんに、あれがちょっと聞こえていた!と動揺して、若葉さんの傍にいて声を掛けたのは、あっあっ園長じゃないすかね、あっあっ焼きそばできたんで食べましょうか、とごまかす草太さんが切な可愛かったです。




 それから、草太さんの家でのトントン川の字シーンですけれど。最初に、草太さんが愛おしそうな優しい瞳で、眠るビー太郎をのぞき込むように見つめながら、トントンするのが映って、あたくし、息が止まりそうでした。近いし、あの瞳ヤバすぎるし(←でた、若者のマネ)、破壊力マックスっちゅうやつなんですもの(それであんたさっき、ドキドキの邪念うんぬん言うてたのね)。大丈夫、ちゃんとストーリー鑑賞もしていてよ。 家族のぬくもりって良いな〜と思えるとっても素敵な場面でしたわね。おそろい白タンクのキュートボーイズの父子愛に感動致しましたとも。





 日向ちゃんが「川の字!」と声を上げた時は、草太さんが日向ちゃんの気持ちに気付いて、あっと打たれたような表情をするのが良かったな。草太さんの「そっか。日向ちゃん、川の字で眠りたかったんだ」は声も笑顔も極度の甘さでしたわね。そして半身起き上がって「で、どう?」と尋ねる草太さん。その後の「別に。暑苦しいだけですね」「(フッと笑ってこれまた甘々に)だよな〜。でも楽しいよな、家族のぬくもりを感じて、こうやってるとなんかこう幸せってやつがじわ〜っとくるっていうか。くすぐったいけど、あったか〜いもん」のあたりのセリフも最高だったし、「そんなもの」と頑なな日向ちゃんにまたフッと笑って、日向ちゃんの体をグッとかき寄せて、日向ちゃんもトントンする、草太さんの笑顔が優しすぎました。マジで。(先ほどのドキドキの邪念がまた…みたいな。だって近いし。草太さん、めっちゃ可愛いお顔でまっすぐ見るんだもの←日向ちゃんを見ているのよ)。




 そしてそんな草太さんの陽だまりパワーに、頭でっかちな(←知性の勝ったという意味の方でお願いします)美女児のハードな心も解けたのか、すぐ寝入った日向ちゃん。そんな日向ちゃんに声を掛けて起こしそうになった若葉さんをシーっと制して、目で「寝てます」と伝える草太さんも、慈しみ深くて素敵でしたわね。その後、草太さんが、豊かな物に囲まれた生活と、いつもお父さんと一緒の生活、どっちがほんとの贅沢なんすかね、と言うのもしみじみと良いシーンでした〜。





 それから、分別のある子・日向ちゃんの抑えていた思いがついに決壊して、魔女の衣装をはさみでジョキジョキ切ってしまうシーンは、優しく、はさみを取り上げて、抱きしめて、よしよしと髪を撫でる草太さんが素敵でした。若葉さんに対しては、最終的にラブラブになっても(うふふ←なにテレてんねん)、ああいう風にはならないのかな。基本、また君を怒らせてしまう、的な感じなのかしら。どんな感じになるのか楽しみだわ〜。





 そして桜川先生を訪れるシーンは、相手への配慮も忘れず、控え目に、でも敏腕弁護士のオーラやプレッシャーにも負けないで、まっすぐに言うべきことは言う草太さんが立派でした。前にも書いたけど、「言うたった」顔でなくて、ご自分が辛そうな、哀しそうな顔をして言うところがまた胸に迫るのよね〜。





 続いて、いよいよ生活発表会の日。オーロラ姫役だと嘘をついたのがばれるし、魔女なんかやりたくない、という日向ちゃんを説得する草太さんは。大人と話すのとは違う、通常日向ちゃんに接する時のただもう甘い感じとも違う、優しいけれど、子供からリスペクトされる感じの威厳とか父性も備えた口調なのが良いな、と思いました。草太さんが備えているのは母性だけじゃなくてよ、みたいな(当然でしたかしら)。いつものビー太郎くんのお父さんとは雰囲気の違う「日向ちゃん?日向ちゃんは、そんなにいくじなしなのか」に、日向ちゃんがちょっと打たれたような目をしているのがナイス。




 そして、草太さんが、座って、目線を低くして、まっすぐ日向ちゃんの目を見て話す姿勢が、基本だろうけど、板についているというか、さすが子供の扱いが抜群に上手い青年!という感じでしたわね。




 それから、舞台の袖から、「待て待て〜ぃ!」と、どちらかというと江戸物の岡っ引きのような声を上げて、パタパタ走り出て来たビー太郎王子を見る草太さんは、まさに父親そのものというか、かわいくてたまらない、みたいな表情が、こちらがかわいくてたまらない、というやつでした〜。





 やがて拍手喝采のうちに舞台の幕は閉じ、皆様の笑顔、そして、また笑顔。振り返って若葉さんを見る草太さんも、極上の砂糖菓子の笑顔を見せてくれましたわね。やってくれましたね?!!みたいな、キュートな、幸せの笑顔、本当に素敵。来週は草太さんの、どんな素敵な表情が見られるでしょうか。とっても楽しみ〜!!





 他の皆様もたくさん印象的なシーンがありました。ふさぎこむ日向ちゃんを泥団子やブランコ競争で元気づけようとするビー太郎とか。魔女の役柄を掴む為です、といぢわるする日向ちゃんとか。「穴が開いたって、破けちゃったって、チクチクちくちく縫ってやる〜」が超いじらしかった、大小若葉とか。魔女役立候補は母親へのあてつけ、とか厳しいことを言っていて、桜川先生には、誰もやりたがらない役を買って出たと日向ちゃんをかばう大若葉さんも良かったな。「私の言うことは何でも聞けって言われたんじゃ?」「言われたんじゃ?」と言うワル・ビー日向は、今週も良い味を出していたし。ということで、来週も、いろいろ楽しみ〜!! (今回見直しができていないの。勘違い多めならすみません〜)。