全開ガール 8話

 8話はとてもあったかくて、じ〜んとくるお話でした。



 不適格者とはいえ、あたいも人の親の端くれ、若葉さんの母子手帳は、上の娘のと表紙が一緒で(てっきりあれ世田谷区バージョンかと思っていたら違うのね←無知)、そうそう、予防接種欄には貼った紙がいっぱいなのよね〜、なんて思い出したりもし。ヤツも小さく生まれて、今は身長が1すばるくんで(出た、勝手な単位化)、比較的長身という点(のみ)においてはカブる所もあり。




 上の娘も下の娘も、いつまでも心配の種は尽きないけど、とりあえずおっきくなったな〜、失敗ばっかりだったけど、母子手帳をお守りにはしていないけど、あたくし、子供たちのことでは、もう、やたら一生懸命だったな〜なんて感慨にふけっちゃって、何かと胸に迫る60分でした。




 あの、コワい取立ての方も、良い所あるやん、みたいなね。お父様の思いのこもった通帳にだけは手を出せなかったなんて。気が付いたんなら、持ってけよ、と通帳を若葉さんに返してくれて、「ったく。親ってもんはよぅ…」なんてつぶやいちゃって。しかし2705円の意味にすぐ気付く草太さんが賢いわ。さすがクイズ王(←朔さ〜ん、錦戸くんとごっちゃになってるさ〜←いきなりのエセ沖縄弁)。





 な〜んて通常の能天気トーンで書いているけど、本当は8話も全編、草太さんが素敵過ぎて、何かもう切ないくらいの気持ちに浸ったままのあたくしなのであります。今更だけど、草太さん、良いわ〜。ラスト、若葉さんが、草太さんの背中に、コテッとおでこを付けるシーンとか、最高でしたわね。(あのあたりについては、しつこく後述の予定)。





 もうすぐ、あんなに魅力的な草太さんも見収めかと思うと寂しい限りです(泣)。ビー太郎や若葉さんや日向ちゃんや、他の皆様も。




 ところで、全開ガールでカワイイ・優しい草太さんのファンになった方は、素の錦戸さんをどう思われるのかしら。草太さんのお顔だけれど、アグレッシブな早口大阪弁で、エェっ?みたいなアイドルらしからぬ事をうそぶく自然体の硬骨漢を。(錦戸さんもまたえらくカワイイと思うし、草太さんとは違った風に優しい人だとは聞くけど)。そこが、また良い!ますます気に入った!というお仲間が増えるといいな。




 さて、若葉さんのお父様は、回想シーンでもおなじみでしたが、ちょっとぜんまい仕掛けのおもちゃみたいに話し、動く、お人好し全開な方でした。弁護士事務所や新堂家のバリっとした面々とは別世界の人系の風貌で、若葉さんの妄想内でキッズに顔にイタズラ書きされているのが超似合っていて、可笑しかったけれど。(マブタにバッチリ目書かれちゃって。あれなら授業中寝ていてもバレないわね、みたいな←バレルやろ)。





 慌ただしく上京する際にも、若葉さんがお世話になっている人達にと、急いでダダ茶マメを茹でていらしたのね〜なんて思って、泣けたわ〜。ダダ茶マメおいしいよね。一般友が息子たちに枝豆を出すと、ママ、今日のはダダ茶じゃないね?!とか怒られるって言っていたな。ちょっと茶色くて見栄えはしないけど、味は良いという。若葉さんのお父様みたいね。子供達がすぐ懐いたり、草太さんに「父親譲りの笑顔、それこそ本当の親子の絆です」とまっすぐな目で言ったりするのを見て、そう思いました。




 子供達やそよ子さんが、若葉さんのお父様を見て、男前草太さんを思い出すとしたら、それは滅茶苦茶、柔軟な連想力だと思うけど(←錦戸ファンとしての子供みたいな発言)、そこは元祖イクメンと現役イクメン、笑顔が優しいお人好しイクメンつながり、という流れ上必要なんだろうな、と、思いました。それからキッズ(やワンちゃん)は見た目の違いは気にせず、中身が本物かどうかを嗅ぎつけるということかもね、とも思いました。




 しかし、新堂家の方々は太っ腹ですわね。嘘のない若葉さんを気に入っているから、家柄とか格の釣り合いとかはいいのね。問題ありそうな、風采もちょっとアレな父親の借金を肩代わりまでして、遂に結納がかわされちゃったのか。そこまできてしまったのね。




 そういえば桜川先生の「会いたくなるのよね〜。最近」は素直だった頃の自分に、ということなのですね。次回は、かつて想いを封印した桜川先生&園長、おチビながら男らしくグイグイ行くビー太郎&日向ちゃんのお話もあるみたいで、楽しみです。




 草太さんの影響か、柔らかい表情の、母的要素が増えた桜川先生ですが。ビジネス方面はどうなっちゃうのかな。この隙に新堂先生の独立が実現して、クライアント持っていかれちゃうのかしら。独立するなら公私ともにパートナーにして、と前に言ったのは若葉さんだし、結婚準備も進んでいるみたいだけど、若葉さんはどうするのかしら。西野さんの工房絡みのお話もあるのね。予告で若葉さんが新堂先生に「君はもちろん味方だよね」と言われているのは、その件関連みたいだけど、どんな展開になるのかな。




 ところで、そよ子さんの果敢なアタックは来週なのですか。8話見終わって、ちょっと〜あたくしのテレビだけ、そよ子さんのアタック映らないの〜?と天に向かって叫びたくなったけれども。諸事情により前回の予告に入っていたということ?(違ったら教えて)。




 そして、予告の草太さんの「もう、どうにもなんないっすよね?」が切なくも色っぽい。あれ着信ボイスにしたい。(そういえば若葉さんの携帯、ダンゴ虫さんからの着信が3兄弟の歌(ダンゴ系の方の)になったのですね。新堂先生は普通のなのに。草太さん、特別扱いね〜)。それから、遂に若葉さんが「私は、あなたが好きです」と言っていたけれど、わ〜ん、それでどうなるのどうなるの〜。全開ガール、いよいよ終盤、ますます目が離せませんね。




 というところで、今週の草太さんを書きますけれど、今回はラストの若葉さんのデコ付けシーンから行こうかな。




 お父様の去った黄昏、若葉さんがたたずむ歩道橋の向こうから、歩いてくる草太さん。若葉さんに気付いて近づいて「見送ったんですね。お父さんのトラック」と日向ちゃん的倒置法で言う声が優しい。




 あの声が、あたくしが何年もファンをしている所以の一つなのであります。乾いたような、鼻に掛ってかかって湿ったような、渋いような、甘いような、可愛いような、色っぽいような、それ自体で味わい深くて癖になる声。しかも、そんな声で、草太さんが、じっくりと言うセリフは、すごく心のこもった感じで、素敵過ぎる。




 とても、素では興味なさそうに「へ〜〜」なんてタイラな、まったく心のない相槌を打ちがちな青年とは思えない(←お友達のラジオレポート情報)。さすが演技力に定評のあるプロフェッショナルな俳優さん(褒めてる)。




 お父さんが肌身離さず持っていたお守りなのに、返せなかったんで送って上げて下さい、と母子手帳を若葉さんに渡して「あっ俺、謝んないと。それ見ちゃったこと」なんて言うセリフも、実に心地よく、耳に心に響くわ〜。




 その後の

「…そうです。個人情報を勝手に見るのは…」(という言葉にかぶせるように)
「なんか、ちっちゃい頃の若葉さんに会えた気がして楽しかったっす(ここで白い歯を見せてちょっと笑うのが素敵)。生まれた時の身長、体重、そっから始まって、ポリオとか、予防接種の欄には書き切れなくて、両面テープで紙、付け足して。かかった病気の欄には書き込みがびっしり」
「…字が汚いし。間違ってるし」
「(フッと笑って)若葉さんもこうやって、どんどんおっきくなってったんですね」




のあたりは、本当にしみじみとした素敵なシーンでした。若葉さんが育ってきた年月を愛おしむように、丁寧に大切に噛みしめるように言葉を紡ぐ草太さんが優しく暖かい。お父様の深い愛、それを知った若葉さんの思いに草太さんもふるふるして、泣きそうなのが愛しい。




 珍しく紺Tシャツ・コンガリさんなのも何となく頼れる感じに見えて素敵な気がしたけど。あれは、黄昏仕様なのかしら。夜目に白Tは視線を奪うから、細やかな表情がよく見えるように。なんてね。




 そして、若葉さんの

「ですから、個人情報を勝手に見るのは…」に、包み込むように
「はい。でも、たまにはいいじゃないすか。こういう、恥ずかしいの、見られちゃうのも」と潤んだ瞳でまっすぐ見て笑うのも、何か包容力に満ちた感じでグッと来ました。さすが懐の深い青年。前回草太さんも、俺はズルイ大人なんです、なんて、すすり泣いて、若葉さんに抱きしめられたし。本当に好き、というのは、お互いに弱みを見せ合えることなのかもね。





 その後の「この手帳はお父さんのお守り、その通帳はこれからずっと、若葉さんのお守りですね」は、シンプルで力のあるセリフでしたね。母子手帳のクダリから既に涙目の草太さんでしたが。「その通帳は」で一瞬若葉さんを強く見て。「これからずっと」でちょっと息を吸うようにして涙をこらえて、絞り出すように「若葉さんのお守りですね」と言って、光る垂れ目で若葉さんを見る表情が優しすぎる!




 そして、それまで何とかいつもの調子を保とうと頑張っていたけれど、この言葉で涙があふれ、「お〜一番星!」と後ろを向いた草太さんの背中に、コテッとおでこを付ける若葉さん。




 はっとして、固まる草太さん。




 あたくし、あの草太さんの打たれたような表情に、息が止まりそうになりました。




 秀麗な横顔の、軽く開けた口元と、長マツゲの瞳の色合いだけで、どうして、あんなに胸を突く表情ができるのでしょう。あんな風に演じられる男前は、日本の宝だと思います。





 そのまま、今だけ、今だけこうさせて下さい、とすすり上げ続け、草太さんのTシャツの腰のあたりをつかむ若葉さん。世界が無音になって。上を仰ぐようにして、そろそろと手を下ろし、若葉さんの手を包むように握る草太さん。その頬をツーっと伝う一筋の涙。そこに、ツブサニコイだ!! なんて、なんて素敵なドラマなのでしょう。





 あのラストシーン大好き。大柄で強い若葉さんがデコ付け、Tシャツ腰つかみで弱さ・カワイさ全開なのが愛しく。夕闇の歩道橋でくっついているお二人がカワイイ。若葉さんがハーフ丈ジャージ姿なのがまたキュートだわ。飾らないいでたちでも絵になるのは、お二人とも素が良いからに違いない。





 あのお二人は体の大きさはほぼ同じだけど、若葉さんの白い手を握った草太さんの手は浅黒くて大きくて、ちゃんと男子で、素敵でした。





 そして、草太さんの頬を伝う一筋の涙が、切なく美しゅうございました。あんな若葉さん、ギュッとしたいだろうけど、草太さんの人柄では抱きしめる訳にもいかないのでしょうねぇ。そんな草太さんが思い切ってそっと握った若葉さんの手には婚約指輪が、というのが前回に引き続き哀しい絵でした。あんなに若葉さんを好きなのに、結納までかわした人のモノだなんて、可哀想だわ。ヤキモキ感も良いけれど、早く何とかしてあげて〜。





 ということでラストシーンに時間をかけすぎたので、例によって後は駆け足で。




 え〜と。若葉さんのお父様とのル佐藤シーンが良かったな。遠慮でなく、お嫁に出す娘との思い出のメニューだから、しょうゆ飯を、と言うお父さんに「分かりました。しょうゆ飯一丁、承りました」と言う笑顔が素敵。(回想シーンのチビ若葉は相変わらず天才でした)。





 「父親失格なんで」と泣くお父さんに「俺のほうこそ、本当は父親失格なんで」と、潤む瞳で唇を噛みしめて「どうしようもね」と吐き捨てるように言うのもナイス!




 そんな草太さんに、「おいらの笑顔は父ちゃんそっくり、とビー太郎くんが自慢していた」とお父さんが話すシーンが最高でしたわ。父親譲りの笑顔、それこそ本当の親子の絆です、と、噛みしめるように、真剣な目で言うお父さんを、潤んだ大きな垂れ目で、打たれたようにまっすぐ見て。





 照れたように視線を泳がせて「いや、なに泣かせるようなこと…やめて下さいよ」なんて(超絶可愛く)恥ずかしそうにお鼻ポリポリ掻いて、光る瞳で激キュートに笑う草太さん。「それそれ、そっくり」とお父さんが言って、二人がまた笑い合うのを見て、こちらも幸せな気持ちになりました。(回想シーンのビー太郎の、おとうにもらったニッカリ笑顔もナイス!)




 前回のことを引きずっていた草太さんが、お父さんのおかげで笑顔になれて良かったわ。さすがダダ茶マメのお父さん。





 そして帰郷するお父さんを乗せたトラックを追いかけたけれど、大切な母子手帳を渡せなかった草太さんの切ないお顔も、トラックに向かって深く頭を下げる姿も胸を打ちました。一瞬「待たれ〜い」って道に飛び出したりして、なんてことが脳裏をよぎるのは錦戸ファンのサガですわね。





 ということで、今回も素敵な表情満載でした。次回も草太さんや、身内のような気がしてきた他のキャストの皆さんの素敵な表情をしっかり胸に刻む所存です。




 そうだ、8話のことではないのですが、あと一つだけ。味見のこと。





 ル佐藤でも、P.ボキューズでも、草太さんの味見の仕方がプロっぽくてなんかカッコよかった、みたいなことを前書いたんだけど。再びお友達のラジオレポートによれば、実際のお店でロケした時に、プロのシェフの方がエキストラで出演されて、錦戸さんはその時、プロの味見の方法を、カッコいいな〜と思って、観察されたみたいなのですわね。プロの味見がどういう風か、錦戸さんが説明されたところによると。




 「まぁ、小皿に入れてってのは和食っぽい感じやん、フレンチってどんな感じやろって思ったら、なんかね、フォアグラとかはイチイチ持ち変えんと、スプーンで炒めるんっすよ、油をぐわ〜ってかけながら、それで違うソースとかを混ぜながらその流れであっつあつのままをジュボって普通に食うんっすよ」(←wこさん、勝手に引用しちゃった)




 ということで、一つのスプーンで、一連の流れで、調理しては味見して、スプーン洗って、を繰り返す、味見の時はフーフーしないでジュボって普通に食う、ということみたいですが。




 実際、草太さんの味見はそんな感じでカッコ良かったし。プロの方法を観察して、即座に吸収して、それらしく見せられる勘の良さ、表現力をお持ちですごいな、と思いました。プリンの時もパティシエの先生方に褒められていましたわね。多少ナゾな所はおありだけど、そんな観察力・吸収力・表現力に満ちた青年からは、やっぱり目が離せないさ〜(エセ沖縄弁再び)と改めて思ったあたくしであります。ということで。ほなね〜。