今日はちょっと先に進みます。ふふ。シーンの再現をしたら、次回の日記でそのシーンの感想を書こうかと思います。今日は和ちゃんが大阪に戻ってきてから、二年経った頃の設定のシーンです。
 (和ちゃんは、パン工場で働きながら、定時制の高校に通っています。工場の二階の簡素な部屋に住んで、簡素な洗面所で、タオルを首にかけ、男前に歯を磨いたりしています。大将にとっては、もう、なくてはならない存在です。冬ちゃんは、ほとんど乗りで宝塚を目指し始めた感じでしたが、結構熱心にお稽古に励んでいます)
 
 ランニングから戻った冬子が、庭で『夢を売る男』(ハ長調では、ミミミミレドー、ミミレファミレー…という歌)を歌っている。わざと微妙な音程で歌っている模様。
 工場に入ってくる冬子。
冬「おはようさん」
大将「おはようさん」和「おはよう」
大「なんや、冬子、えらい調子の良さそうに、調子はずして歌てたな〜」
冬「(すごんで)なんやて〜?」
大「あ、いやいや、ほんまに冬子、歌うもなったな」
冬「(スカッと)ほんまに?」
大「ほんま、ほんま」
冬「(嬉しそうに)おおきに!」
 ロールパンが焼き上がる。
冬「あ〜おいしそやな」(ロールパンを1個取る)
大「あ、ちょいちょいちょいちょい、手汚いのとちゃうか」
冬「やぁ、口で食べるから平気や」
大「また、しょうもないこと言うて」
和「はい」(手拭をカワイク冬子に渡す)
冬「ありがとう」
和「けど、ほんまに頑張ってんな、最近の冬ちゃん。宝塚、本気やってんな」
冬「あたりまえや。今頃き〜ついたん?」
和「試験、いつやったっけ?」
冬「一次試験は4月の4日、二次試験は4月の6日」
和「二次試験もあるんや」
冬「受ける人数が多いから、いっぺんでは決められへんねん」
和「へ〜すごいな」
冬「あたりまえや。(誇らしげに)全国から集まってくんねんで」
和「んじゃぁ、落ちても恥ずかしないやん」
冬(和人に詰め寄って)「なんか、落ちると思てへん?」
和「いや、思てへんよ(声裏返る)、思てへんよ」
 和人、大将の方に逃亡。
和「大将、やらして下さい」(パンの成形を手伝う)   

このシーンおしまい。関西弁って素敵。