名古屋でのコンサートなど、タイムリーな話題については、皆様のブログで楽しませて頂いて(皆様、ありがとうございます)。私は地味に、一昨日のてるてる家族のシーンの続きを書きます。


(学校からの帰路、商店街で出会った冬子と和人が岩田家裏庭に着く)

冬「あぁお腹空いた。もぅぺこぺこや」
和「ほな、またな。おやすみ」

(工場に入る和人。後に続く冬子)

冬「なぁ和ちゃん」
和「ん、どうしたん?」
冬「ごはん、どうしてんの?」
和「そりゃ食べてんで」(←時々真顔でこういうことを言う…)
冬「どこで食べてんの?」
和「夜はだいたい外やな。学校の近くに安い店あんねん」
冬「家で食べたらええやんか。弘子ねぇちゃんかて、いっつも心配してるで。和ちゃんは
  ごはんどうしてんのやろうって」
和「心配せんかて大丈夫や。そう言うといて」

(階段を上り始める和人『←注:パン工場の二階に和人の簡素な部屋があるのですね』)

冬「何か、水臭いねん、和ちゃんは。そやから皆心配すんねんで」

(和人、少し佇んだ後、向きを変え、階段を下りてくる)

和「冬ちゃん。俺は家族とちゃうで。工場長も恒夫さんも、ここにおる時は自分で何とか
  してたやろ。だから俺もそうしてるだけやん」

(憮然とした表情の冬子)

冬「お父ちゃんも、皆も、ええ言うてんねから(でいいのかな?)、ええやんか」
和「ここにいてるだけで、僕は十分や。感謝してんねん。大将と働くの楽しいしな」
冬「あっそうなん?」
和「それで、給料までもろて、学校にも行けてんねんもん。
  冬ちゃんの元気な顔も見られるし。(←元は「ら」が無かったので補ったしつこい私)
  今で十分贅沢やん。ほな、ぼちぼち勉強するし。おやすみ」

(再び階段を上っていく和人)

冬「おやすみ」


 両親、長兄に死に別れ、あまり当てにならない次兄とも離ればなれという、薄倖の美青年、和人。多くを望まず、人と少し距離を置く感じが、切ないシーンですね。