ラストフレンズ第5話

 5回目視聴率19.9%ですって?キムタさんも人々のテレビ離れを嘆くこのご時世(キムタさんのはダイジョブだろうけどね)に、なんと高い数字でしょう。しかも最終回とかでなくて、中盤で。おそるべし、ラスト・フレンズ


 今回のは予告で大盛り上がり済みだったから、案外落ち着いて見ておりましたが。情けない男を演じる錦戸亮ほど、決定的に胸を打つものはないのではないかと。


 風邪の時の、大きなうるうる瞳、かすれたお願いボイス、切なげな表情で、すがるように見上げる様子とか。


 無精ヒゲに白薄シャツ、グレーのスウェットパンツで広いベッドにツクネンと座って、「会いたい」「ボクじゃなく、ルカを取るんだね」なんてスネるところとか。その夜「もう、来なくていいよ。ボク、死ぬことにした。これから死ぬ、さよなら」なんて言ってみせるところとか。セリフをあの魅惑のくせ声で、ちょっと幼く歌うような感じでつぶやくのも、ヘンなヤツ感が出ていて良かったかと。


 諸事情によるためか、強要シーンは清らかな感じでしたわね(←ちっすもこれで済ませた気が。へへ)。


 無精ヒゲは大好きでしたの。亮ちゃんの端整なお顔に少し猥雑な感じが加わってドキっとしたというか。でも、あれで爽やかにサマタイム踊ったり、カワイイ黄レンジャーを演じたりしたら妙だろう(実際数回あったのですね?)から、ドラマ内にとどめた方が良いのだろうけど。



 いつも宗佑さんのことしか書いていないけど。今回は皆が可哀想でとても哀しい気持ちになりました。ルカちゃんは、モトクロスの大会で勝ち続けて、十分強くなったら、ミチルちゃんに真の姿を見せるつもり(ブログでもっと進んだお考えも見たけど)なのかな、と私は思ったのですね。そうだとして例えば、高校の頃からずっと君だけを見てきてん、と告げられたとしたら、いったいミチルちゃんに、何が言えるでしょうか。どうやってその思いに応えたら良いのでしょうか。私だったら、えっと息を呑んで、引いたのを悟られないようにしつつ、できるだけルカちゃんが傷つかない言葉を探すかな(←君は心配せんでよろし)。どのみちツライ展開になりそうな気が。



 一方タケルくんは、S○X恐怖症ということで、女であることを前面に出してこないルカちゃんに惹かれているのかな、なんて思ったけれど。その思いは、突き詰めると、自分と同じように深い悩みを抱える人に対する性を超越した人間愛なのか、ルカちゃん内の男の子への友情なのか、中性的女の子としてのルカちゃんへの恋愛感情も含まれるのか、なんて、まじで考えてしまったりして。タケルくんの思いも報われることはなさそうな。でも報われなくても守りたいというね。



 とはいえ、物語の冒頭部分からすると、結末はもっと衝撃的で、中盤での登場人物の意向等とは全然違う方向に向かいそうだから、こんなことを考えていても仕方ないのだけど。



 そして不勉強でよく分らないのですが。タケルくんのはお姉さんとの過去の出来事がトラウマとなって生じたようだけど、ルカちゃんのはある程度先天的なものなのかな。物心ついたら、そうだった、みたいな。ハッピーな普通の家庭みたいで、家族は気付いていなくて、というと環境的なものではないみたいだし。軽はずみな人間であるあたくしがこんなことを書いて、興味本位っぽく見えたらすみませんが。若い男の子で、そういうのがダメ、とか、輝いて見えるのに実は家族にも親友にも本当のことを言えないとか。あのシェアハウスほど集中してはいないかもしれないけど、世の中には実際そういうツライ人がいるとしたらすごく可哀想で、何とかならないものか、なんて打ち沈んで考えてしまったの(←まず自分の心配をしようね)。