ラストフレンズ第6話

 ラスト・フレンズ6回目も夢中で見ました。以下ちょっとだけネタバレご注意。



「ボク、死ぬことにした。…さよなら」の言葉に駆けつけたミチルちゃんに、フッと鼻で笑ってみせるのも。例の逃避行のあたりで、ミチルの気配・キャーッチ!風に、強い瞳で振り向くのも。「ミチルーっ」とタクシーの窓をドンドンたたいて、中のミチルちゃんを狂気の視線で見すえるのも。今回も、宗佑さんのビョーキぶりは良く伝わったと思います。怪文書を投函して、ルカ宅を見ながら後ろ向きのまま歩き出す様子も、小悪党な感じで良かったな。(←やっていることの結果は小悪じゃなくて重大なダメージを与えそうだけど。その後ルカ弟とぶつかると、これまたちゃんと「ダイジョブ?」とか言ったりするのよねぇ。)



「てるてる〜」で諦念清貧男前ボーイ・和ちゃんに気付いてから4年半というもの、実に多用な表情をみせる錦戸亮からずっと目が離せないのですが。今クールの宗佑役で、さらにさらに深みにはまってしまったみたい。どんなトラウマがあったとしても暴力は許されるものではなくて、宗佑はヤダけど、宗佑を演じる錦戸亮が好きなの。



 今までのぶっきらぼうだが、心優しい挫折系好青年の役も素晴らしかったのです。美しい涙や、優しい笑顔や、正義感あふれる様子や、その他諸々今はここには書ききれない、様々な表情を見せてくれましたし。しかし今回またその豊富な引き出しの中から、憤怒、狂気、冷笑など、新しい表情を見せてくれて、それが何とも私には魅力的に思えるの。その他にも、表情が欠け落ちたような顔や、ミチルちゃんへのねばりつくような視線まで見せてくれて、おぅ、やるもんだな錦戸亮!と思うのよ〜。



 とはいえネグレクトされている可愛い男の子に公園でパンをあげるシーン(不思議カラフルベスト着用)は、もちろん大好きでしたのよ。新緑に優しい表情の男前が映えて、心潤うシーンでしたね。焼きそばパンの麺が切れねーとか思っていそうな笑顔がキュートでした。あの子にカレーを食べさせるのは来週かな?あの子がキーパーソン?とHP相関図にあったから、宗佑さんたら、案外良い人としてフェイドアウトしちゃったりして。もしそうだとしたら、ウガッたことを書くオットナな方たちには、ヌルイ、そこは悪役のままが良かろう、と言われるかな、笑顔の亮ちゃん好きな新旧乙女はホッとするかな。私自身はどう感じるかな、両方かな、なんて思ったりしましたが。


 でもあくまで?だし、中盤からそんなに先を示唆してくれないだろうから、やっぱり宗佑さんは「あの恐ろしい出来事」「あの死」に関連するのかしらん。来週の予告の「死ぬまで君を見捨てない」はどう関わってくるのかな。



 今回は、せっかくタケルくんがミチルちゃんをシェアハウスに連れ戻したのに、それで皆が幸せになるわけではなくて、せつなかったですね。前はさ、私も、四万持ってあのシェアハウスに入れてもらいたい、そしたらタケルくんがコーヒー入れてくれて、パエリア作ってくれて、少し曇った顔をしたらどこにいてもエェ塩梅に出現してくれて、力づけてくれて…なんて思ったけど。(それでも私はああいう役よりは…ん、何でもない)。シェアハウス内もちょっとツラくなってきましたのね。



 冒頭一人で子どもを生もうとしているミチルちゃんの独白(というかルカへの手紙)で「ずっと一人だったから、寂しくはありません」みたいなのがあったでしょ。その時は、ずっと一人って、シェアハウスで皆と楽しくやってたんちゃうん?宗佑とだって同棲前は心通い合ってたんちゃうん?と思ったのですが。とりあえずシェアハウス内ならハッピーということはないのですね。しかし、予告では今度はタケルくんにくっついていたような。そんなこんながあっても、人の中にいても、結局人はひとりで、孤独だということなのでしょうか、哀しいこと。