ラストフレンズ最終章

 最終章 (ネタバレご注意)


 宗/佑さんの最期は良かったと思うよ。前回にもちょっと書いたんだけど。見捨てない、絶対に=残念な形だがミ/チルちゃんのことを死ぬまで、ずっと、変わらず、いつまでも愛すのは本当=自由にしてあげる=ミ/チルちゃんを苦しめる自分の存在を消す、的な去り方を望んでいたから(←こういう流れでもう、今まで来てしまったドラマ的には、というお話ですけど)。



 哀しかったけど、ああいうのを見るのはツラくないんだ…。



 私がツラかったのは、例えば、合鍵を持ってきたミ/チルちゃんに、ル/カちゃんが部屋に来たときのことを、ヤな感じで歪めて伝えている(気がした)所だったりするのよ〜。ル/カちゃんが、ミ/チルを一番愛しているのは自分だから絶対渡さない、と自己本位的発言をしたように言った気がして(違うかも)。



 とはいえ、ヒレツな男の役をイエローさんが演じること自体は、私はあんまり嫌ではないの。俳優さんとしてはイケテルお仕事だろうし。何度も書いたけど、男前の中にアブナイ魂が入っているのって、ただの男前より気になって、宗/佑を演じる錦戸亮が好きでしたし。



 私が嫌だったのは、おそらく単に、ヒレツな男の役をイエローさんが演じると、人々がいろいろ言い立てることだったような。イエローさんがヒレツさを上手に伝えれば伝えるほど、なんやかんや聞こえてきて。それだけ本気で見ておられる証拠だし、俳優さんとしては評価されていると、頭では分っていても、心には、その度に悲しみが澱のように積もっていった気がします。ゆーてもあたくしは亮ヲタ(←1度使ってみたかった。私が使うのはちょっとおこがましいな)だからね…。



 そういうファンとしては、今回、花咲く公園でのおちびとのシーンでは、声も表情も優しくてほっと息がつけましたね。いろいろ言い立てられる心配がないしな。「おにいちゃんはー」と言う声がカワイかったです。しかし、あの亮ちゃんスマイル解禁な感じも、あれがおちびとのお別れのシーンになるからだったのね。ちゃんと「お母さんを大切にして」とお別れの言葉めいたものも残して…(泣)。いつもは、優しいおにいちゃんから、狂気の人への豹変振りがはっきり描かれるけど、今回は真顔に戻るだけで、でろでろでろっていうオドロオドロしい音楽の煽りはなく、例のラシドレミレドシラシドレミ〜という切ないウタダさんの主題歌が流れましたね。



 今回でろでろ音が入ったのは、ル/カちゃんのお守りをミ/チルちゃんが見つけたときだけだった気が。あとキュイ〜ンみたいな緊迫した音もエリオグとの公園シーンで流れただけだったかしら。宗/佑さんの狂気は相変わらずハードで、シェアハウス陣ファンの皆様が憤慨されていそうだけど、それが向かう方向が変わっていく気配を醸し出していたのかもね〜。



 強要時の涙と、(自分のいない場所での)写真のミ/チルちゃんの笑顔がそんなに力があったのなら、なぜもっと前に…とかちらっと考えちゃったりしたけど。いろいろな都合もありましょうし。前の強要時はまだ宗/佑のことが好きで、まあそのなんだ、泣くほどヤではなかったのかな。今回は別の人が心に棲みかけていたからきゃーと叫ぶし、泣いたのでしょうね。



 イエローさんの最強の涙声と泣きの演技を堪能したし、(こうなってしまったのなら)ああいう形で終わってほしいという願いもかなったから、本望であります。とりあえずお手紙は書かないですみそう。



 ウエディングドレスを抱えていたのは、ずっと一緒というか、永遠に変わらない愛というか、一つになりたい、とかそういうことかな。最初状況が良く分らなくて、自分でドレス着ちゃっているように見えてビビッたの。(って皆様も書いていらしたわ)。次にあのドレスのデザインの特殊性に目を奪われて(すごく素敵なものなのだろうけど)、うーわでっかい飾りだな〜。大柄だからあんなん似合うのか、とか一瞬我に返っちゃったの。すみません。



 でもでも、考えてみれば、あれは宗/佑の偏執狂的だが不変の、一心不乱の愛を表すのにふさわしいかも、と思いました。そして次第にそんなことをした宗/佑がかわいそうで、痛ましくて、悲しくなりました。



 一応願いがかなって、昨夜は結構すっきり眠れるかなと思ったけど、やっぱりなかなか寝付けませんでした。宗/佑をかわいそうと思わないでと、にしやんは言ったけど、やっぱりかわいそうだったよ。



 来週も泣けそう〜。残された謎解きにも期待しています〜。



 ちょっと今日はイエロー演技についてビョーキに細かく書く時間がなくて。後日機会があればまたブキミに書きツノルかも〜。