流星初回

 クド/カン様テイストの亮ちゃんは最高にイケテいましたわ!わしづかみだぜ〜。


 ジョージさんとのかけあいもナイステンポで、「もうスポーツ三昧だ」なんて勢いのあるセリフ回しがイカシていて。「同窓会どうだったー」とか声色遣いで言うのも楽しく、「深すぎて浅いわ」の所で吹き出しちゃったわ。

 
 ハイテンポなのが良いのか、標準語もほぼパーフェクトだったような。ブランチの時に、「今日兄貴んとこ寄ってきた」が、ヨッデギダにちょっと聞こえたと書いたんだけど。驚いたことに、それがちゃんと濁点なしのヨッテキタに直されていたみたいなの。中高年の気の迷いかもしれないけど、見ながらアレッ直ってる!と叫びましたわ。もし直して下さったのなら、今回のドラマスタッフ大好き!と思いました。


 一つだけこうるさいことを言うと、「シーはどうなんだよ仕事キツそうだけど」のキツあたりの母音をもうちょっとだけ弱めに言ったら完璧東京っ子だと思います。でもこんなこと思う人はほとんどいないだろうから、標準語的には100点満点と言ってもよいのでは。あれやこれやの彼の髪型を100点満点と呼ぶのであれば。


 セリフ回し的には、ラ行が華やかすぎたりする滑舌上の癖はあるかもしれないけど。スクリーンで大活躍のあの方この方が皆、滑舌完璧ということもないし。そのあたりを補って余りある表情の演技はさすがでした。驚きの表情一つにしても、キャンギャル・シーの「初めてじゃない」発言時の、表情がすっくり抜け落ちたような驚き顔あり、資格商法で「騙されてるよ」にえっと言った時の、笑顔の余韻がはりついたままの驚き顔もあり。憑依型なんだか計算ずくなんだか良く分からないけど、力のある役者さんだな、と思います。資格商法詐欺返しの企てが兄貴にばれた時のバツの悪そうな笑顔も上手で、カワイかったですね〜。懸命に1000万円を1000円で割る表情も良かったな。


 あとこれは表情ではなくて笑い声なんだけど。有明3での楽しいかけあいで、Ms.かつらぎを探す兄貴の執念深さに二人が引くあたり。「ヘビ」とか「サソリ」とか「敵に回したくねー」付近で泰/輔くんが「気持ち悪いねマジでね」とか言った後「うふっ」だか「アハっ」だか笑うのがリアルで上手でした。泣きで定評のある錦戸亮は笑いもイケルと思います。


 そうきたかっ!という感じの詐欺シーンも大好きでしたわ。ミツルもかっこよくて。でもイエローさんに後ろ髪なくて良かった〜と思いました。漫画シーンでは声の良さも生かされて素敵でした〜。やっぱふけーッスって(笑)。あの破天荒な感じとラストのシリアス部分のギャップをどう取るかは見る方次第なのだろうな。ああいうポップなシーンがあって、ラストのシリアスシーンも生きて、そのバランスが良いと番宣でもおっしゃっていて、あたくしもそう思うけど。客観性を欠いて久しいものですから、皆様はどうなのかな〜と思って。


 クド/カン様特有のテンポ感や音響効果や現在過去が交錯する演出は昔から好きなのですが。あたくし達のように、正座して画面に食い入るようにドラマを見ている視聴者ばかりではないから。今回過去シーンにはおちび達が出ていて、過去にステージが移ったことが分かりやすくて良いかも、なんてちょっと思いました。


 タイトルバックも美しく、三兄妹の過去も現在も、というか子役もあの三人も併せてイトシくなる作りだと思いました。子役ちゃんズはやり手で、かつ可愛くて素晴らしいですね。あらし様の歌も良かったです。


 ラストの屋上シーンは意義深いものだと思いますが、寝転んだ泰/輔くんの華奢な体型のわりに太めの首やら、のど仏やら、美しい鼻顎ラインやら長マツゲやらに目を奪われ、邪念だらけの視聴者となっておりました。あんなん横たえてたら危ないよ。起き上がって兄貴を見る切ない顔はまた、彼の真骨頂という気も致します。容貌・表情の色気を生かすナイスなシーンでしたわ。兄貴が悲しい顔をするとほんとにカワイソウな感じだけど、泰/輔くんの哀しいお顔は、切なく色っぽいな。なかしまさんの歌も雰囲気に合っていて良かったです。時折散りばめられる風景も綺麗でしたね。

 きゃなめさんも良かったわ〜。ちょっとトロい感じの瞳をされてリュックしょって、しつれい、ヘイマスターって。オーライオーライって。この平成の世に。ふふ。さすがクド/カン様。


 来週もキュートで愉快な彼らの活躍を見られるのですね。あ〜楽しみ〜。あ〜しあわせ〜。銀縁めがねも良いわね〜。