次のドラマまでに

 先日電車の中で20代前半と思われる女性お二人が、新ドラマどれ見る?みたいな話をされていて、あードラマかーえぇなー(羨・寂)なんて思っていたんだけど。お一人が「私はあれ見たいラブシ/ャッフル、出るのはー、たまきひろしとー、かりなとー、まつだしょうたとー、ダイゴ!」と言ったら、お相手が「えっダイゴロウ?」って言ってんで、マジで。いっいつの時代の人やお嬢さん。カワイイこと。


 それはさておき。今のようなドラマのない時期になると、次のドラマはどんなんかなーと夢想することが多くなりますわよね。昨日読んでいた小説でね、メンタルな原因でか、表情を外に出せないハンサムな男の子が出てきて。ある事件をきっかけに表情を取り戻すのね。


 その事件が起こった時、その子は我知らず大声で泣き叫んでいて、涙を流している自分に気付いてびっくりするのだけど、イエローさんこんなん上手そう〜と思っちゃった。ずっとポーカーフェイスで表情を取り戻した後、見る人がきゃーっとなる感じにふぅわりと笑う、とかも上手そうよ〜。でも前半ずっとポーカーフェイスじゃもったいないか。彼のポーカーフェイスは美しいけど。単発だったらいいかしら。な〜んてツマラン夢想をしているうちに、いつの日か、色よいお話が来るといいなー。


 それでね、次のドラマまでに標準語をさらに磨かれたらどうかなーと思うの。メンドクサイ奴がまた…とお思いでしょうが、これからの彼にとって大事なことだと思うから、我ながらどこに向かって書いているんだろうとか思いながらも、彼を応援する気持ちで一生懸命書くので、大目に見てね。


 えと。泰/輔くんの標準語はすごく良かったんだけど、あんまり良かったから欲が出たというか。前にちらっとネット上で見掛けたところでは、亮ちゃんの演技に関する評判は結構良いのですね。特に泣きに関しては。しかし一方セリフ回しがちょっと…という声もあり。


 これって言葉のせいもあるかと。てるてる初登場時の「おそいっちゅうねん」とか。ドラマ中盤以降の「もう遅いし、送る」というシーンで。「もう子供やないねんで」とか言う冬ちゃんをチラッと見て、視線を落としてストーブを消しながら言った「そやから送んねん」(←きゃ〜〜〜)とか。そういった和ちゃんのセリフ回しに文句はないはずよっ!ふんっ。今挙げたのは短いセリフだけど、教会での長セリフなども良かったと思うし。ま、ネィティブですしね。


 で、ネィティブでない標準語でのお芝居の場合は。いつもは照れもあって、こんな細かいこと言っちゃってあたくしったら病気〜みたいに書くのですが、私が特に言葉や音に神経質な訳ではないと思うの。というか、私みたいにここがこうだから、とかは思わなくても、漠然と彼の言い方にわずかな違和感を感じている東京人も結構いるかもしれないと思うのよ。上記のようなセリフ回しへの批判を見ると、そんな気がします。


 大阪の方も東京人が頑張って大阪弁をしゃべったら、「うへぇ」と思われますでしょ?大阪に結構長く住んで文化にもなじんでいる大阪弁上級者の言い方でも、あっそこはちょっと違うな、というのが時にありましょう?そんな感じかも。


 イエローさんご自身がおっしゃっていたように、幸い、関西弁の人が標準語をしゃべる方がその逆より楽なようですが、案外侮れないと思うのよ、標準語。イエローさんは既に標準語に関してはかなりの上級者だけど、さらに上を目指して、東西言語の異なる部分に注意して、意識してしゃべり分けて頂きたいと思います。他の人と比較するのは(特にJ内では)タブーかと思いつつ書いちゃうと、たとえばおかだくんの言葉に気になる部分はないのよ…。


 で、具体的には。何回も繰り返してごめんね。


 関西の方が標準語を話す際、1濁点風味は避ける、2母音を弱く、の2点に注意して頂きたいのですが、亮ちゃんに関しては1は完璧かと。以前、「兄貴んとこ寄ってきた」が番宣で「ヨッデギダ」に聞こえて気になっていたら、OAでは「ヨッテキタ」に直されていた気がして嬉しかった、と書いたのですが、それ以降もまったく気になる点はありませんでした〜。ちなみに前に書いた「暑苦しい」のアツグルシイ風味など、しーちゃんにはまだそれがちょっとおありかも。さすがお兄さん。


 2の方はちょっとだけ気になりました。たとえば、アゴヒゲ春日井さんのキュートなバスローブシーン。「積極的に年上ありの方向で盛り上げようとしている…」の「せっきょくてき」の「く」の母音がまだちょっと強いような。(s○xの「く」は完璧だったし、イエローさんはこの点は既に軽々とクリアされているみたいだから、たまたまかもしれませんが)。母音の無声化とかいって、標準語は母音が省かれてしまうタイプの言語らしく。一方関西弁にはそれはないからやりにくいみたい。この「く」はいわゆる英語の無声音kでいけばいいと思うんだけど。あるいは、ご存知でしたら、ちびまるこちゃんの野口さんの笑い方でいってもいいかな。


 ただ母音を弱くと言っても分かりにくいと思うので、ざっくり言って、「く」、「し」、「ち」あたりに気をつけたらいいと思うの。西の方は、もし近くで東の方が捕まったら、前にも出した分かりやすい例「7時」「ネクタイ」「父親」なんてあたりを発音してもらって、ご自分のと比べてみると違いがはっきりするかも。イエローさんは一つ一つはもうできていると思うけど。こういう例をとっさでも東西言語で自由自在に発音できるようになったらもう、恐れるものはないと思うのよ。上記のセリフ回しがどうこう言っていた人も錦戸亮は素材は良いとか(えらそうに)書いておられたもの。そんなん知ってるも〜ん。


 あ、あと「きせき」的の「き」部分も要注意かな。だから例に「奇跡」「きつつき」とかも入れた方がいいかも。「す」も危険だけど、イエローさんはもう「す」はバッチリよ〜。エイトコンで「スタッフー」というのを聞いてそう思いました。素敵にコテコテな黒さんの「スタッフー」とは違ったから。


単語の並びの関係で、上に挙げた危険な語でも常に母音が省かれるわけではないのがやっかいだけど、マークしておいて損はないと思うよ。母音が省かれた場合の標準語の「し」のイメージは人差し指を口に添えて(静かにしてと)シーっという音かしら。で、「ち」はやっぱり人差し指をメトロノームのようにゆらして(違うよと)チッチッチッという音。「き」はちびまる野口さんが「き」で笑う感じ(←テキトー)。あー長くてすみません〜。