オルトロス3回

 またまた長くてすみません。ネタばれにご注意。所々勘違いがあったら、かわいそうな中高年と笑っといてね。 



 オルトロス3回目は、ますます色々なじんできて面白かったです。あの主題歌のイントロを聞くと、何やら心がハヤルわ〜。雲から光が射す映像にもマッチしていて素敵。かあいらしい監察医の先生もそれらしく見えてきたし、竜崎も魅力的に見えてきたかも。



 1・2回は、どうも決めゼリフが「あんたは俺に何をしチくれる」に聞こえたんだけど(←ダメ耳だからね)、それも気にならなくなってきたかも。「あっ!!」とかいって熊切パパをおどかしたり、力は(自分の怪我以外にも)美容整形には使えない、保険のきくものだけ、とか言ったり。ただ冷酷なのより真顔で軽口をたたくのが、より食えない感じで結構だわ〜。



 今回も知りたいことがたくさんありました。竜崎は熊切坊に襲わせるために白川さんを助けたという。それは彼の目論みとどうつながるの?一方、ラストで竜崎は熊切坊を殺して白川さんを助けられるのはおまえだけ、みたいなことを先生に言っているのよねぇ。竜崎の目的は何なのでしょうね。お金でも権力でも名誉でも、愛でもなさそうだし。



 そして三少年殺害事件の時、竜崎が力を使わなかったのは何故なん?(ま、治すならハナから刺さんでも、という気もするけど)。自分の怪我以外にも力を使えないケースがあるの?反省の色を見せず、控訴なしで死刑を望んでいた風なのに、獄中で何かを目論むようになったの?六角さんがそれで竜崎に弱みを握られている昔のことって何だろう?な〜んてね。




来週予告によると、竜崎は表舞台に出て行くのかしら。古いビデオなんていうのも出てきて、過去のことがちょっと分かるのかな。あと、来週は先生が暴漢に襲われるシーンもあるのか。はやく見たいわ〜。




 ところで、碧井先生サイドのお話では。先生が碧井パパに龍谷村って知ってる?と無邪気に電話で尋ねて、パパママが明らかなリアクションを取っている時、お庭に六角さんがいたのは、竜崎の指令によるものかしらね。来週も引き続き六角さんは碧井邸の近くに現れて、気付かれて、先生の独特な愛らしい走り方で追いかけられてはったような。どんな展開になることやら。




 しかし碧井先生だけは普通のご家庭に引き取られて、愛されて幸せに育てられたみたいで。銃を目にすることなんかなければ、力を使うこともなかったのかしらねぇ。なんてね。そういえば今回は先生、力を使わなかったわね…。



 さて、今週も碧井先生の素敵な表情がたくさんありました。



 冒頭から、風の強い病院の庭のベンチで、屈託ありげに自分の手を見つめたり、「竜崎と何があったの?」と尋ねる長谷部刑事を強い瞳で見上げたりする先生の表情が、胸を打ちます。



 イブカシがりながら出た白川さんからの電話の向こうには、竜崎がいて、携帯を借りた、お礼はしておいた、と言い。どういう意味だよ、と言ううちに切れる電話に思案顔でいた先生が、あっと思いついた様にダダっと駆け出していく(走り方キュート)、そのあたりのお顔が凛々しくも男前でしたわ〜。



 白川さんの病室に駆け込んで、一度は何も変わらず治っていないと落胆した白川さんから「碧井先生?」と呼びかけられた時の驚いた表情も、ベッドサイドに座り込むのも良かったんだけど。



 その後のシーンは碧井先生のせっかくの真実の涙に何か加えはった?と思ってちょっとビックリしてしまったの。涙の落ちる速度とか、キラキラっぷりとかが、目に留まりやすいようになっていたような気がして。涙のアクター錦戸亮の神聖な泣きシーンにあなた方は何しはんの?!と。某所で何やら言われてまうやないの!!とか焦っていたのだけど。(ごめんなさい、この辺全部思い違いかもよ)。(追記:皆様の見たら、やっぱりあたいの思い過ごしみたい。時々訳わかんなくなるのよ。ごめんね)



 (追記の追記:ごめんなさい。目薬とかじゃなくて、亮ちゃんの真実の涙に、制作サイドの方が何か加えはったのかと思ったの。(で、ちょっと↑も修正しました)。今までのテイストと違うドラマだからさ。亮ちゃんの泣きシーンは神聖不可侵な領域として、一点の曇りもない状態にしておいてほしいのに、製作サイドの都合で何かしはって、アレっと思って難癖をつける人が出てきたら、どうしよう…と思ったのよ。どっちにしろ人騒がせなこと書いて、ごめんね。先日もやらかしたんだけど、ファンなあまり、すぐ焦っちゃうのよ)




 でも、なんで泣いてるの?と聞く白川さんに、泣いてないよ、というように「ううん」と言って、二度ほど「うん」「うん」みたいにうなずいて、白川さんを見上げる笑顔が砂糖菓子のようにキュートだったから、まあ、いいか。碧井先生、リアル天使な善人に見えたわ〜。




 ま、泣きの実績はゆるぎないしね。えぇ。



 白川さんの病院の警備を増やせないと聞いて、軽く唇を噛んでうつむく横顔(ホクロサイド)も美しかったな。しかも「僕があの子を守んないと」だって。可愛い!!

 

 あと、クラノスケさんと対峙するシーンが印象的でした。触れるものすべてを黄金に変えるミダス王は自分の力を呪っていた、な〜んて言って煙に巻いて、また参りますと手を差し出すクラノスケさんに。自分も手を差し出す前に、クラノスケさんを見据えた先生の瞳が、その表情が、何か凄かったな。亮ちゃんのああいう瞳は初めて見たかも。言葉にするとタイラになっちゃうけど、ちょっと茫漠として深く燃えるような瞳というか。




 あの表情は、力を知っていて平然と手を差し伸べる、いかにも一筋縄ではいかなそうな得体の知れない人への、そして「自分の力を呪っていた」とまで踏み込まれたことへの警戒なのかしらん。それより強い憤怒!みたいな色合いもあったような。




 竜崎を捕まえたら自首する、ということで、それまでは警察を、まあ、欺くことになるのは、善人碧井先生にとってはツラかろうから、そのへんの後暗さの裏返し、みたいなのも入っているのかな。よく分からないけど。一度出頭したけど、ありえないですよね、みたいに白を切る所は、タイスケ・テイストで上手だったわ。しかしおっきなクラノスケさんの手を取った先生の華奢で愛らしいことったら。何て素敵。




 熊切坊との乱闘の後の、ちょっと御髪も乱れ、瞳も潤んだ表情にも胸を突かれました。その表情を引きずって、木漏れ日の公園のベンチにいるシーンもキレイでしたわ〜。例によって、いきなり現れ、熊切坊を殺してあの娘を救えるのはお前だけだ、とか言う竜崎。そんな竜崎に触れられた手を引っ込めるのも、触れられた手の傷が治っているのに気づくのも、ナイスな演技だったと思います。その後竜崎の姿をさがして顔を上げた時の、ちょっと幼いようなツブラな瞳に木漏れ日が射すのが美しい〜!そして、やっぱりいない…とうつむく横顔もまた、最高でした。



 来週も碧井先生の様々な美麗シーンが見られるかしら。幸せですわね〜!!