オルトロス6回

 毎度、勘違いに満ちたおっちょこちょいな感想など。ネタバレばかりなので、ご注意下さい。


 さ〜て、碧井先生ったら殺した振りして、殺人依頼を飲んだ振りして、熊切父子の命を救っててんな〜。それが先生の考えた正しい力の使い方というか、自分の手で人の命を救うやり方なのね?理事官のように彼をコントロールしようとする人は、力で脅かせば「誰の指図も受けない」でいられる、みたいですしねぇ。



 ダーク碧井な感じにしていたのも、熊切坊を海に落とした後、表情を失くして佇んでいたのも、「悪魔の手を持つボクが人の命を救う作戦」成就のために、周りを欺くためのポーズでしたのね〜。やるや〜ん、先生。



 しかし、ジーンズ・Vネック白シャツに黒いジャケットで、ちょっとワルそうに闊歩する碧井先生は素敵だな。美麗なクール顔+若干の見下し目線テイストというか、あんな表情の錦戸亮は最強ですわね(こんなことばっかり言っているかも)。しかも先生の中身はエェ人のままだったし。ってか、好青年碧井っちが更に、強さも備えてきた感じで、先生カッコエェ〜と思ってしまった。(←乙女やろ。完全に乙女やろ←h_i_r_o様のパクリ・笑←笑じゃないだろ)。



 今回は人間の人間臭い所がたくさん描かれていたような。柴田さんが竜崎に銃を突きつけて奥さんを治せと言ったり。「柴田さん、それは違います」と言っていた長谷部刑事が、柴田さんのことは助けろと竜崎に銃を突きつけて、それは違わないの?状態だったり。  



 熊切パパはしょうもない息子の頬を愛おしげに両手ではさんで、生きていてくれて良かったと泣かんばかりだし。長谷部刑事の(元?)彼は相変わらず飛ばしているし、ポーカーフェイスの理事官は治されたお腹をかきむしって悔しがるし。



 そんな皆様に比べ、ハナから揺れていた碧井先生は、逆に段々ブレナイ感じになっていくのかな。家族にも力ごと受け入れられて、愛されているから。なんてね。先の情報は得ないようにしていますが、また新たに力を使う的な見出しが見えちゃったし、まだまだこれから色々あるのかしらね〜。



 今回も竜崎がよく分からない人でしたわ。歌手レイさんの件がもみ消されたら、今度は人前で派手に理事官を治しちゃって。そうすれば世の中が混乱するのは必至ですわよねぇ。神様の位置から降りたいから留置場に入ったのかと思ったんだけど、やっぱり何か大事を企んでいるの?そして先生はそれを阻止する係なの?



 でも、かと思うとミセス柴田を治して、それで幸せか?娘を失ったことを思い出す妻と、妻を残して留置場に入る夫と…それで幸せか?とか言うのよねぇ。誰かを守りたければ自立させなければいけない、みたいな事も言うし。なんか親戚のおじさんが諭すみたいだわ〜とか思っちゃった。そして竜崎さんは本当に愛が欲しいのかしら。いったい何をしたいどういう人なのか、早く知りたいわ〜。



 竜崎の過去で分かった事とか、他にもごちゃごちゃ書きたいことがあったけど、24時間テレビ記念で割愛するとして。



 先生の美麗シーンも短めに。



 理事官が倒れているあたり、竜崎に「これがおまえのやり方か」と言われたときの超ドアップが美しくもありがたかったです。ドラマ以外ではあんまりカメラ目線を取らはらへんから〜。



 生きていてくれて良かったと抱き合う熊切父子を見る先生の顎首ラインも良かった〜。



 長谷部刑事に「あなたは熊切を殺していなかった」と言われるあたり、非ホクロサイドの横顔に近い斜顔が秀麗だったような。非ホクロサイドはかすかな隙があって、そこも可愛いと思っていたけど、なんかこっちも完璧にキレイかも。



 実家でバロンの墓を見つめるお顔も、美しい二重っぷりの正統派錦戸顔(何やねんそれ)で結構でしたわ〜。ピンク(に見えた)シャツもキュート〜。



 そして「お前の力のことか」と碧井パパに言われるあたりの、横顔!横顔!マツゲ!マツゲ!(←錦戸亮的コメント)。その他多数ありましたがお時間の関係で割愛ということで。



 あとね、最後にちょっと申し上げたいことが一つありまして。



 今回のオンエアの前に物知り友とお電話していて、何というか若干劇画タッチのヴェテラン陣の中では、碧井先生のお芝居はちょっと傾向が違うからか、その良さを理解して下さらない方もネット上にはチラホラおられるらしいと聞き、哀しい気持ちの中でオンエアを見始めたのね。



 最近某所とか行かないから免疫がなくて。自分ではもう客観性を失って久しくて分からないから、あ〜ここは大丈夫かしら、これでオッケー?なんてちょっとドキドキしながら見ていたのだけど。



 ラスト、碧井パパママに育ててくれてありがとう、というシーンで、やっぱり凄いわ、錦戸亮、と思ってしまった。



「心配かけてごめん。もう僕は大丈夫だから。二人には感謝してる。こんな僕をここまで育ててくれて」あたりの静かなセリフ回しも、柔らかい瞳に静かな微笑みをたたえた表情も最高だったと思います。



 力をどう受け止めたらいいか、親も子も分からず、ずっと言えずに怯え苦しんできたわけでしょう。先生がついに自ら力のことを口にした今は、考え抜いて思いを定めた静かな強さがあって、力への畏怖・苦悩の年月にもすべてを受け入れ愛情を持って育ててくれた碧井パパママへの深い感謝・愛情があって…。そんなんが全部詰まった深〜い思いは、ああいう静かなセリフ回しと表情でこそ、表現できるものだと思うの。



 そして、抑えていた感情が堰を切りそうになって、口にした「こんなばけものを…」で、私、心臓をぎゅっと掴まれたみたいだった。あのあたりすべてが素晴らしい。静かな微笑みが眉のあたりから曇っていくのとか、吐き出すように「ばけもの」と言うのとか、辛げな表情で目を潤ませて、席を立っていくのとか、(もう上手く言えんっ)、碧井先生の苦しみがすっごく伝わってきました。あれ以上の演技はなかろうて。私、亮ちゃんファンであることが誇らしいと改めて思ってしまった…やっぱり、錦戸亮、間違いないと確信した、というのが申し上げたかったことであります。はい。



 さて、今日はいよいよ「にぃに」の日ですわね。上記のようにネットでセリフ回しなんかのことを何やら言われることがあったとしても。演技が自然だからということで(←って当時ファンだった上のが言ってた) NHK朝ドラに出演し、1リットル・ラスフレ等では演技が世の評判になったことは事実ですし。24時間のドラマの主役に抜擢されたということは、演技ならこの人というレッテルを貼られているということですわよね?そうよねそうよね?ヘェ〜ンだ(←どうした)。



 そのレッテルに恥じない演技を見せてくれるところを、今夜できるだけ多くの方が見て下さるといいな〜。



 ☆前回もまた、ぎょぎょぎょ〜みたいな数のスターをありがとうございました。なんかほんとすみません。こんなあたいにそんなに付けて頂いて。申し訳ないやら嬉しいやら、訳分からん状態になっています。また裏山行きです。祭りの後、落ち着いたら、きちんと御礼をさせて頂けたらいいなと思っています〜。