オルトロス7回

 ご兄弟はママ似やねんな〜。うふ。



 何百年に一度、神の手を持つ子が生まれると…。そういう子が生まれて、その数年後に今度は悪魔の手を持つ子が生まれる確率とかって、もう、めちゃくちゃ低い感じねぇ。しかもそろって超男前だし(←それは関係ないやろ)。お父様も逃げ出したくなるはずだわ。しかし、悪魔の手を持つ子方面の伝説はなかったのかしら。先生の過去を早く知りたいです。




 今回、沢村理事官が「この騒ぎが終わったら、竜崎の扱いを私に一任させて下さい」と言ったところで、あや?「一任して下さい」のこと?…なんて混乱して、ちょっと気がそれたりしたからでしょうか、ぼんやり中高年には、ん?何やて?と立ち止まった箇所がいくつかありました。




 愛しの碧井先生のことも、爆弾見つけたら、すぐさま警察に言った方が良いのでは?なんて思っちゃったりしてすみません〜。竜崎には黙っておいて、解除処置始めた方が…なんてちょっと思ってしまったのよ。実際は線が繋がっていなかったけどね。




 竜崎はさらによく分からにゃかったです。




 とりあえず、ヘリではなく車で、と言ったのは、時間かせぎというか、残り時間を少なくするためみたいだけど。ボク、空は絶対ダメな人…とかいうのではなくて。




 患者さん達自身に治す順番を決めさせようとするあたり。竜崎が、生きるべき順番を決めることは、死ぬべき順番を決めることだと言ったのは、まあ何か分かるのだけど。…竜崎が手を下さなければ重篤な患者さんから亡くなってしまうだろうし。




 でも、それはお前に殺してもらう順番を決めているのだ…みたいなのは、えっそうなん?と思いました。積極的に先生が手を下す訳でなし…、悪魔の手を持っているけど、先生がすべての死を統括する係という訳ではなかろうに、とか思ってしまった。バタバタしていて、チェックが浅いから、色々勘違いしているかもしれませんけれども。





 そして、どんな人間でも、その命を輝かせるために死という結末が用意されている、というのも分かる気がするんだけど。だからといって、お前のその力こそ本当は神の手かもしれないんだぜ…と言うのは、どうなのかな、と思ってしまいました。誰かの命を輝かせるために先生が力を使う、みたいなことがあったとしたら、それも、ちょっとちゃうんちゃう?なんていう気がして…。(ひょっとしてこのあたり、先生が竜崎を止めるというか、先生が竜崎に力を使うことの伏線になっているのかもしれないけど)。




 元々シュールな設定ではありますが、どうも竜崎の言うことが、あまりリアルに伝わってこないといいますか…。レトリックに走っているというほどでもないけど、詭弁というか、何となくそれっぽい感じにして、それで良しとしているような…なんて思ってしまうのは、ヒネタ中高年だからね、きっと。ずっと褒めてきて、ここにきてこんなん書いてごめんなさいね。





 でも、人も自分も傷つけ、そこまでして竜崎が何かを伝えようとしているというのなら、きっちり見届けたいと思います。そうしたら、あの時こういうお気持ちだったのね〜と分かるかもしれないし…。





 ここも、今一つピンと来なかったのだけど、優先順位をきめようと争っている人達も醜い争いをしているんじゃない、必死で答えを探している、生きることの意味、自分の命の価値を…のあたりも、実はすごくエェこと言うてはるのかもしれないしね。





 そして、来週は、なんか先生が本格的にやられている〜。きゃ〜〜!! 早く見たい〜!




 さてさて、今週の碧井先生も素敵でしたとも。




 ぼんやりだから、いつも、あー亮ちゃん痩せちゃったわ〜みたいなのが、あまり分からない私でも、今回はやっぱり痩せはったのね…と思いましてね。頬もこけ、顎のあたりも目の上もお肉がそげて、ますますグリグリした二重になっているのが、痛々しくも凄絶に男前だった気が致します。そんなお顔で、うっすい体に淡いピンクのシャツをまとい、「爆弾は僕が探しだす」なんて決意の目をして、ぺこぴょこ懸命に爆弾を探しまわる姿が愛らしすぎて、もう、ドツキたくなりました(←暴力反対)。





 花火のシーンも良かったな。花火を見る錦戸亮の横顔がギリシャ彫刻バリに端麗でしたわ。美しい人達の美しいシーンは良いね。




 そしてそして。小さい頃、お父さんとお母さんと三人で花火に行って、その後お父さんは家を出て行った…。白川さんのそんな哀しい話を聞く、碧井先生の瞳こそ哀しかったわ!みたいな、ね…。ちょっと行って、あのうっすい、切なげな瞳の、かわいいのん、ちょっとだけ借りてきてはダメかしら…あっダメ?…やっぱり……犯罪?…皆そう思ってるけど我慢してる?…あそ。



 爆発に首をすくめるみたいに(ってこういう時使わないのかな)びくっとするのも、リアルでキュートでしたわ。



 
 白川さんに、竜崎は来ない、来たって皆を治す訳がない、と言うあたりのシーンは、いつもの独特の腕組みだわ〜ってファンの方皆が思われたかしら〜。ふふ。




 病院の洗面所で白川さんと話すシーンは、鏡の世界の碧井先生が左右逆で、なんか新鮮でしたわ。でも、鏡って上下は逆じゃなくて良かったね(←どんな感想やねん)。




 たぶんこのあたりの「あいつの言葉に踊らされて、あいつの力に翻弄されて、たくさんの人が過ちを犯しているんだ…」部分のアップは、非ホクロサイドの瞳(注:亮ちゃんの右目、というか、画面向かって左側の目…とか言うのは大変なので、「非ホクロサイド」を使用しています←さよか)が完璧な美しさだったかも。こっちの瞳は日によって二重っぷりが変わるから、結構ビジュアルを左右する気がするのよ〜。ま、いついかなる日もそれぞれ素敵だけどね。




 終盤竜崎と対峙するシーンも、大きな瞳がキラキラして、セリフにも表情があって良かったような気がします。俺の力はお前と違って…悪魔の手だよ…のあたりのかすかに目を泳がせる感じは、二重の幅がより広いせいか、今まで見た中でも虚ろ感強めで良かったような気も致しました。なんてね。





 来週は75分なのですね。私がこういうのもアレですけれど。お手数かけますが、何とか色よくストーリーをお収め下さるようお願い申しあげます(←いったい誰やねん…)。