にぃに感想‐泣きは最高、でもそれだけではないのよ①

 再びバタバタしてきまして、皆様のブログを拝見するのも、ままならない今日この頃なのですけれど…。どんどん時間が空いてしまうので、ぼちぼち、にぃにの感想を書き始めようかと思います。




 え〜、感想のほうは、通常トーンで書くことをどうかお許し下さいまし…。




 さて、今回のドラマで初めて錦戸亮の演技をご覧になった方がいらしたとすると、そういう方が、驚き、心を奪われたのは、やはりその泣き演技でありましょう。ネットでも、なんと美しく泣く青年だろう、あんな風に泣ける俳優は滅多にいない…というようなコメントを多く目に致しました。




 実際、彼の至上の泣き演技については、書き出したらキリがないので。ラスフレ・ラスト時にちょっと書いたのがあります(→http://d.hatena.ne.jp/sucsuc/20080614と次の回)ので、ヒマでヒマで、もうどうにも困った〜という方はよろしければご参照下さい。




 ……というわけで、既に泣きには定評がある俳優さんですから、24時間テレビのドラマの情報を初めて聞いたとき、(皆様もきっとそうだったと思いますけれど)、あ、そらぁ間違いないわ、と思いました。




 そして、そんな期待の中オンエアを迎えたところ、期待を裏切らないばかりか、それを優に超える宝物のような涙のシーンを見せてくれて…。実際、錦戸亮のファンであることを強く強く誇りに思ったのでありました。




 お誕生日のエントリーにも書きましたが、ああ、あそこは亮ちゃん上手に泣いてはるわ〜みたいなことでなく、既に演技を超える真実があったというか…。そこにいる恵介君を夢中で目で追って、あたくしも、ただもう泣いていたのであります。




ちなみに、私は結構ハナからグズグズ泣いていたのですが。ちょっと以前に書いたストーリー覚書から引用しちゃうと、



 「今までは自分が本当に死ぬなんて思ってなかった。自分だけは助かるんじゃないかって、そう信じてた。だから、辛くても、苦しくても、頑張ってこれた……。夢を持とうとした…。希望も捨てないで来た…」





 大粒の涙が恵介の目尻から何度もこぼれます。





 「…でも、その度に、何度も、裏切られた…」




 耐えきれず、しゃくりあげて、訴えるように母を見る恵介。流れ続ける涙。恵介の肩をさすってすすり上げる母。




の「何度も、裏切られた…」と恵介君がしゃくりあげた所で、お〜いおい泣いてしまいました。ドラマを見て、声を上げて泣いたのはたぶん初めてでして。本当に錦戸亮の泣きは日本の宝だと思います。





 しか〜し、錦戸亮のすごいところは泣きだけではないのですね。




 まず、書きやすいところから始めると、重篤な病気でだんだん弱っていく感じが、とてもリアルだったと思います。ゆっくりと力ない瞬き、そろそろと体を動かす様子、丸めた背中、弱った声、詰まる音「っ」を発音する力がないほど衰弱した風情、ソファーにくったり首をあずける姿…。どれも素晴らしかったです。




 痙攣のシーンも胸に迫るものがありました。最初に遠くを見るような目をして、それから何も映らないような目になって、倒れてがくがくと震えるのも、(ストーリー覚書では「自分とは別のいきもののように震える右手を必死で押さえて」と書いてみたのですが)、自分からは独立したもののように痙攣する手を懸命に押さえようとするのも、すごく真実味がありました。ああいうリアルさも、あのドラマを深みのあるものにする上で欠かせないものだったのだろうな、と思います。





 さて、錦戸亮のもっとすごいところは他にも、まだまだあります…というところで次回に続きます(たぶんね)…。