ぷりんとジョーカー少々

 たいしたことは書いていませんが、一応ネタバレにご注意下さい。













 皆様ご無沙汰しております。予想以上にバタバタしておりまして、皆様のブログも拝見できていないのですが。待ちに待った映画公開ということで、ぷりん、見てきました〜。楽しゅうございました。ほろりとさせられました。安兵衛さんが男前で、すごく素敵でした。




 私の後ろにシニアのご夫婦が座っておられてね、そのご主人が、安兵衛さんの言動で朗らかに笑われるのが嬉しかったな。一方お隣の席のお嬢さんは、ハンカチを握りしめて、かわいらしく泣いていらっしゃいましたわ。




 あたくしは、見終わって、なんかね、原作者の方が、活字のプロなら、監督さんは映像のプロなんだな〜と思いましたの。



 
 原作を読んだ時に、原作者の方は、子育て経験者なのか、ハガレンの作者みたいに男性みたいなお名前だけど実は女性だったりするんじゃないか…と思ったくらい、子育て事情、子持ちの仕事事情に通じておられるようで、そのあたりのリアリティーがナイス!と思いまして。(注:原作者の方はちゃんと(?)男性の方で、実際、子育て経験者でいらしたのですね)。



 原作で、エレベーターで安兵衛さんがビビるのとか、時代のギャップを扱われる塩梅も過不足ないというか、くどすぎなくて。描写も妙に客観的でそこがおかしくて、原作者の方は、すべてにおいてセンスがいいのだな〜と思ったのであります。




 で、読んだ後、ラスト付近もああいう形態がベストなんだろうな〜と思っていたのだけれど。ってか小説としては、あれがベストではないかと思うのだけれど。




 映画では、そうきたか〜みたいな、映像がビビっと物を言う感じが良かったです。分かり易くまっすぐに、胸を打ちました。ラスト付近以外にも、原作とはちょっと違うけれども、映像力が活きていて、なるほどwell-made!と思ったシーンがありました。さすがやり手の監督さん。




 そして、そんなやり手の監督さんに、もう一度仕事がしたいと思わせたという、錦戸青年関連では、もう、安兵衛さん、めっさかっこいい〜と思いましたわ。ご本人は作品作りの歯車の一つとして機能していればいい、ってなイカスことをおっしゃるけれども(この男前が)、そのような枠を超えて、錦戸安兵衛さんからは魅力が溢れちゃうというか、抑えた言動から色香ダダ漏れだったと思います。



 まず、流麗なお侍の所作が美しいし。ダンスでもそうだけど、そう恵まれた体格というわけではないのに、彼の動きはなんだか目を引きますよね。しなやかでエッジがきいていて(って前もそんなこと書いたな)。そしてダンスの時などは背筋が伸びているみたいなのに、ご自分でもおっしゃっているように通常はやや猫背で、そして、ふわふわ歩かれるのも、ファンとしては愛らしいと思うけれども。安兵衛さんは、和装でも今風の服でも、背筋がピシッとのびて、低く重心が定まった感じで歩き、走るのが素敵でしたわね。苦労されたかいがあったというものだわ。ピシッとしたお侍さんそのものの人が、大真面目でシリアスに動くのが愉快で味があったわ〜。



 そしてまた声がいいのよね〜。監督さんも渋い声とおっしゃっていたし、「木島安兵衛、直参でござる」なんていう声も、江戸言葉も、心地よく響くってどこかの雑誌に書いてあったような。まったくその通り〜。それから、お菓子を作る手や指も美しくて良かった〜!




 さらに、安兵衛さんが、冷凍のギョーザとか、市販プリンとかを、おいしがっているシーンで、すごく玄妙な表情をされるのも印象的でしたわ。リアル・イエローさんは、わりと、目をむいて「うんめぇ〜」と叫ぶパターンを繰り返されるのに、演技となるとあんな奥深い表情をされて、さすがだな〜と思いました(ほめているのよね、これ?ってあんたが聞くな)




 そしてそして、安兵衛さんは、昔の人だからか、オクテというか、純情というか、ロマンス的な方面では、受身で、なされるがままな感じなのが、ソーキュートだったわ〜。きゃ〜。よく知らないけど、これも演者の方とだいぶ違いそうだわ〜。ふふ。




 一方、武士の威厳は、おもちゃみたいに愛らしかった幼い頃から、どこか居丈高な感じがあったみたいだから、実に自然に醸し出されていて良かったかも。監督さんが、ああいう風に威厳を出せる人で、(プラス手先超器用で)大当たりだったとおっしゃっていたのも分かるというか。鋭い目つきとか威厳とか男らしい言動のあたり、ファンの皆様がよく漢(おとこ)とか表現されるものね。




 …等々、他にもいろいろあったのですけれども、あまり具体的に書けないので。各分野の腕利きの職人が上質な素材でこだわって作った、後味も爽やかなおいしいぷりんのおかげで、幸せな気持ちになれたこと、あの原作であの作り手の皆様で本当に良かった、と満ち足りた気持ちでリメンバーユーの音の中にいたことをお伝えして、拙い感想とさせていただきます。



 まだチケットも結構あるし、また見に行けて幸せです。




 そして、さらにジョーカーもあるし。それも幸せ。



 久遠さん、最高ですね。甘さと精悍さと憂いを備えたイエローさんの、まさにハマリ役かも。ラスフレの時にね、あんな風に笑わないで怖い顔して、怖い音楽かかって…という演出なら、結構誰でもコワクできるんじゃね?みたいに言うイヂワルさんがいたのだけれど、久遠さんは、一見甘く愛くるしい笑みを浮かべながら、ちょっとコワイというか、得体がしれない感じを表していたものね。錦戸亮はラスフレで強面顔でコワクしてたのがウケただけ、なんてことはなくて、いろいろ何でもできるのよ〜。どんな風にも演じられる俳優さんだと、堺さんもおっしゃっていたし。




 そして、どう出るか得体が知れなかった久遠さんが、自ら暴挙に出るあたりは、鬼気迫る感じで、うぉ何かすごいと思いました。鍛えられた腕筋で銃をつきつけたりする様子は、実に精悍でしたわね。アゴ首部分のシャープな輪郭も力強く。そしてそのように銃を構えながら、苦しげな黒い瞳は深くて、息を呑みました。




 さらに、その後伊達さんと組みたいとすがるような目をするあたり、伊達さんに受け入れられて、痛みを一緒に背負ってくれる人ができたのかな…みたいになるクダリは、まさに切ないふるふるの濡れ仔犬の瞳だったし。(いろいろ勘違いしてたらごめん)。様々な表情が見られて、いいわ〜ジョーカー。




 実は、ジョーカーが始まった時、もう関西弁がアレという心配はないけれど、鑑識の説明的セリフを、少し口をとがらせて彼がちょっと舌足らずな感じでしゃべるのが、私はかわいいと思うけど、いわゆるドラマ好きの方々にも好意的に受け取られると良いな〜、なんて思っていたのね。でも3話を見て、そんな思いはどこかへ飛んで行って、やっぱり錦戸亮はただものではない役者さんなんだな〜、亮ちゃんかわいいとか言っている場合ではないかも〜(でも言うけど)と思いました。




 あれが、堺さんが、「なんだかすごく深い淵を見るような空恐ろしい感じがしました」とおっしゃった演技なのかしら。にぃにの時も思ったけど、確かに錦戸亮の瞳は時折、深い闇を湛えた淵のように、洞のように見えるのよね。そこから、たっくさんの感情が絶望的に渦巻く心が瞬間のぞけるみたいな感じの。




 番宣とかでは、このお兄さんは大丈夫?みたいに見える時もあるのに、演じると断然すごいものが出てきて、見る人を圧倒するという。マグマが噴き出すみたいに、と表現されていたのは、にぃにの制作関連の方だったかしら。そういえば錦戸亮は天才俳優だと、どこかの雑誌で書いていたな。それって、大げさな言い方ではないのね、と認識した次第でございます。Jだと思って軽んじていると、損するよ、そこのあなた(って誰?)。





 なんて、また長くなってしまったけど、幸せな事をあともう一つだけ。私はビール以外の炭酸飲料とはご縁がなかったんだけど、今度は飲んじゃう。セブンアップクリアドライ部屋作ってストックしちゃう。スモークオンザウォーターでエアギターですって。なんて素敵。お若い方にもディープパープルが知れ渡るかしら。




 ということで、このように突然書き散らして、また当分失礼致します。いつものらりくらりしていてすみません〜。



 あっ、やっぱりあと二つ。いっこうさんのジャニ勉の「一分一秒でも〜」というの娘らに見せたら、ぎゃ〜って叫んで倒れたわ。かっこよすぎ!って。亮ちゃんは笑うのを我慢していたからか、「そばにいたい」が絞り出すような声になって、切なくて良かったですね〜。やっぱり恋愛ものも見たいな。あとVSアラシの棒つかむゲームの、ご、5(ポイント)て〜、というのがもう、可愛すぎたから、その後映ったアラシや、はりせんぼんの皆様も、とろけそうな笑顔になっておられるわ〜と思いました。





って超今更なこと書いてすいません〜。そして今、おしゃれいずむをちらっと見ましたら。またまた、まったくもう、このお兄さんたら…!みたいな、屈託ないと取ってくれるかアケスケと取られるか相手次第、みたいな自然体が愉快で、お宝情報もたくさんですんばらしくて…って、このまま行くと際限なく書き続けたくなるから、この辺で本当に失礼致します〜。