犬を飼うということ・3

 3回目も面白かったです。


 勇次パパのギターシーンなどでは、あまりの素敵さに、つい。




 おーカッコえぇ〜、なんと見事なリードギターっぷり!コード弾きはよく見るけど、リードギターも、あんなに素敵に弾かれるのね。しつこく書いているけど、ギター弾く時のノリがまた、好みだわ〜。弦を押さえるキレイな指の動きも滑るように美しく、一瞬笑みがこぼれるのもイカス。ワイシャツにネクタイ姿で、というのがまた良いな。




 これを見て一般の方が、あらっ錦戸亮ってこんなにギター弾けるの?そういえば前のMステでハーモニカというかブルースハープというのかな、吹いていたのも錦戸くんでしょ?何でもできるのね〜、やるやん、錦戸亮!なんて思われるかしら、素敵〜。




 そうなのよね〜。何でもできちゃうのよね。楽器も作曲もダンスもお侍の所作もケーキ作りも。それもただソツなく器用にこなす、というのではなくて、技術的にも完璧かつ綺麗に、いわゆる魅せるってやつなのよね。さすが長期間2グループの掛持ちができちゃう青年よね〜。




 …なんていうファン全開の気持ちにとらわれる瞬間もありましたが、その後、我にかえり、きっちりストーリーに引き寄せられておりました。60分があっという間に過ぎるのですわね。





 た〜だ、最後の予告で、お風呂仕様・勇次パパの泣き、という破壊力・大なものを見たから、またちょっとそれまでの記憶が一瞬とびそうになったけど。ああいう味濃いものを出すなら、前もって知らせて下さらないと(なんやねんそれ)。





 前にも書いたけど、勇次パパのお芝居は、ホラこれこれこうなんですよ〜と畳みかけるように説明し倒す感じではなくて、ちょっと引いた感じというか、抑えたセリフ回しと饒舌な表情が何やら妙に自然でリアル、というタイプだから、ネットとかで、時に良さを分かってくれない人を見かけるけど。錦戸亮の泣きは誰がどう見ても圧倒的というか、万人に支持されるのではないかな。プラス眩しいお風呂仕様ですもの。最強すぎる。




 泣きと言えば、眞子ちゃんも素晴らしかった〜!「手、離しちゃったの〜」のあたりとか、アッパレな女優泣きというやつですわね。それから、小さな「お母さん」っぷりの健気さ、愛らしさも胸を打ちました。夕暮れ、迷子の女の子と子犬は何と切ない絵なのでしょう。どちらも無事で良かった〜。




 おっきくてこわいけど、ちょっとやさしくなったじゅういさんにすかいをみてもらって「なんえんですか?」というせりふもこどもらしくてよかったな。良いセリフの良いドラマですね。




 とても現実的で身近なストーリーだから、身につまされてシンドイという話も聞きますが。




 奥さんのこともあるけれど、長い間一緒に戦ってきた組合の仲間と辛い思いで衝突しても、勇次パパをかばう窪田さんや。




 クビの恐れについては窪田さんに言わなかったのに、上司に事態を収拾できなければクビと言われて保身のために窪田さんにお願いした、と窪田さんをかばう勇次パパの姿は、共にとっても清々しくて素敵だと思いましたわ。




 背広の感じもあるのかしら、勇次パパのは若くて一生懸命で輪郭がキレイな土下座で、窪田さんのは少しヨレタ(←めっちゃ褒めてる)土下座でそれもすごく味があるわ〜とも思いました。




 前回、勇次パパは、会社で皆が生き延びる方法を探しましょう、と言っていて、今回、ワークシェアリング提案の企画書を出していて、おー、ちゃんと考えてる方法考えてる!と思ったのね。




 その提案は軽〜く一蹴されたけど、でも、こうやって、窪田さんの不当解雇を糾弾する組合運動が継続すれば、何とか会社の人皆で生き延びる方法につながる可能性もあるのかな、と思ったのですが。それで勇次パパが辞めて、どうするんだろう。本郷家の経済基盤はどうなるんだろう。




 しかもプラス1人だというのに。どうやって生計を立てていくのだろう。





 しか〜し、てっきり幸子さん&堀田先生がアレな風になっていくのかと思っていたわ。何かそういうアオリもあった気がするし。





 幸子さんの体調不良の描写も、いわゆるご飯の炊ける匂いにウッみたいなステレオタイプのものではなくて、堀田先生も検査がらみでシリアスなお顔をしていたから、おめでたい方向ではないと思っていたの。ですから、ちょっとビックリしてしまった。やだわ〜もぅ、勇次パパったら。




 このあたり、幸子さんが一瞬ちょっとはにかんで報告するのも可愛かったし、勇次パパが嬉しそうに小さく「やった」と笑うあたりも、いわゆるほっこりする笑顔で、見ていて何だか幸せな気持ちになりました。ママは爆発して、カレーは焦げたけど。新しい命の誕生というのは聞いただけで元気が出るものなのですね。




 ちょっとその状況下で嬉しそうに微笑んでいて大丈夫なの、だいたい勇次さんという人は、控え目に言って、計画性のあるほうではないわね、大学の頃から、とかチラっと思う一方、あの笑顔を見たら、ま、いっか、みたいなほわっとした気持ちになりまして。





 勇次パパも、何やら変わっていくみたいだし、今後何とかしてくれるのだろう、でもどうやって一家を支えていくのか、そのあたりもますます本郷家から目が離せないわ、と思っているのであります。





 あとねぇ、やっぱり「これはいけないことです」と言いながら、晴れ晴れとスカイを連れているのが、杓子定規なあたくしにはどうも不思議なの。そのへんも今後の展開を見守りたいと思います。




 さて、その他の印象に残った勇次パパのシーンですが。冒頭、病院のベッドで、「何?勇ちゃん、昇進してお給料上がるとか?」と起きあがった幸子ママの肩を、「んな訳ねぇだろ」とか言いながら、寝てろ、みたいに優しくベッドに押し戻すのがsweetでしたね。



 帰宅して眞子ちゃんに「分かる〜?」と聞かれて、匂いをかいで「カレーだ!」というのもキュートだったし、その直後スカイちゃんに「ただいま」という声が、アニメ声というかなんか1オクターブ高かった気がすんねんけど。ふふ。やっぱりワンちゃんに対してはあんな風なのね。




 ギター弾いてお店出る時、「どういう心境の変化だよ」と聞かれて、「ロックンロールだよ」「ロックンロールかよ」と巻き舌で言う合うのも良かったし(バンドのお友達も会社のお友達もナイスな俳優さんで良かったわ)。




 酔ってヘラヘラ出た、幸ママからの「眞子いない」電話に、すぐ「えぇっっ?!」とかじゃなくて「んぁ?」と言うのもリアルだと思いました。まず「??」が入る感じが良いわ〜。




 他にも多々あったと思うのだけど、きっと皆様が素敵に書かれると思うのでこのへんで。




 来週からはスーツではない勇次パパなのね。そして次週はフィーチャリング・マサルくんなのかな。彼もなかなかやるし、予告付近のこともあり、ものすごく楽しみですね。