犬を飼うということ・8

 8回は本当にハッピーな回でしたね。



 それぞれ大きな瞳をくりくりさせて窪田さん特製すき焼きを頬張る親子4人も、お茶目な鍋奉行のお二人も微笑ましくてキュートでした〜。(何だかゴージャスな牛丼みたいなすき焼き、めっちゃエェお肉でおいしそうでしたわね)。




 本郷家をめぐる皆さんの心から楽しそうな弾みが伝わってきて、あたくしも幸せのお裾分けをもらったみたいで、ほんわかの気分になりましたわ。




 勇次パパは清掃会社での仕事ぶりが認められて、窓拭きの会社へのお誘いがかかったのね。幸ママも、「男の人って仕事で認められるのが全部の自信につながる」と言うてはったし、勇次パパは幸ママに打診するようなことを言いながら、そのお話を受けることも、もう自分で決めていて、より頼もしい大黒柱になられたような。




 (認められたら嬉しいのは女子も同じな気もするけど、男らしさ強調のセリフかな。女子の場合は、全部の自信、という感じでもないか。ま、いいや)。




 最初の会社のリストラ言い渡しみたいにイヤイヤの仕事ではないしね。『お役目がうまくゆくのは気持ちの良いものでござるからな』っちゅうてな、お仕事が充実していると心に余裕もあるのか、幸ママにもさらに優しくなられたかも。ってかお二人のスキンシップ増えたかも。うふふ(←なんかブキミ)。




 お腹も順調そうな幸ママも、ペット可・高級レストランで堀田先生と地鶏のコンフィを前にして、思いを馳せるのは家族のことだし、すき焼きの後、皆がトランプに興じる本郷家のキッチンで「なんか、楽しくて…」ときれいな涙を流すし。勇次パパとも、とっても仲良しで、幸せそうで、前はいつもキャンキャン言っていたのが、表情が柔らかくなったと勇次さんに指摘されていましたわね。




 そして、二人の子供たちはぐっと逞しくなって、マサルくんはすごく優しくなり、眞子ちゃんはより強くなり。お家では一人きりの鍋奉行のお二人は、一緒にお鍋を囲む家族みたいな人たちができて、お互いもお友達になれて。




 スカイ自身は哀しいことになっているけれど、こういったことの一つひとつが、スカイが起こした奇跡なのね。素敵。




 そういえば窪田さんが退職金を受け取ってくれ、と言うのも、なかなかのミラクルでしたわね。




 会社のことでも色々あったし、奥さんに良い思い出を作ってくれたことへの感謝は深いだろうし、もう用途はなくなったということだけど、通帳ごとなんだ〜、奈良橋先生も素直に受け取って良いと思うぞって…。な〜んてちょっと思ったりして。




 しかしドラマですから、そこは現代のファンタジーと思って、心地よく浸っとこ、と思いました(←あんた、よくコうるさいこと言うてるやん←いや〜、あれもまたドラマの楽しみ方の一つかな…みたいな…)。窪田さんもおっしゃっていたように、何かと物入りな本郷家ですしねぇ。えぇ。




 作り手の方も気を遣っておられるみたいだしね。今まで、勇次さん、幸さんの親御さんはどうされているのかな、勇次さんサイドではせめて大学は出るように言った、みたいな話は聞いた気がするけど、なんて思っていたら、そこも教えてくれたし。駆け落ち同然だったから、ほぼ絶縁状態なのね。




 しかし、私は娘しかいないから分からないけど、あんな息子がいたら、勇ちゃん、勇ちゃんっちゅうてな、隙あらばしょっちゅう押しかける気が致します。ふふ。




 さて、今回のようにハッピーな毎日が続けばいいけど、そうはいかないのね。




 ラスト、スカイが一人で本郷家・思い出の場所めぐり、みたいなのをするシーンが、もう泣けたわ〜。スカイ目線のローアングルから映される感じが効果的でしたわね。本郷家のささやかな奇跡の一つひとつを、スカイがしっかり胸に刻もうとしているみたいで、いや〜切なかったです。(そういえばスカイが目にした夫婦の寝室に、勇次パパの例の緑のジャージが脱ぎ捨ててあって、リアルだったな←今それ言わんでも)。





 次回、最終話は、ついに辛いことに向き合わねばならんのかの(←今回安兵衛さんオシ)。しかし、前にも書いたけど、犬を飼うということには、避けて通れないことですものね。心して見ようと思います。




 既に全員が最初よりずっと良い感じになってきた本郷家ですが、ラストに(スカイツリーが完成する12月頃なのかな)、どんな家族になっているのかも、きっちり見届けないとね。




 勇次パパもドラマサイトのインタビューで「最終回を観たら"明日から頑張ろう!"って感じて頂けると思います。ぜひ見て下さい。よろしくお願いします」って言うてはったし。前にも書いたけど、きっと切ないながらもリアリティがあって、暖かくて後味も爽やかなフィニッシュを決めてくれるだろうと期待しています。




 しかし、勇次パパはもう、すっかり立派な座長さんで、撮影現場も楽しそうで良かった〜。笑顔はキュートだけどちょっとコワモテだったり、アグレッシブな関西弁だったりするけど、関東キッズにも妙に好かれるお人よね。ワンコだからワンコにも好かれるし。キッズやワンちゃんは、本能的に人の中身の優しいところを嗅ぎつけるのかもね。な〜んてね。




 さて、今週、印象に残った勇次パパのシーンですが。




 まず、皆で楽しくすき焼きを食べるシーンは、「ん、うまい、これっ」って冒険ジャパンを見ているかのような、これまたほぼ素?な感じでしたが。勇次パパ的にはあれがナイスよね。えぇ。




 安兵衛さんの時は、ちゃんと玄妙な感じで冷凍ギョーザをおいしがっていたし。ネットを見ていたら、一般の映画ファンの方でな、あそこの、冷凍ギョーザを怪訝そうに匂い嗅いで、おそるおそる食べて、ほぅっ。これは!という顔をするあたり、誉めている方もいたよ。




 そして、さっきもスキンシップ増えた?みたいに、ちょっと書いたけど、すき焼きの日にキッチンで幸ママが「なんか、楽しくて…」と涙を流すシーン、「じゃ、なんで泣いてんだよ」と微笑んで、うつむきがちに優しく肩を抱く勇次パパが素敵でしたね。また、ちょっと指で肩をなでていたかしら。きゃ〜!いいわね〜、あんな旦那様。優しい上にベラボウに男前ときている!…ったく、向こうにはお客人がいるのに、夫婦で何いちゃこいているのやら。バックショットのお二人がまたすごく良い雰囲気でした。あのお二人の組みあわせに当初懐疑的でごめんね〜。




 (あたしゃあさみさんの涙も良いと思いました。錦戸亮の泣きがあまりに最強だから、同じドラマで泣かなくてはならない人は可哀想、みたいなケースが今まであったと思うの。もちろん素晴らしい方もいたけど。つい比べてしまって、あら涙は出ないのねとか、涙声もそこまでリアルじゃないのね、とか思ってこちらの涙も引っ込んでしまったことがあるのだけど、幸ママはイケテいて素敵)。





 それから精悍なお顔で窓拭きをする勇次パパは、キビキビとした仕事っぷりも美しかったです。所作がきれいで、それらしく見えるって、大事な力よね、というのは、ぷりんでも感じたことであります。




 さすがに実際に高所で窓を拭いてもらう訳にはいかないけど。錦戸亮は窓拭き人としても大成すると思うな。高い所平気だし(でもバンジーは止めて〜。コワい〜)、身が軽くて、かつ案外力持ちだし、頭の回転がはやくて目端が利くから。




 しか〜し、会社でふと目を上げて、窓の外にあんなんいたら、アタイならお茶こぼす!




 そして幸ママの腰を指圧してあげる勇次パパも良かったです。妊婦の奥さんの腰を押しているのだから、そんなに色っぽいシーンという訳ではないんだけど。前に回した右腕がさ〜、体を支える都合上なんだろうけど、何かちょっとドキッとしたというか。キムタさんのあすなろの「俺じゃだめか」を思い出した、というか。…ったく夫婦で何いちゃこいているのやら。ふふ。いいわね〜、あんな旦那様。優しい上にベラボウに男前ときている!(←それもう聞いたで)。




 スカイの腹水を取った後、懸命にスカイを力づけていた眞子ちゃんが、スカイと一緒に寝てしまって、声をひそめて「二人ともよく寝てるね」と言うのも、なんか自然で良かったです。




 アコースティックティックギターで大きな古時計を弾くのも素敵でしたわね。子供たちとスカイは初めて聴いたのね。弾く前の表情も、「じゃ、俺の大切な家族に」なんて言うのも(きゃ〜この男前がっ!)、優しい音色も心に染みました。ヒデくんと微笑み合うのも良かったです〜。




 終盤、朝の支度のバタバタの中で、幸ママのお腹が痛くなるあたり、勇次パパがなんか戸を蹴飛ばして「あ〜。いってぇ〜!」とか叫んで、あたしの用意ってか、カバンとかさ、取って、俺のも、とか何とか騒いでいるあたりも、混沌っぷりが見事に伝わって、楽しくてナイスでした〜。




 そしてラスト、病院へ向かう勇次パパがドアを閉める前にスカイに笑いかけた笑顔は、甘くて、いわゆる反則的可愛さってやつでしたわね。見下しS顔もやたら破壊力大な青年だけど、あんな風に子供みたいに無邪気に笑ったりもするから、何か妙に気になって何年も目が離せないのですわね(いつも書いているけど)。




 そして、ああいう笑顔の他にも、久遠くんみたいな含みのありそうな笑顔もあるし、宗佑さんの凍りつきそうな冷笑もあるし、安兵衛さんみたいにお侍らしい抑えた笑顔もあるし。麻生くんみたいな優しい笑顔もあるし、泰輔くんみたいな楽しい笑顔もあるし。錦戸亮は、笑顔一つとっても、皆違ってみんな良い、魅力的な俳優さんだと思うのであります。今更だけど。




 さて、次回、ついに最終話ということで、しっかり見て、皆さん、素敵な勇次パパの姿を目に焼き付けようではありませんか(←どうした。っていえば思いだしたけど、勇次パパの「どした?」っていうのとっても良いわね。魅惑のくせ声が優しくてカワイくて)。




 ということで、またね。