全開ガール 3話

 3話も、面白かったです。いや〜全開ガール、すごく良いわ〜。実を申さばあたくし、前々から錦戸亮のファンなもので(あっ知ってた?) 今回も、優しくて、カワイくて、弱腰だけど、ひたむきで、しなやかに強い(超絶男前の)草太さんが、ますます愛おしい!と思ったのはもちろんのことなのですけれど。



 今回、ビー太郎とチビ若葉がいじらしくて可愛くて、なんか涙が出ましたの。ひなたちゃん達もすごく良かったけど(一回り小さいチビチビ若葉も、ほっぺプクっとしてカワイかった)。役者さん達の表情にグッと来ているところに、美しい音楽も畳みかけて、汚れっちまった冷血中高年の心さえ、ほわっとホドく素敵なドラマね〜と思いました。




 まずビー太郎は、ル佐藤で、「おとう、やっぱり…」みたいに草太さんをじっと見る表情に、やられたわ〜。(草太さんの誘導で、うらら先生の為に泥んこ推進に一肌脱ぐ!と盛り上がるイクメントリオを、草太さんが笑顔で見ているクダリね)。それからおとうの褐色の肩に小さな手をパンッと置いて「コクハクしろよ〜。好きなんだろ」と言うのも良かったし、お布団の中で横を向いて「いいぞ…オイラは」と言う、間も素晴らしかった〜。




 そして寝たふりをして、暗がりで薄く開けた目の哀しさには、息をのみました。ビー太郎すごい。そして終盤、今度はビー太郎が「お礼してコクハクしたか〜」と寝ぼけて白目をむいちゃって。やり手の白目父子ですわね。ふふ。





 チビ若葉は、風雨に倒れたトマトの苗にハっとして駆けよるのも良かったし。いぢわるキッズに踏みにじられた苗を黙々と直して、ついに赤く実ったトマトにかぶりつくお顔なんか、もうマジで泣けました。大人若葉さんが泥をぶつけられて、子供みたいにムキになっている様子は、おチビ若葉のままね。そんなこんなで、大人若葉さんも憎めない所があると今週も思いましたわ。




 ま、草太さんの鼻の軟骨を脱臼させておきながら、「刑法上過失による暴行は処罰規定がない」とかなんとか言っちゃって相変わらず鼻もちならないし、草太さんをダンゴ虫呼ばわりしちゃうけどね。笑顔のダンゴ虫草太さんまで、ワラワラ出てきちゃうし。しかし、あれ、面白カワイかったな。丸まってコロコロンとか転がっちゃって。ダンゴ虫は「単細胞で戦う術を知らず、丸まって身を守ることしかできない」ということなのね。初回から登場したモチーフですわね。




 でも、えら〜く男前なダンゴ虫だこと。家のあたりでもダンゴ虫は良く見かけるけど、一匹一匹あんな派手なお顔立ちがくっついてたら、たまげるわ!そして確かに草太さんは攻撃を受けても、人を傷つけるような反撃には出ないけど、ただ丸まるだけではなさそうよねぇ。ただの「お人好しのふわっふわした天然さん」ではないというか。それで、さっきも「しなやかに強い」と書いてみたのよ〜。




 実際、鼻にばんそうこうを貼った冒頭の保育園のシーンでは、やっぱり最弱!というか、呆れるほどお人好しだったけど。「なんかちょっと鼻がおかしくて病院行ったら、鼻の軟骨、の脱臼だったらしくて」とか大人しげな声で言っちゃって、「たいしたことない」とか、手を振り振り懸命に説明しちゃって。その上「何もなかったって嘘をついてたのは僕の方なんで」って。「それより、ほんと、大丈夫でした?ショック受けてたみたいだから」って。どこまでえぇ人やねん、どこまで人のことばっかり考えてんねん、みたいな。




 そして後半、そよ子さんの想いにはトンマなくらい鈍感な天然さんみたいだったけど。(お付き合いしたいと言うそよ子さんに、「(署名集めは)後は俺が」的な感じで。「靴ずれもしてるじゃないすか。無理しないで下さい。はい」とか、笑顔でばんそうこうを渡しちゃって、もう、ニブかわいい〜!優しい〜!)





 でも、泥んこ保育のことでは、キビシイ感じのママさん達にも臆せず、優しい感じながらちゃんと意見を言うのよねぇ。多数決で中止と決まっても、まだ話し合う余地はあると、すぐには諦めないし。2/3の署名が集まっても、みんなそろって参加したいとねばるし。その為には、ちょっとけんかっぽくなっていた若葉さんにも頭を下げるのよねぇ。そのあたりは弱くないわねぇ。




 そして泥んこ推進のために、イクメントリオにうらら先生のことをちらつかせるあたりは、草太さん、案外、策士で(あそこの草太さんの表情、ナイス!)。そんなにふわっふわ浮世離れした天然さん、という訳でもなさそうよねぇ。




 終盤「若葉さんへの感謝を形に」とタッパーにお料理を詰めている時に、どやどやトリオが入ってくる所でも、「今、ビール出します。今日、俺の奢りで」とかって、上手いこと皆の気をそらそうとするし。




 しかし、それでも良々さんが見逃してくれず、トリオが止めようとするのを振り切って出ていっちゃう草太さんは、男らしくて素敵でしたわね。「やっぱり届けてきます」の表情も声も男前で。もう行くって決めていて、それはもう揺るがない、みたいな。そういうのを見ていたら、一見弱虫な草太さんって、人とのハードな衝突は極力避けるけれど、自分の思いは曲げない、行動の人なんじゃないかな〜と思ったのよ〜。





 ああ、それなのに、それなのに。草太さんが見たものは、平山さんとチッスする若葉さん…。なんて切ない…。




 え〜ラブコメ初心者としてトロくさいことをここでちょっと書かせて頂くと。今回のお話では、ビービー泣いてばかりだった笑太郎を強くしてくれた泥んこ遊びへの、草太さんの譲れない思いもあるのだろうけど。(幼いながら「足手まといになるまい」と、日本に残ったビー太郎がいじらしい〜。泥んこで強くなって、そのとき、踏ん張って泣かなかったビー太郎が男前でこっちが泣ける!)




 草太さんの心には、もう一人のどろんこ賛同者・強引チッス&グーパンチガールの若葉さんが、もうしっかりいる、ビー太郎にもそれが見えている、みたいなことでよろしかったでしょうか(←ファミレスのかた風)。(そして若葉さんもわりと意識してはる、みたいな)。




 草太さんって本当に惚れっぽいというか、人の、良い部分が集中的に見えちゃう人なのかな。そしてひとたび気になりだすと、自分の気持ちにもまっすぐで、それで過去にも女性と色々あったのかしらん。




 リリカさん絡みの草太さんの物思わしげな表情も、ライバルさん達の動向も気になりますし、今後どんな展開になるのかドキドキです〜。






 さて、また今日も今週の草太さんを書いて、失礼することと致します〜。




 冒頭、たっかいお鼻にばんそうこうの草太さんが、外国のスポーツの人みたい。それにしては、体うっすくて、おっきくないけど。でも、そこがキュートやんな。欧米等では体が大きくて、足とかもガボーンって太くないと女性に相手にされない…みたいなことを聞くけど、ここは日本だし、そこはあちらと一緒にしなくてもいいと思うわ〜。コンパクトでスリムなボディー(でもちゃんとガリマッチョ)に、精悍かつ甘いお顔、最高。




 そしてあのあたり、めちゃくちゃお人好しな草太さんが、はがゆカワイイ〜!「過失による暴行」って、明らかに能動的にパンチ繰り出しといて、どの口が言うねん、あんたもひょこひょこカワイく動いてないで怒らんか〜い、みたいな。なに「たいしたことない」とか、アワアワ説明してんねん!かわいすぎるやろ!みたいな。




 まったく西野さんの言う通り「わざとだろうがなかろうが、まず謝るのが筋ってもん」よねぇ。若葉さんは、靴ひものこととかさ、子育て系でもわりと真っ当なことを言う所があるし。約束を守らなかったら、ひなたさんにもきっちり頭を下げたけど。約束を破った時以外はsorryって言わないのかしらね。国際弁護士だから。アメリカなら謝ったら敗訴するから。でもここは日本だし(二度目)。裁判になっているわけじゃないしね〜。




 そしてあの朝の保育園シーンのラストは。


 あれは事故、蚊にさされたようなものですって?強引にあの可憐な唇を奪っておいて、何たる言い草!今後プライベートで関わることはありません?望むところよ、あんなバイオレントなお嬢さん、こっちから願い下げよ、ねぇ、草太さん。草太さん?なに哀しい顔してるの?



 …みたいな感じでしたわね。哀しいお顔が切なかった〜。




 次に、意外にも気が合った保育園の役員会のシーンは、けんかするほど何とかって言うのよ状態(ひなたちゃん、ナイス!)で帰っていく二人が、子供みたいでかわいかったですね。「ビー太郎、帰るぞ。はい」なんてビー太郎の手を取る声も低くて、プンスカしちゃって、草太さん、キュート〜。大人の顔色を見上げるキッズもsweet〜!




 それから、お家でビー太郎を寝かせた後、リリカさんからの手紙に物思わしげに目を落とす草太さんは、もうね、一幅の絵のようでしわ。褐色の肌(ただし通常は色白希望)に白ランニング、屈託ありげな伏目、後ろにはエレキギター、の構図が素敵でした!そういえばお部屋にアコースティックギターもあったし、もうひとつ何かツマビク系の楽器が柱にかかっていたような。草太さん、楽器好きなのかしら。物語的に自然でしたら、ギターシーンもあったらいいな〜。個人的にはエレキギターがいいな〜。



 場面変わって、定休日前日の朝のル佐藤で、朝の仕込みをするシーンでは、草太さんがスプーンで味見をするのが、なんかプロっぽくてかっこいい!と思いました。スプーンの持ち方とか角度とか。この時、若葉さんに電話して、翌日の日曜日はお店休みだから一緒に署名集めないかと誘うのですね。「無策なら時間の無駄」と一蹴する若葉さんは、翌日、平山さんのお宅に呼ばれているんだけど。




 ここも気が合ってる?みたいな同時の衣装合わせ、腰に手ミルク(銘柄まで一緒)の夜も開けて、ついに当日。 お店の戸がガラっと開いて、「若葉さん?」みたいに目を見開く草太さんの目がくりくり。でも入ってきたのはそよ子さんで、若葉さんは新堂邸で優しい笑顔の平山さんに迎えられていたのよね〜。(そういえば、ここの平山さんの笑顔がさ〜、にゃ〜んか笑ってしまったの。いや、すごく素敵なんだけど。僭越ながらジョーカー以降、身内意識みたいなのがあって(なんであんたが)ちょっと照れてしまったりして。すみません。あと数回で慣れると思います)。




 その後、2/3の署名を集めた時点で、平山さんに送られてきた若葉さんに遭遇した草太さんは、「家に行ったの?」みたいなお顔をしているのが、切のうございましたが。1/3の署名獲得を若葉さんにきっちり頼む草太さんは男前でしたね。ビー太郎を強くしてくれた泥んこ保育への思いを、真摯な表情で話す秀麗な横顔(長マツゲ付き)が素敵でした〜。




 そして交渉のプロ・若葉さんのおかげもあって、ついに実現した泥んこ開き。ここでは、はしゃぐ子供たちを嬉しそうに見る草太さんの、それこそ子供みたいな砂糖菓子の笑顔がカワイすぎました(←もう未来永劫砂糖菓子でいったろ〜かと。他に言うスベを知らないのよ。言うに言われぬカワイさなんですもの)。草太さん、あの笑顔のまま、若葉さんのほうをむいたのよね〜。あの距離で。きゃ〜(落ち着け)。




 その後、ビー太郎が若葉さんに泥をぶつけて、びっくりして焦ってビー太郎を叱責する草太さんもキュートでハンサムだったし。




 そしてそして反撃しようとして滑りそうになった若葉さんを「危ないっ」と草太さんが支えるシーン、あの近くて、ドキドキな体勢のシーンは、これまた皆様お倒れになったでしょう?



 若葉さんの体を受け止めて、はっと見つめ合って、草太さん、なんちゅう目をすんねん、みたいな。あの瞳、美しくて色っぽすぎるわ、魂取る気か、みたいな。ああいうのを映してくれて、いや〜かたじけない。今後ともよろしく。そして一瞬の後には、「あっあっ、いや、その」とかゴニョゴニョ言ってすっかり「草太さん」なのがまたカワイかったです。




 その後も「おまえらもやめろよ」とか子供に叫びながら、ムキになる若葉さんを体を張って押さえる草太さんも素敵でしたわね〜。




 ラストのタッパーを届けるところでは、受け取ってくれるかな〜みたいにカワイイお口でドアをノックしたのに返事はなく。再度ノックして「若葉さん?」と言う心細そうな声がまたカワイかったですわね。留守か〜みたいにちょっと唇を尖らせ、自転車を押してトボトボ帰る姿も愛らしく。そこで問題のチッスを目撃しちゃった時の、表情が抜け落ちたようなお顔が、また、すっばらしかったです。本当に衝撃を受けると、人はああいうお顔になるのよね。しかも目の下がかすか〜にピクってしたかも。すごいな。やるもんだわ錦戸亮、さすが錦戸亮



 ということで、来週もどんな表情が見られるか楽しみです〜。ほんと長くてごめん。


 あっあと一つだけ。視聴率戻りましたね。良かった〜。良い塩梅にこれからも推移するといいな。