全開ガール 最終話 1

 最終話、素晴らしかったです。




 あのね、最終話ですし、さすがに次のドラマのことを書くまでには間が空くのかなと思われますし、今回の感想は、何回かに分けて書こうかと思います。なので、一回分は通常より短くなる予定です(うそちゃうん)。ということで、今日は通常の「今週の草太さん」的なものまで至らないと思いますが、とりあえず書き出してみます〜。




 さてさて、最終話の始まる月曜21時、胸に迫るものがあって既にちょっと泣きそうだったピュアなあたくし(黙れ)。




 だって、日向ちゃんが見事に振り返ってくれたように、草若については、初回からずっと、忘れられないシーンが満載でしたでしょう?




 電車内の偽パイ&オムツ!な出会い、若葉さんの強引なチッス、草太さんが雨の中拾って作り直したネズミ状クマのお弁当、泥んこ遊びでのドキドキの接近、スイカ割りのお姫様抱っこ&寝ている若葉さんへのしみじみとしたカワイイ告白、草太さんが桜川母子の背中を押した生活発表会のキッズ劇、とろけるように温かった川の字トントン、涙の「ズルイ大人なんです」からのハグ、味のある若葉父様の登場、歩道橋での草背に若デコ付け〜草太さんが思い切って握った手に婚約指輪の痛み…等々。




 そういうのが、若葉さんの愉快でキュートな全開っぷりと、優しい草太さんのキラースマイルや、きれいな涙や、「あっ、やっ、そのっ」と焦ってしゃべって、ひょこひょこ動く切なカワイイ表情の数々と共に積み重ねられたところへ。




 「俺も若葉さんが好きでした」という哀しい過去形の9回ラストからの違和感と切なさで、んもう!! あの二人、草若がいいのに!!という思いが一気に高じまして。




 いや〜、草太さんは結構、初盤から若葉さんに惹かれていっているようでしたけれど。たとえば初回から既に、プンスカ言っていた若葉さんが律儀に作り上げた七夕星綴りを驚いたように手に取って、キラキラ微笑んだり、お弁当の回でも、拙い手付きながら投げ出さず懸命に飾り切りを続ける若葉さんをはっとしたように盗み見たりしていて。




 でも、当初の若葉さんがあまりに鼻持ちならなかったので、草太さんたら、ちょっと酔狂な、的気持ちをどこかで引きずっていたあたくし。それが9回ラストから草太さんを陰で支える若葉さんがとっても素敵に見えて、どうしてもあの二人がいいのに、と思って切なさが激増したのは前回書いた通りです。




 そして、そういう切なさ、やるせなさが終盤ずっと胸につかえてシンドかったのよ〜。




 でも、最終回にはやっとお二人の心からの笑顔が見られて、心がふわっと軽くなったばかりでなく、サプライズ・パーティのシーンが最高で、すごく幸せな気持ちになりました。




 しかし、外国映画みたいな美しい屋外のガーデンウェディング会場に、皆の計画を何も知らないシェフ姿の草太さんがマカロンタワーを運んでくるって、素敵だわ〜。草太さん、シェフ服・コック帽が似合って男前だし、陽光の下、白シェフ服に夢色マカロンタワーは、色もキレイな画でした。あたくし、娘達が結婚できたら、せひP.ボキューズのマカロンタワー草太さん付きをオーダーしたいわ。ん?草太さん付いてないの?あらま残念。




 最初はあたくし、新堂先生が「僕が桜川先生に敗北した時、君はそれでもついてくると言ってくれた。あの瞬間初めて本気で君のことを幸せにしようと思った」と電話で言った際に。にゃんだと〜?!あんた若葉さんのことを本気で幸せにしようと思っていなかった時点で「彼女の幸せを一番に考えてやるのが男としてすべきこと」とかエラソウに、カワイイ草太さんに言うとったんか〜い!!とちょっとアバレそうになったの。でも、あんなナイスなサプライズを用意して一人NYに向かってくれたし、「招待客にも頭を下げた。誰が何と言おうが全部僕が受け止める」はカッコ良かったからヨシとしよう(何様)。




 そして、ずっと気になっていた、そよ子さんのこともですね。



 そよ子「草太さん、やっぱり自分の想いにフタしてる」
 日向「それは誰かを忘れる為にそよ子さんを利用しているという意味ですか?」
 そよ子(いいえと首を振って)「草太さんは忘れたつもりでいるんです。本気で」


 のクダリは、「いやいや〜〜それはちょっと無理あるような…」とちらっと思ったのですが。




 でも、そのあたりのことを、脚本家さんとか、作り手の方も気にしてくれていて「草太さんは忘れたつもりでいるんです。本気で」部分で、何とか草太さんの人間性を守ろうとしてくれたのかな、とありがたくも思いました。



 若葉さんは一度決めたことは何かと貫き通したがるし、草太さんのお人柄では、そよ子さんとのことを自分から投げ出すことも、若葉さんを奪うことも若葉さんと二人で逃げることもできないから、新堂先生とそよ子さんが動いてくれて良かった。





 このお二人が中心になって計画した心尽くしのサプライズ・プレゼントで、思いがけず祭壇の前に立った草若お二人のシーンは、本当に素敵でしたね。鳥は鳴き、背景には山並、青空の下、テーブルの花々、祭壇、幸せ色のマカロンタワー。





 長身にドレスが映える若葉さんもキレイで、(これは屋内の話で、かつ美人なお顔が見えないのは残念だったけど)ウェディングドレスのロングトレーンを引いて、階段をスローモーションで駆け上がる姿なんか、溜息が出ましたが。




 タキシード姿ではないけれど、細身の体に腰履きエプロンをキリリと締めた垂れ目シェフも、そんなゴージャスドレスの若葉さんにバッチリお似合いのカッコよさでした。十二単も馬車も大砲ドカーンもプライベートジェットも要らない、草太さんさえ居ればいい(ってあんた誰。誰にに言うてんの)。あ、プライベートジェットはビー・リリが乗ったのね。ふふ。




 そして、若葉さんからのまっすぐなプロポーズを聞いた草太さんは、もう泣くなとビー太郎に言われたのに、思わずまた涙をこぼして照れ泣き笑いの泣き虫さんで。でも、涙を拭ってそのプロポーズをいったん断って、まっすぐ若葉さんを見て自分からプロポーズをし直した草太さんは。「たいしたことはできないけど、一生守り続けます。それだけ自信あります。だから俺と結婚して下さい」と言った草太さんは。優しくてカワイイだけではない、男らしくて頼もしい青年でした。




 プロポーズをいったん断って、プロポーズし直して。それは、同じことやん、メンドクサイやっちゃな、ということではなくて、あたくしの待っていた能動的草太さんだわ、と思って嬉しくなりました。




 チッス的なことに関しても、完璧なサジ加減だった思うな。初回チッスは髪つかまれて強引に唇を奪われて、驚いた目を見開いたままの乙女みたいだった草太さん。それもかわいかったけれど。今回は祭壇の前でのお姫様抱っこ&ご自分からいくイケメン男子のチッスでドキドキしました。草太さんのことだから、そこまで肉食化した感じではないけれど、数回、唇をついばんでおられたようだし(きゃ〜きゃ〜)、良い塩梅に能動的なチッスだったと思います。




 なんてね、世のリアル乙女たちはどう思われたのだろう。ぷりんの映画を初めて見た時、安兵衛さんとひろ子殿のチッスでガールズが「キャ〜〜!!」っちゅうてな、お嬢さんたち、セリフが聞こえまへんがな、みたいな感じだったから、今回も叫び倒していらしたかな。ふふ。




 そしてまた、お姫様抱っこでチッスする、草太さんのグッと傾けた首筋とか、アゴのラインとかエラク色っぽかったし、チッスもすごくクールでしたわね〜。錦戸さんは、中身は小・中学生のような人らしいけど、憂いのあるお顔立ちに加えて、しぐさとかタタズマイとか天性の色気が漂うと思うのですけれど。




 それが、草太さんの、素朴なジェントルマンのくせに、(優しくて男前なせいかしら)案外女性とのおつきあいはあった感じ(ニッキさんでなく草太さんのお話ね)にマッチしてナイスかも、なんてちょっと思いました。




 そして、草太さんのプロポーズを若葉さんが受けた所で、音楽が流れ、隠れていた正装の皆が笑顔でわらわら出てきて(ビー太郎も出てきて!!←これはまた後日書こうっと)ますます幸せな気持ちになったけれど、そこで終わらないところが、また全開ガールの良いところなのですわね。




 というところで次回に続きます〜。