全開ガール 最終話 2

 前回は、素敵なサプライズ・ガーデンパーティで、あのお二人がようやくゴールインして、切なさを引きずっていた心がほわっと軽くなり、幸せな気持ちになった、隠れていた正装の皆も笑顔でわらわら出てきて、ますますハッピーになった、でもそこで終わらないところがまたいい、という所まで書きました。その続きね。




 その後、草太さんは若葉さんの手を取り「俺、修業行ってきますけど、待ってて下さい。ダンゴ虫はダンゴ虫でも、胸を張ったダンゴ虫になって帰ってきます」と言って、予定通りリヨンに発ち。若葉さんはNYには行けないし、「自分の目指す道が分かりました」と言って桜川先生の下から去って、草太さんを待ちながら、別の職場で一からコツコツ働き始めるのですね。




 何というか、お二人はとうとうくっついた訳ですけれど、すぐ身を寄せ合うことなく、遠くから互いを想いつつ、まず各々のステージで自分の夢に向かって邁進する所が良いな〜と思いました。しかも、自分達の夢を手にするまでは、お互いに連絡を取り合わない約束だなんて、何とストイックな。




 そうやって、草太さんは、相手に何か与えられる、相手を守り続けられる、自信を持ったダンゴ虫になれるよう一心に頑張ったのだと思いますし。




 若葉さんは、質素な靴で歩き回って、以前なら眼中になかったようなドメスチックで小規模なお仕事に全力で取り組んでいて。成りたかったのは、グローバルな大企業の利害を守るマンハッタンの鷹ではなくて、世の中の困っている人達を助ける弁護士さんだった、ということなのかな、と思いました。




 若葉さんがそれに気付いたのも、草太さんが再びフレンチの道に挑戦したのも、お互いに良い影響を及ぼし合ったから、ということなのかな。素敵。





 そういうのを見ていたら、いわゆる元気をもらったというのでしょうか。カップルになったからといって相手に依存することなく、各々の夢に向かって各々のステージで前向きに頑張って、自己を確立して、それで相手を守れる自分であろうとするというか、守りたいからまた頑張れるというか、そんなお二人が、何かたくましいな〜と思って、あたくしも頑張らねば、みたいな気持ちになりましてね。華やかなガーデンパーティでほわほわと幸せになった気分の上に、さらに元気が加わったというか、なるほど全力の全開ガールらしい最終回で素敵!と思ったのであります。




 そして、お二人だけでなく他の皆さんも、それぞれのステージで元気に頑張っていたのですね。




 約束通り毎日一番星を見て、日向ちゃんにメールしてくるビー太郎もNYで、愛されるって大変とか言いながらしっかりダンゴ虫ミサンガをつけている日向ちゃんもお茶の上附属小で。




 鮫島桜川Smith&Clark NYオフィスでは、新堂先生がますますバリバリと、東京オフィスでは、桜川先生がさらに上昇しつつ、そよ子さんも明るく、モーリスさんも相変わらずのテイストで。佐間男さん・実夏さん・小鳩ちゃん一家も粋なお芝居の世界で。好きな人はチャボさん?!え〜っ!!な園長・うらら先生・チャボさん・西野さん達も保育園周りでにぎやかに。





 そういうのを楽しく見ていたら、ますます元気が出てきました。




 そしてラストのサプライズ〜草若オデコごっつんこは、まさに、見ているこちらが照れるかわいさでしたわね。まぁ、一年で…草太さんったらハヤワザ!と思ったけれども、あんまり若葉さんを待たせても可哀想だし。今まで切なさを我慢してきたご褒美かしら…と思ってあのシーン、大変おいしく頂きましたわ。月9だし青少年も見ているし、皆様に夢を与えるキュートでハッピーなエンディングだったと思います。




 ル佐藤が本当にル・シャトーになって、しょうゆ飯フランス風でシメルのもナイスだったな。そして時間の経過を示すちょっと横分けヘアな草太さんもツブラな瞳で可愛く、かつ、ちょっと胸を張ったダンゴ虫さんな感じで素敵でしたわ。夢を手にするまで連絡を取り合わないなんてストイックなことを言っていたお二人が、無事再会できて、やっと一緒にいられるようになって良かった〜と最後にまた幸せな気持ちになりました。




 ということで、とっても素敵な最終回でしたわ。ビー太郎が本当にNYに行っちゃったのは哀しかったけどね。




 前にも書いたけど、せっかくのイクメン設定だし、草ビーカワイイから、本当はあのお二人がもうちょっと一緒にいてほしかったのよ〜。でも、相手にとって何が一番幸せか、という問題もあるし。草ビーのお二人が育て、育てられ、教え、教えられて互いにちょっと大きくなって、それぞれの道に戻ったというか進んだというか、そういうことかな、それが良いのかもな、なんておりこうさんに考えているあたくし。おとうはどこにいてもおとうだし。毎日日向ちゃんにメールしているビー太郎は日本と繋がっているしね。




 ただ、せめて、当日朝のめざましで出ていたビー太郎の送別会のシーン、草太さんがリハーサルから何度も涙を流したというシーンは、見たかったな〜と思いました。ビー太郎も頑張っていたみたいだし。ギリギリで作ってはって、諸事情あるのかもしれないけど。






 しか〜し、次の月曜になっても、もう、あの優しい草太さんはいないかと思うと、寂しいですわね。「違うっつってるっしょ」が彼の中ではキツイ言い方で、そう言ってハッとして「…ごめんなさい」なんて言う、うっさいわ、ボケ!!なんて決して言わない優しい声音の草太さん、可愛かったですね〜。




 初めての月9ドラマの役柄が可愛くて素敵な草太さんで、人を惹きつける涙も笑顔も存分に見られて、お話も面白くて、視聴率も良い方でよかったです。ネットではあれこれ言う人がいるでしょうが、テレビの人たちにとって錦戸亮はすごく欲しい人材だというのは固いと思うな。




 全開ガールが終わってしまって、フヌケなあたくしですが。適切な時期にまた次のドラマ(とか映画とか)のお話が聞こえて来るのを待ちつつ。再びあの、語気も鋭く、強めかと思えば、ナゾなポイントでふにゃふにゃ恥ずかしがったり、射抜くような目、見下すような目をしたかと思うと、子供みたいにカワイく笑ったりする青年を、興味深く見続けたろ、と思っています。




 あっそうだ。ドラマが終わって寂しいけれど。明るい話題としては、ドラマ後ありがちな、髪型等のナゾの変身をまだ遂げておられないみたい、というのがあると思います。いいともを見た時、ドラマ後ヘアカットされて、耳周りとかすっきりしたのかな、と思って。いいとものビジュアル、とっても好きだったのよ〜。でも以前もそういう感じで、良かった!と思っていたら、一瞬のうちにナゾのウェーブをかけたりされたから、油断は禁物だけどね。ふふ。




 ということで、次回は最終話の草太さん(&他の皆様)的なものを書こうと思います〜。週末は人が泊りに来るので、ちょっと間が空くかも〜。