全開ガール 最終話 5

 もう時間が経ってきちゃったのに、のらりくらりしていて、すみません。




 今日は、そよ子さんのお別れの手紙を見つける草太さんの部屋のシーンから。



 ル佐藤のお仕事の後、P.ボキューズでお手伝いをして、フラフラ部屋に帰ってきた草太さん。ル佐藤の後にまた、ずっと立ちずくめで気の張るお仕事をされたら、それは大変でしょうねぇ。無人の部屋に「ただいま↑〜」と言うのが、哀しく虚しくも愛らしい。




 さらに「ビー太郎〜」と元・子供部屋を開けて「いるわけねっか」とつぶやく草太さんが切ない。もう狙い撃ちな感じだけど、あたくし、その切なさにまんまとやられましたわ。何もないガランとした部屋が寂しすぎる。(ちなみに、「ビー太郎〜」のロ音が滅茶苦茶カワイイ!錦戸さんのラ行はどうしてあんなにカワイイのだろ)。




 そして、その部屋の扉を静かに閉めた草太さんは、あれっ?というように、円卓の上のそよ子さんからの手紙を見つけるのですね。しかし、草太さんのお部屋のカギを持っていて、自由自在に出入りできて、お手紙等置いてきてもトガメられないって、何て素敵な身の上でしょう!…とかいう、あたくしの邪念は置いといて。




 座り込んで手紙を読み始める草太さん。そのわずかな表情の変化 (ひょいと上がる片眉等)で、ネガティブな内容であることが如実に伝わってきて、いつもながら素晴らしかった〜!長マツゲの憂いの伏目が、また、美しく、切なく物を言うのですわね。見る側としては、何というか、そよ子さんに、そう来てもらわないと困るわけですけれども、あの憂いの垂れ目でうつむかれると、それもまた切なかったり…なんてことをつぶやきつつ、次のシーンに移りますと(超今更ですが、錦戸係につき草太さん登場シーンのみにつき書いております)。




 次は、いよいよ若葉さんの結婚式当日、朝のル佐藤、正装のネクタイなんか締めつつ、式に向かう準備中のイクメントリオと、いつもの愛らしいカジュアル服の草太さんとのやりとりのシーン。若葉さんの結婚式には不参加の草太さんは、その日P.ボキューズの仕出しを手伝った後、リヨンに発つと彼らに告げていて、一応、渡仏前の草・トリオのお別れシーンなのですけれど(後で、サプライズで会えることになるけど)。




 「えっそよ子ちゃんに振られた?」の佐間男さんも、
 「いやいや、送別会もさしてもらえねぇのか?」の西野さんも、
 「やっぱり式には参加せず…ですか」「何か、あの女に伝言は?」のチャボさんも、



 それぞれのテイストで草太さんを思い遣っていて、優しい人達だな〜、なんて思って、彼らとはすっかり身内気分のあたくし。




 ドラマが始まるまで、良々さん以外は無調法で存知上げなかったのですが、「草ちゃん」呼びの佐間男さん、「草太」とか「おまえ」呼びの西野さん、「草太くん」呼びのチャボさん、皆さんが温かくてカワイくて良い感じだったな〜と思います。草太さんがフランスから戻っても、佐間男さんがル・シャトーのサプライズに噛んだりして、ビー太郎が去ってしまっても、草・トリオの良い関係は続いていくのね、なんて嬉しくなったりして(←素直やろ、あたくし←こういうの要らんから)。




 あのね〜、こういう感想を書いていますと、良々さんを、佐間男さんと書くようになる瞬間がありまして。それまでは、あたくしが、今まで見た他のドラマでの良々さんの役柄の印象等を多少引き摺っていて、「佐間男さん」に感情移入するまでちょっと時間が掛かるのだと思うの。加齢により固有名詞がなかなか覚えられないという面もあるけど。




 でも、ドラマの導入部分を見るうちに、あたくしなりの醸造期間を経て、馴染んでいって、まさに「佐間男さん」に見えて来るという。というか、そう見せていくのが(脚本とか演出とか作り手の皆さんの能力プラス)役者さんの力というものなんじゃないかな〜と思うのね。




 錦戸さんに関しても同様なのだろうと思います。錦戸ファンは別として、全開ガールが始まった時点では、ラスフレ・宗佑さんや、安兵衛さんや久遠さん、泰輔くんや遥斗くんetc.の印象を色濃く持ち続けていたという方が多かったと思うの。それは、過去の作品における視聴者の方の、感情移入っぷりが深かったということで、そうさせた錦戸さんの役者力が高かったことの証だと思うのだけど。





 それがドラマの導入部分を見るうちに、今度は新たな「草太さん」という役柄に皆さんがまた感情移入していって。まさにキュートな「草太さん」以外の何者でもない!という風に見えた、そういう高い役者力で、そう見せてくれた、ということだったと思うの。(あたいは事情に疎いけど、草太さんに対する世の評判は概ね高かったとお友達に聞いてん)。






 ところが導入部も何も、初回が始まった端から、反射的に、役柄やドラマ自体の批判めいたことをネットで書く方がいるでしょう?(いや、最近滅多にネットは見ないけれど、何か検索する時に、そういうのが目の端に入ることがあって)。




 ご自分の「ご担当」を上げる為に他者を下げるのに躍起になっているアンチの方とか、そのドラマ一回も見ていないけど、これこれだろ、とか言いに来るフシギちゃんはとりあえずご縁が無いかな〜ということで、除外しても。







 役柄的に、○○には見えないとか、そぐわないとか、書く方が。




 そういうのを見ると、もう、初っ端からそんなん書いて、慌てんぼさんなんだから、ちょっと待っとき、と思います。




 (ちなみに、仮に、(あくまで仮に)とある役者さん個人のスキル等について何やら言いたい、というようなことであれば、初っ端から書くことも可能だと思うのよ。そういうのは、その方固有のもので、回を経てお話が進んだからといって、そこまで大きく変化するものでもないだろうから。キッズ達はどんどん変わっていくかもしれないけどね)。




 お話を戻して。初っ端からストーリー展開のことをアレコレ批判するのも、せっかちさんだな〜と思うのよ。素人だから良く分からないけど、ドラマ的には、伏線が張られてから、回収されるまでせめて数回、おりこうさんに待たないと、話が見えてこない気がするから。(批判でなくて、その時点でのその方の感想とか、今後のストーリー展開の予想とかを書くのはアリだと思いますが←何かこのあたり全面的にエラソでごめん)。





 たぶん、そういうことを書くのは「んなもん、何回も待ったら、あれこれ書くヒマなくなるやろがい!」みたいな、何か反射的に文句をつけること自体を楽しんでいる、ドラマ叩きフリークの方なのかもね。いわゆるドラマファンの方は物語の鑑賞を楽しまれると思うけど、ドラマ叩きフリークの方は物語を鑑賞する気はなさそうというか。ま、そういうドラマの楽しみ方があっても良いと思うけど、そういう方がまき散らした言葉の破片を目にして、普通の分別を備えた大人が心を痛めることはないわね。




 何でこういうことを書いているかというとね。5年ほどブログを書いていたら、何人かのお友達ができまして。その中には何を見ても、怒りつつもカカカと笑い飛ばしそうな方もいれば、ネット上のネガティブなコメントを見て、ピュアな胸を痛めていそうな方も何人かいて。その後者のような方々に、そういうのは皆さんのような優しい人達が気にする価値はない、気にしないで、と急に言いたくなったからです。あたいがこんなん言ってもしょうがないかもしれないけど。




 そういうガラスのハートの方は、ネット上の決めつけるような激しい書き方だけで、その言葉の是非は関係なく、もう、グサグサ来て、ひとたびそういう言葉を目にしちゃったら、気にしないでと言っても、なかなか難しいと思うけれども。負の思い出は、ギュッと包み込んで棚の上に置いといて、ニ三日放っとくといいと思うの。その間、美味しいもんでも食べて、色々見たり聞いたりして、そうこうするうちに、あたいならちょっとトラウマが薄れて、負の包みを開いても大丈夫になるよ(←それってあんたが忘れっぽいだけやろ)。傷つきやすい人は、そういうストレス源には近寄らないのがベストだけど、情報収集される関係上、止む無くネットをご覧になったりするのでしょうからね〜。




 …って、あたいは何を言うとんのやろな。思わぬ方向に話が逸れたので仕切り直して、後日草・トリオのル佐藤シーンの途中から書くこととします〜。我ながら中途半端さに驚くけれども、何か今日は、↑みたいのが書きたくなったの。ごめんね。