[錦戸亮][亮ちゃん]祝!お誕生日!

 え〜と、ここ数年、お誕生日記念・錦戸さんの良い所羅列巻物(笑)を制作しておりまして。2006年に書いたものに、年3つずつ足していっているだけなんだけど。今年も、これ、やっとこうかと思います。昨年までのがhttp://d.hatena.ne.jp/sucsuc/20101103#1288741253にありますので、酔狂な方はご覧になってね。




 ということで色々あった今年ですが、あえて3つだけ加えると。まず項目1は次のように考えてみました。



1. この特別な年に、24時間TVの、ご自身としては2回目のメインパーソナリティーを務め、春の主演ドラマ・夏の月9と2クール、ドラマの連投を果たし、グループの冠番組がゴールデンに進出し、スマップ・キンキキッズ・あらしの皆様に次いで五大ドームツアーが決まり。



 個人としてもグループとしても、目覚ましい躍進ぶりで、周囲の見る目が変わっても、他メンバー同様、ご自身は変わらず、飾らず。素直で自由な少年のような自然体のまま、ちょっと猫背の薄い体でひょうひょうと風に吹かれるような佇まいでありながらも、何ちゅうか、There is something solid under his feet. な気配が漂う所(←あっ、ちょっと英語で言ったらカッコいいかな、と思って。へへ)。



 次はドラマ絡みで。



2.共に父親役だった主演ドラマ「犬を飼うということ」と月9「全開ガール」で見せた、抜群の子供あしらい、犬あしらいの上手さ。(ちょんまげぷりんでも福ちゃんと仲良しでしたしね)。


 というのを挙げておこうかなと。



 本気で遊んで本気で叱る錦戸さんの姿は、理想の父親像かもしれませんね。そして、キッズとかワンちゃんとか、小さいものたちは良い人を嗅ぎつけるというか、相手の本質を見抜くのでしょうか、すっかり彼らに慕われて、すごく楽しそうなお仕事現場だった様子なのも、喜ばしいことでございました。


追記:

 ちなみに全開ガールの脚本家さんのブログhttp://yoshidatomoko.blog.so-net.ne.jp/によれば、彼は小さいものたちに慕われただけでなく、現場の大人たちも俳優・錦戸さんのポテンシャルの高さと飾らない素のお人柄には、すっかり惚れ込んだ様子でしたわね。



 自分用の覚書として、俳優錦戸さんを絶賛している、その脚本家さんのブログの記載の内容をかいつまんでここに書いておこうかと思います。(10月17日付の「全開ガール:草太、演者の奥行き」(←タイトルもイカス)から抜粋/要約しました)。



 まず、キャスティングの候補に錦戸さんの名があがった時、元々演技力に定評があるから、脚本家さんも「いいじゃないですか!錦戸さんがいい」と推されたということなのですね。でも前クールからの連投、かつ父親役続きだから、難しいかなと内心諦めておられていたので、OKの返事を受けた時は、思わず小躍りされて、皆さんで喜ばれたと。



 そして期待通り、錦戸さんは顔合わせ&本読みの時から既に、草太らしいイイ人感を創出され、プロデューサーや監督もそのナチュラルな演技を評価しておられたけれど。できる人ゆえに”もっと出してこい”と監督さんたちは期待され、求められ。そしていつからか、皆さんが「凄い」を連発されるようになり、その声が回を追うごとに大きくなり、「いやアイツはホントに凄い」と上気し興奮気味におっしゃるようになっていった、ということですのね。



 どう凄いかについて、脚本家さんは次のように書いておられます。



「錦戸さんは、監督の要求に応えるだけではなく、本をしっかり読み込み、微細な心情変化を、自分で作り込んでくる。台詞の抑揚だけではなく、動きや所作、居ずまいまで。それをサラリとやりこなす。天性なのか、計算なのか。とにかく勘がいいようだ。



 例えば軽めの演技をしていても、監督が「ここは心で泣いている」と言えば、次の瞬間、「あ、そうですね」とすぐに軌道修正できる。要求すれば”返してくる”、しかも巧みに。ゆえに監督陣は錦戸さんを演出するのが、面白くてたまらなかったようだ」。



 こうして、錦戸さんの草太さんの演技を誰もが絶賛し、その存在は、本作りを左右するほど大きくなっていった、ということですのね。



 このように、プロの方が彼の演技の良さをくっきり詳細に書いて下さって、すっごく嬉しくて、ネット上で彼の演技をとやかく言う人に、どやっ!!ってこれを突き付けたいと思ったけれども。(お子ちゃまアンチくん以外にも結構おんねん。あなたは演技の神様か何かですか?みたいに分かった風な感じで批判する人が)。



 ここで、「作り込んでくる」について感じたド素人の素朴な思いをちょっと書いてみても良いかしら。あのね〜、この「作り込んでくる」のフレーズ(これ後でも出て来たから、脚本家さんが好んでよく使われる語なのかもしれないけど)を見た時、そう脚本家さんが思われる程、完成度の高い手数を錦戸さんがたくさん備えておられるということかな、と思いましたの。



 どうもお芝居というのは、音楽の即興のセッションみたいに、相手がこう来たから、じゃあこう返そう、みたいな、その場にならないと分からない空気感に左右されるものらしく。あまり事前にお芝居をがっちり固めてはいかないと、錦戸さんもよくおっしゃっていましょう?



 だから作り込んでいくというより。台本の読み方が正確で深くて、現場でも作り手の皆さんが要求するものがぱっと分かるから。その場で、それではこれではいかがですか?と求められるものを柔軟に自在にご自分の中から引き出して、見る人に伝わる形にして幾通りも提供できちゃう感じかな〜、なんて思うのよ〜。そしてそういうのができるのがプロの役者さんというものなんだろうな〜、若いのにすごいな〜とも思うの。(あたいこそ何か分かった風なこと言ってごめん)。



 彼がこういうプロの役者らしいスキルを身につけられたのは、天性の感性とか勘の良さに負う所が大きいのだろうけれども。脚本家さんも書いておられるように「計算なのか。天性なのか」(たぶん両方っちゅうか、両方が絡み合っているのだろうな)、何か良く分からないけれども、とにかく何だかとってもすごくエェのよ、錦戸亮の演技は!と天に向かって叫んだ所で話を戻しまして。



 脚本家さんがそんな錦戸さんの上手さにうなった箇所として、まず最初に、5話の出前帰りの廊下〜エレベーターのシーンを挙げて、次のように書いておられます。(草太さんが弁護士事務所で「油っぽい手で触らないでほしい。このイス、一脚30万するんだよ」とか言われちゃった時のやつね)。



 「弁護士事務所で蔑まれ、住む世界が違うことを思い知らされた草太の心模様を、台詞ではなく、表情と手だけで魅せた。身体の筋(スジ)でもみせる。エレベータのボタンを押すのを躊躇うのは監督の指示だが、手の動きや、エレベータに入った瞬間の顔など、全部ご本人の作り込みらしい」。



 えぇえぇ、あそこ良かったですわね。草太さんの姿が切なく胸を打ちました〜。しかし、身体の筋でもみせるってプロは上手いこと言わはります。すばらしいわ〜。



 続いて7話に触れられ「7話の複雑な演技に至っては(←涙の『ズルイ大人なんです』の回ね)放映後、他の仕事のPから『錦戸君旨い!なるほどの演技だった』と感嘆の声が届いたほど。CXの上の方からもこの回、『錦戸君いいですねー』と連絡を頂いた」と書いていらして、うわ〜い、こういうのもっとドンドン聞きたい!と思いました。



 さらに、8話の、歩道橋上の草背に若デコ付け〜若葉さんの手を包むように握った草太さんの手に婚約指輪の痛み〜草太さんの頬を伝う一筋の涙のクダリについても。



 「8話ラストにおいては、24時間テレビ出演でスケジュールがない中、きちんと入れこんだ演技で、驚かされた。思わず握った若葉の左手。その婚約指輪に痛みを感じ涙するカット、実は脚本には描かれていない。監督が草太の演技に引っ張られ、加えて演出したものだ」と書いておられます。いや〜素敵やんな〜。そういえば、現場で彼のポテンシャルに周りが引っ張られて熱を帯びると言うのは、前にも聞いたことがあります。



 さらに「そういう微細な演技もいいが、泣きの演技がまた絶品だった」と彼の泣き演技にも次のように触れ。



 「そのまま役に入るタイプなのだろう、ト書きにそう書かれていないシーンでも感情に任せ涙ぐむ。ドライ(カメラなしの打ち合わせ的なリハ。衣装に着替えてもいない)から泣いてしまうことも多々あったようだ。10話においては、監督が涙をおさえさせたほどで、よく見直すと、確かに草太は全シーン潤んだ眸をしている」。




 そして、こんなに泣けて、微細な表情でも魅せて、役の「奥行き」が見える、様々な役を演じ分けられる「幅の広さ」だけではなく、役の「奥行き」もある若手男優は希有だと、次のように続けておられます。



 「若手の男優で、これだけ泣きの演技や微細な表情を作り込める役者はいないと、みな惚れ込んだ。ラブコメという軽めの役であるのに、ペラっとしていなくて、立体的な演技をするというか。



 様々な役を演じ分けられる”幅の広さ”、だけではなく、役の”奥行き”もある。お陰で私も草太への思い入れが強くなり、”描き甲斐”が増し、ラブコメの軽やかな演技以上の深い演技を追いかけていきたくなった。例えば、7話の”ズルい草太”は、錦戸さんでなかったらああは描かなかったろう。



 草太が彼でよかったと思ったし、彼でなければならなかったと思う」。



 見よ!この絶賛っぷりを。これプロがおっしゃってんねんで。どやっ!!(ってまた誰に言うてんの?)



 そしてお人柄のことも「普段も笑顔をたやさず、飾らず、気配りのある印象を受けた。現場スタッフもみな、草太と共に錦戸さんに惚れまくりだったようだ」「本打ちでも現場でも心から愛された、草太だった」と書いておられて、錦戸さんはそんなに皆さんに愛されたのか〜、本当に良かったわ〜と思わず目頭を押さえたあたくし(誰だよ)。



 そして最後は次のように締めておられます。



ツイッターで、こんな”全ガ”ファンのつぶやきを見つけた。『感動で、目から鼻水、鼻から涙がとまらない』その感動は、先回書いた通り、新垣さんの勲章でもあるが、錦戸さんの熱演なくしては語れないものだろう。皆さんがおっしゃる"キュン度"をここまであげてくれたのも、ラブコメに深みを与えてくれたのも、彼のキラースマイルと、演技の奥行きのお陰だと思う。またいつか、全く違うジャンルやシリアスな役などでもご一緒したいものだ。



 錦戸亮さんという演者は、作り手が、もっともっと、その幅と奥行きを探りたくなる、そういう本物の役者であり、表現者だ、と思う。今後の活躍が、楽しみでならない」。



 もう、あたくしこのブログを読んで、感無量でございました。今までも作り手の方から、錦戸さんは良い役者だと褒められてきたけど、ここまでツブサに書いて下さるとは…。しかも脚本家さんご自身の興奮がすごく伝わってくるというか。「『いやアイツはホントに凄い』と上気し興奮気味に言うようになっていった」とか、現場が熱を帯びていく様子もビビッドに伝えて下さって、すごく嬉しかったし。



 作り手の方がこんなに彼に期待しておられるのだから、今後もナイスな演技のお仕事の話がどんどん聞こえてくるに違いない!と思いました。次の時まで元気におりこうに待っとかんとね。



 ということで、項目2は「ちなみに」以降が長いこと長いこと(←何自分で感心してんねん)。脚本家さんのブログをほとんど写しちゃった感じで、追記がメイン、みたいになりましたが。



 ラストの項目3は、今年は一つのターニングポイントになったということで、次のことを挙げました。



3. 2グループ掛け持ちを長期に渡ってやりおおせた力量とタフさ。そして今般の脱退決定で、「スケジュールの問題や二つのグループを掛け持ちすることによって出て来る問題で、僕自身二つのグループに迷惑をかけているのではないかとずっと悩んでいた」とご自身の言葉で真摯に語る姿も、新生ニュースを、山ぴーをよろしくと頭を下げることを忘れない仲間思いな所も、胸を打ちました。



 掛け持ちの苦労って、錦戸さん本人になってみないと分からないわよね。錦戸さんはそういうそぶりを見せなかったけれど、いかに色々できちゃう、覚えの良い青年だって、その大変さは生半可なものでなかったろうと想像します。8年間、本当にご苦労様でした。今後は1グループに専念されることで、さらにめくるめく活躍ぶりを見せてくれるものと期待しています。



 ということで、錦戸さん、27歳のお誕生日おめでとうございます!