パパドル8話

 …鉄パパ、にゃ〜んかエェ人でしたわね。パパドルさんの本音を子供たちと遥ちゃんに聞かせて、涙でキッズと抱き合うパパドルさんを良いお顔で見たりしてね。きょーびテーブルに残したメモというのがまた、風情がありましたわ。花村ズなら分かるはず、みたいな情報少な目な、でも鉄キャラにしては線とかキチンとした感じの地図が印象的でした(またそんなん言うとる)。



 そんな良い所があるし、快活で人好きのするキャラだけど。テキトーでお金等にだらしないタチは変わらなくて、やっぱり家庭人にはなれない人、でも血を分けた父親だから、いつかまた会いたい人・鉄パパはマーライオン方面へと今回で去っていかれたのね。



 そういえば前に書き忘れたんだけど。ユウトくんと公園でキャッチボールするシーン、つかもとさんの投球フォームをよく見たかったのですが、一瞬しか映らなくて。木更津の時はどうだったっけ、よく覚えていないわ〜、なんて思ったのよ〜。(ビール!ビール!ってマスターの所で飲んでいる印象ばっかりで)。今井くんが見事なヲタク投げを演じておられたのは良く見えたけど。なんてごちゃごちゃ言っているのは、(野球知らない癖に)野球の投球フォーム・フェチだからなのですけれど。



 ∞の皆さんで言うと、元野球少年・しぶたにさんのフォームがとても好きで、次に好きなのが意外と(って何やねん)錦戸さんなのであります。ムダな力が入っていなくてキレイでカッコいいな〜と思って。ヤスくんのアンダースローもさすがな気がするし、まるちゃんのもある意味キュートで胸を打つけどね。



 って脱線していないで、話を戻しますと。実を申さばあたくし、事情により7ドルの感想を書いたばかりだったせいか。最初見た時、ん?君ら、最前まで割と、鉄パパをオシてはったんちゃうん?とか、7ドル・ラスト、珠玉の切なさだったけど、パパラッチくんの姿が家の前から消えたら、結構帰れちゃう感じ?(これはまぁ、このまま別居で、やっぱアイドルが結婚って無理でした〜、チャンチャンって終わる訳にもいかないものね〜)とか思っちゃったのね。



 でもブログを書く為に見返したら。7→8ドルの展開については、多少の唐突感があった気もするけど。パパドルさんとキッズが「遥ちゃんの子供だから」でなく、「ママの相手だから」でなく、お互いに大事な存在になっていたことに気付いた、それをお互いに強く確認し合えた。突然の別離と触媒・鉄パパの働きによって。みたいなことがあたくしのトロ頭にも伝わってくる気がしました。何せ皆さんの演技は素晴らしいし。



 キッズについては特に、序盤のツンケン時期が長く念入りだった分、このところの唐突感強めな気がしましたが(ドラマ終盤ってそういうものみたいだし)。パパドルさんはそう歓迎されない感じである日やってきてから、ずっと傍にいたから彼らも気付かなかったけれど。



 いつの間にかユウトくんも「あいつなら…」と錦戸さんを信頼し。カナちゃんも(パパじゃない発言につき)「悪いことした、悪いこと言った。ごめんねって言いたい」と感じ。



 メイちゃんも鉄パパのことで錦戸さんに電話をするまでになり。錦戸さんは着信…メイちゃんから?!と嬉しそうな顔になるけど、そんな自分の気持ちは押さえて、鉄パパと向き合え、と言うあたりの誠実さが、メイちゃんにも通じていたのだろうと。



 「本当は鉄パパと話したいんじゃないか、話したほうが良いんじゃないか」とか、ちゃんと本人のことを一番に考えるような。「パパじゃない」と言われて、自分がキッズと仲良くしたいと思ったのは遥ちゃんの子供だから、遥ちゃんに好かれたいから、それ見抜かれとった、と思い悩んじゃうような。



 ママを大事にしてくれる人、というだけでなくて、そういう、人としての誠実さが、いつの間にか3人のキッズに伝わっていたのね。そしてそういう人からの愛情が、パパドルさん自身も今回まで無自覚だったけど、本当はもう遥ちゃんの子供だから、じゃなくモノホン化していることを嗅ぎ取っていたのね〜と思いました。なんて、良く分からないけど。キッズやワンコはそのへんの嗅覚は鋭いっちゅうこともあるしね。えぇ。



 ちなみにあのメイちゃんからの電話にめっちゃ良いこと言う錦戸さん、めっちゃ素敵でした。通常女性の愚痴はあの百万倍長いけどね。優しくて、可愛くて、暖かくて。素の錦戸さんもあんな風に素敵なのかな、なんてちょっと混同いたしました(←言葉のチョイスちょっとおかしいやろ)。



 「何であの人には言われへんのかなぁ」なんていうゆっくりした言い方は滅多に聞かれないから、新鮮で、わ〜、なんか優しくて(雨上がり〜の)蛍ちゃんみたいと思いました(見た目ちゃうのよ←分かるわ)。エェ声で「どした?何かあった?」「がんばりや」とか言うパパドルさん、最高。



 そしてついに、結婚のことがパパラッチくんと島谷さん(上手すぎてコワイ)にバレちゃうのね。島谷さんサイドは、次回、それで事務所と交渉されるのね。きゃ〜いったいどうなるのでしょう。パパドルさんはどうするの〜。お仕事はどうなるの〜。どうやって遥ちゃんやキッズを守るの〜。ラストどうなるの〜。ということで、早く次回を見たいです。




 さて、通例パターンに戻って、8ドルの錦戸さん&その他を書き散らして退散することといたしますが。



 冒頭、パパラッチ事件の翌日のウチワ撮影。タック入りシンプル白シャツで、イノセントなワンコ風に微笑む錦戸さんがキュート!カワイイ垂れ目やんな(今更どうした)。(来るドーム3デイズで何かババ〜ンとしたことが起こるのかしらね)。



 しかし楽屋では、突然あんな風に花村家を離れざるを得なかった顛末に「あ〜ぁ、もうっ!」と髪を掻きむしる錦戸さん。鏡の中の錦戸さんと左右対称ね。黄Vに緑チェックシャツで、後ろ髪がはねた姿も愛らしく。鏡の中の人も髪はねてる(そらそやろ)。



 再び今更だけど、鏡に向かい長マツゲを伏せてうつむく短髪黒髪の横顔が端整でしたわ。あれぞ、髪型・雰囲気に頼らない正味の男前。そしてこれも言うまでもない感じだけど、髪を掻きむしる前後の表情もナイスでした。(特に前が。鏡の中の自分をちょっとキョトって見てから…みたいな感じが良い!と思いました)。



 その夜、高層のにしやんマンション(なぜ突然にしやん呼び)。ごめんな、こんなことになってもうて、すぐには戻れないけど、みんなを守るから、と電話で遥ちゃんと話す錦戸さん。カナちゃんの「パパじゃない」発言を、「全然気にしてへん」ことは全然なさそうな瞳が哀しい。電話の後の「ほんまに守れるんやろか。俺は。遥ちゃんを、子供たちを」の涙目のお顔がまた素敵。軽く口の開いたちょっと虚ろな表情が胸を打つわ〜。



 しかし、こんな苦しい日々にもお仕事はザクザク舞い込む錦戸さん(パパドルさん、すごい。あんなに沢山でなくていいから、リアル錦戸さんに、エェ感じのお仕事、エェ塩梅にカモ〜ン!)。一方、遥ちゃんやキッズ周りを精力的に嗅ぎまわるパパラッチくん。



 おとぼけドクター佐藤が、鉄パパは元夫で、今は錦戸亮似の…ってしゃべっちゃったの〜っ?!と焦った私はピュアでございましょう?(黙れ)。でも良かったわ。先生はちゃんと今の夫はこのボク…なんてかましてくれはったのね。ナイスよ、先生。その後、嘘から出た真がどうとかブツブツ言っている先生も愉快。(ちなみに私、佐藤二朗さんでは勇者ヨシヒコ〜の仏が一番好きかも)。



 その元夫・鉄パパは間宮さんからの依頼もあり、花村家に残留中で。「今までのことはサ〜っと水に流して」なんて言って、メイちゃんに柳眉を逆立てられたりするけど(メイちゃんの怒った涙目、その後の泣きが最高)。家族っていいな、ということで再び花村家パパの座への返り咲き・希望!と遥ちゃんにアピール、パパドルさんにも宣戦布告。



 パパラッチくんが暗躍している今、こんな俺でもさすがに心配になった、バレちまったとき、ほんとにオマエあいつらが守れるのか、俺なら傍にいて守ってやれると。それを、大きな潤み目をちょっと泳がせて聞く移動車内のザ・錦戸的くっきりお顔・どアップがカッコいい。



 金髪くんはその前に、にしやんマンションの下でも張っていたのよね。先輩の家族や言ってるじゃないですか、関係ない人巻き込むのやめてもらえますかね?とパパドルさんが言っても、信じていない様子で。あそこも、執拗な金髪くんにちょいキレ巻き舌テイストで「関係ない言うてるやろが」と食ってかかる錦戸さんがカッコ良かった!鋭い目線で威嚇する鉄板アングルの錦戸さん、最強(こんなんばっかり)。



 そんな鉄パパ発言やパパラッチの脅威で揺れ動くパパドルさんでしたが。この日は洗いざらしというか、何気ない紺の開襟シャツが、ご本人の素の良さとアイマってお似合いで素敵だったな。8ドルはキャップ無しで個人的には大変優秀、と思いました(何様)。



 続いて間宮さんと二人の事務所。間宮さんが2012年芸術祭参加作品「こころ」主演決まったぞ、と興奮の面持ちでパパドルさんに告げるのですね。連ドラの演技、気に入って監督直々に俳優・錦戸亮でお願いしますって、お前が実力で勝ち取ったんや、それがマネージャーとして嬉しいと男泣きの間宮さん。(実際のマネージャーさんも間宮さんに似た感じだということだけど、ああいう方がついていて下さるのなら、ファンもど〜んと大船に乗った気持ちで構えていられそうなものだけどねぇ…)。それに「頑張ります。全力でやります」ときっぱり応える錦戸さんの決意の瞳が男らしくて素敵でした。



 かと思うと、その夜、思いがけずミツルで遥ちゃんに会えた時はびっくりして嬉しそうでカワイイ。「すわろっか」なんてイソイソ言うのもカワイイったらカワイイ。時間的にはちょっとしか離れていないんだけど、なんか妙に気恥ずかしくて照れて笑い合う二人もキュートでした。



 しかし、家の前から記者の人いなくなったから帰ってきて、家のパパは亮くんだから、と言う遥ちゃんに、少し微妙な表情を浮かべると。パパドルさんは、出だしちょっと言い淀んでから「俺、まだ帰られへん」なんて、クリッとした目でちょっとうかがうように言うのね。メッチャ上手いね、あの人(何様)。



 記者のことだけでなく、仕事パンパンで芸術祭に出展するドラマの主演も決まって、それに集中したいから、という理由(言い訳)は割とスラスラと言ってから、「だから、いつ帰れるか、まだ分からへん」とまたさっきの絶妙な感じで言うのが素晴らしい。



 (ちなみに「だから」の「ラ」が可愛いわ〜。マネしたくなる特徴的なラ行で、痩せちゃう系の野菜苦手な人ということで、係りの者としては「メリーゴーランド」は、にしやんソングと思っているのだけど、いかがなものかしら。ふふ)。



 それで遥ちゃんは一呼吸の後、「すごいじゃない。頑張って」と微笑みつつも、ちょっと寂しげに帰っていくのですが。「おぃ?」と出てきたミツルさんに、最初は、ぶっちゃけ一人が気楽とか、妙に饒舌な感じでしゃべっていたパパドルさん。お見通しのミツルさんに「で、ほんまのとこは?」と聞かれ、カナちゃんの「パパじゃない」発言のことを話すのですね。「あの子らと仲良くなろうと思ったんも、遥ちゃんの子供やから、遥ちゃんに好かれたいから、そんなん見抜かれとったんすよ」と泣き笑いの表情が切ない。上手い。



 みんなも本当の父親のこと大事に思ってるみたいやし、もしかしたら、このまま…なんて言うパパドルさんに「しょせん無理やったんかもしれんな、アイドルのお前が、連れ子3人のパパやなんて」とミツルさんは言うのだけど。それ言われた時の、パパドルさんの苦しげな表情がまたすっばらしい。言葉にできないのでぜひご覧になって。(あれはミツルさんがハッパかけて下さっていた、ということだけれど)。



 その後、ファイヤーレスキューの打ち上げ。タクさんが仕事も女性も、なんて良いトコどりは無理なんて言うのを、思案顔で聞いているパパドルさん。例の喉に流し込むような飲み方は悪酔いしそうで心配だわ〜。酔っぱらって千鳥足で(古っ)携帯着信に「もぅ誰?誰ですか?」とか言っている錦戸さんは即捕獲したくなる可愛さだったけれど。



 なんて思っていたら、すかさず、なゆみちゃんがソファーに押し倒しちゃうのね。息を呑んでなゆみちゃんを見上げているパパドルさん(お顔がまるで襲われた美形乙女だ!きゃ〜)は結構でしたけれども、ドサってなゆみちゃん乱暴だわ〜、壊れたらどうすんねん。それをちょちょちょ何してんのもぅ、放っとけよ、とカワしたパパドルさんですが、リアル錦戸さんは、あの反対側の手で髪を掻き上げるセクチーポーズを至近距離でご覧になって会得され、今や完璧に再現できるんじゃないかな、と思いました(どんな感想じゃ)。ラストなゆみちゃんのコワイ目も今後に繋がりそうなインパクトがあってナイスでした。



 打ち上げ帰り、エレベーターでくずおれるパパドルさん。苦しい胸でキッズからの電話にももう出ないようになり、キッズが会いに来た時も、ハッとして、でも無視するパパドルさん。夜中まで雨の中待っている3人を発見した時も、ギュって胸が締め付けられるけど、でもやっぱり会えないのね。鉄パパや金髪くんに色々言われたこともあり、ほんとにアイドルの自分が彼らを守れるのか、傷つけないで、迷惑かけないでいられるのか、思い悩んで。駆けつけて抱きしめたいけど、会いたいけど、帰りたいけど、できない。(しかし、苦悩する錦戸さんは美しいわね〜)。




 そのような苦悩から、仕事に集中するというより、仕事に逃げている感じで、妙に力が入っているものの、空回りして、お芝居も全然アレな「こころ」リハーサルシーンについては。係りの者としては、パッとテレビつけてあそこだけご覧になる方がいたらヤだな〜とか思っちゃった。前後もちゃんと見てね、みたいな。



 それから、あれって「こころ」の、お友達に先越されないように焦ってお嬢さんを下さいって言う「先生」の学生の頃のシーンだろうから。「先生」が年いった後は老けメークで行くのかな?錦戸さんの老けメークはなんか面白そう、とか。体薄いから、浴衣姿が学生というより、七五三、じゃなくて、七夕っぽいというか、ビー太郎くんがちょっと大きくなった位の可愛らしさかも、とか関係ないことを色々考えてしまった変人・朔さんでした。




 そしてラスト、花村家の家電で鉄パパに呼び出されて、倉庫みたいな所で鉄パパとパパドルさんが対峙するのね。冒頭もちょっと書いた、鉄パパの仕込みのやつですけれども。




 このへんのやりとり、全部素敵でした。電話に出ないのも、雨の中夜中まで待っていたキッズに会わなかったのも、「もうこれ以上迷惑かけたくないからやんけ」と振り絞るように言う、見上げた超絶切ない涙目とか。子供らが「もう、かわいくてしゃ〜ないやん(ビバ!関西弁)」とポロリ、大粒の涙を流すのとか。錦戸さんの泣きシーンはやっぱり、いつ見ても何度見ても美しくて胸を打つわ〜。




 「お前なんかに死んでも渡すか。俺があの子たちの父親じゃ!」の強い目もメッチャ良かったな。彼のハードな目線は結構なじみがあるけれど、今まで見たことがない光というか、力というか、があったような。また進化されたのかしら。さすが錦戸亮



 そして子供たちの「迷惑なんてとっくにかけられている」「迷惑くらいかけろよ、家族なんだから」「錦戸がいないとつまらないの」「帰ってきなよ…帰ってきて」にまたポロリと涙を流すのが素晴らしい。美しい。(今度は反対側の瞳からだ!)。そして駆け寄るキッズ。切ない表情でカナちゃんを抱きとめるパパドルさん。錦戸さんが膝を折って幼子と抱き合う姿ってなんて可愛いんでしょう。



 ユウトくんとメイちゃんの手もとって、そこで遥ちゃんが「ご飯の時間!」と言うのに「んふふ。もう食べたよ」と笑うあたりがまた良いわね。カナちゃんが、「ニシキドの好きな生姜焼き作ってあげようと思ったのにぃ」みたいに大言壮語するのをからかうハッピーな花村一家も、それを良い表情で見守る鉄パパも素敵でしたわ。



 それから、みんなで鉄パパを見送った後。自分が先に鉄パパは意外と良い人だった発言をしたのに、遥ちゃんが「根は悪くないのよ」と受けると、ちょっとやきもちを焼く「小さい男」パパドルさんも、それをからかう花村ズも面白キュートでした。最後改めて「ただいま」って笑うパパドルさんも可愛かったですわね。


 
 ということで。また次回は何やら不穏な様子だけれど、残り2回も素敵な表情の数々を存分に拝見しましょ、と思っています。ではまたね。