パパドル9話

 ちょっと、ちょっとちょっと、我らが垂れ目さんに何かけてくれはりますのん?!キーっ!って予告で思っていたら、あれジュースでしたのね。きゃ〜やめて〜と思いつつ、あの時のパパドルさんの表情が、てらいなく過不足なく「ああいう状況で罵声とともにジュースをかけられた人」そのものに見えて、さすが垂れ目さん!と思ったりもしておりましたが。


 せっかく、前回、鉄パパが案外エェ人だったりもして、絆も深まって、今やすっかり仲良しさんになった花村一家なのに。やっと「家族が始まる」ところなのに。なゆみちゃんったら、パパラッチくんたら、もぅっ!パパドルさんがシドイ人みたいになっちゃって、アレな目にあっちゃったじゃないのねぇ。もぅ、プンプンっ、みたいな。



 しかもあの騒ぎで、もうオイソレと結婚の公表とかできそうもないノッピキならない状況になっちゃったし。



 あの騒ぎの前、結婚の証拠を握られたと知り。(証拠のことは家族には言わないけど)結婚のことを公表する時が来るかも、その時は自分の口からちゃんと話したい、と家族に告げていた錦戸さんだったのに。(あのあたり、家では珍しい感じの改まった面持ちが男前だった!)。



 それで皆が嫌な目にあうかもしれへんと心配するパパドルさんに、家族皆が、何があっても大丈夫と言い。シリアスな男前顔だったパパドルさんは、またみるみる大きな垂れ目を綺麗に潤ませ、全員で手を重ね合った花村一家だったのに。



 (ちなみにあそこ「写真撮られるかしら、肌のお手入れしとかないと」と言うカナちゃんに思わず泣き笑いの錦戸さんがめっちゃカワイかった〜。本当にカワイイ〜って思っている感じの優しくて愛らしい笑顔でした。目が垂れちゃって←そういうカワイイ目なんだよ)。(もう一つ。この日の赤青チェックTシャツは、襟ぐり小さめでお派手な色もなんか新鮮でしたけれど、垂れ目さんはああいうのも着られるのかしら。なんてね)。



 そして、あの騒ぎで、報道を鵜呑みにして好き勝手言う人続出で。「酷い俺がどんどん一人歩きしていく」中、ちゃんと見ていてくれて、動揺しつつも、大きな声援を送ってくれるファンもいることを(愛らしい大ちゃんの応援が誘い水になったっちゅうかで)目の当りにして。そんなファンも、仲間も、大事だから、引退します、と、とうとうパパドルさんはマネージャー陣に告げちゃうし。そんなファンに、もう嘘をつきたくないし、自分がいたら∞はこれ以上、上に行けない、皆の夢も潰してしまうからって。




 そして家族にもそれを告げるのね。ドームコン前日のリハ前、ドームを見下ろすホテルに皆を呼んで、明日の初日に引退を発表してくるって。皆のせいじゃない、大切な皆と居りたいから、俺がそうしたいねんって。



 しかし皮肉なことに、それを聞いて、身を引く決意を固めていた子供たち。その前に、なゆみちゃんの「交渉」を受けて既にその決心していた遥ちゃんから「亮くんの為だから、分かってほしい」と言われ「ママ、本気?」と息を呑んでいたけど。明日引退すると聞いて、今がその時、と思い定めたのね。やっぱり大勢の人の為に輝くべき人だから、と。




 あのドームを見下ろすホテルのシーンは、とても素敵なシーンだった気がします。(いろいろ勘違いしていたらごめんね)。




 家族が大事なのも、考えて、引退決めてスッキリした所があるのも本当、でもずっと一緒に頑張ってここまでやってきた仲間、共に過ごしてきた日々を思うと、込み上げるものがあって。家族にふいと背を向けるけど、涙がこぼれるのを抑えられない。そんな自分に照れたような泣き笑いの錦戸さんも。(あの泣き笑いの横顔がめっちゃカワイイ!マジ涙声も、ポロポロ流れる涙も、リアルで素晴らしい!←テストからなんぼでも実際に泣かはるとか)。




 ああいう錦戸さんの美しくも胸を打つ泣きシーンをひとたび見たら、人はもう元には戻れず、ふっつうの泣きでは「ん?」と思う体質になってしまうのよ。恐るべし、錦戸亮(ってあんたこれ前にも書いてたやんな)。




 そして、そんな錦戸さんの気持ちには気付かぬ振りで、そしてまた自分たちの一大決心は錦戸さんに気取られぬように、お買い物に行こうとか、回転寿司に行こうとか言って、これから共に過ごそう!みたいに頑張って明るく振る舞って。錦戸さんがリハに向かった後になって、皆で涙を流す遥ちゃんとキッズも素敵だと思いました。彼らの涙もキレイだったな。




 明くるドームコン当日朝。パパドルさんが目覚めると家族は姿を消していて、テーブルには遥ちゃん押印済み離婚届と置手紙が。その、探さないで、さようなら、という置手紙をつかんで家を飛び出した錦戸さんが切なかった〜。彼らの姿を求めて、矢も盾もたまらず街を走る錦戸さん、嗚呼。なりふり構わず、道行く人のお顔をのぞき込んだりして。




 しか〜し、ドームコンでの引退発表はお流れみたいで、虚実混同中の係りの者としては、(ま、それ撮られへんやろっちゅう話もあるけれども)あら良かった、なんて思ったりして。だってドームコン行って、初日に亮ちゃん引退で〜すって言われたら、低体温中高年の朔さんだって、過呼吸になって倒れんで(一度過呼吸になったことがあるの←さよか)。心のおひさまというか、何年経っても飽きない面白いオモチャ、取り上げられたら泣くもん。もっとずっと血気盛んなお嬢さんが5万5千人もいたら、暴動が起こるよ、危険よ、なんてね。




 ということで、次回はついに最終回ですわね。どうフィニッシュを決めてくれるのか、実に楽しみです。そういえば奈津さんがあの騒ぎの時に、力になってあげて、と佐藤二朗医師に本物だってしゃべっちゃったけど、大丈夫なのかしらん。先生のビックリ目は可愛かったけど。(ちなみに予告でダイディーのお衣裳が見えた気がするけど、ダンスを見られたりはしないわよね〜)。




 さて、ここでまた、9ドルのパパドルさん周りを書き散らしてから失礼することとしますが。



 冒頭、めんたいマヨ味焼きそばを食べちゃった犯人を厳しく追及するパパドルさん。遥ちゃんだったと知るや、「ぜーんぜん良いよ」と手のひらを返すエコヒイキっぷりが面白キュート。「だって愛する奥さんやもん」とクネクネ言うのもカっワイイ!



 そこへ相変わらずラブラブね、と帰ってきた奈津さんのアメリカ土産争奪戦ジャンケン(パパドルさん的にはインジャン)が微笑ましい。そして、あなた本当にそれが欲しいの?みたいなお人形を選んで、ユートくんを見上げて笑う垂れ目さんがキュート。やっぱりイタズラ坊主みたいな人だな。



 そして「こころ」ロケですけれど。リハでは何やら幼子のような浴衣姿が愛らしかったけれど、本番ではちゃんと大正の書生さんのお衣装で、アラアラかわいいこと!状態でしたわ。朴歯の高下駄みたいなんも履かせてもうて。ふふ。




 前にブログで垂れ目さんの書生さんの格好が見たいと書いたことがあって、その夢が叶ったのだけど。袴を腰で履くにはやっぱり体が薄いからか、髪もきっちり分けた長マツゲのお顔が見目麗しいからか、思ったよりこれまた七五三寄りというか、何やらお人形さんめいた書生さんだったけど、それもまたキュートでしたわ。




 なんか、一高だか帝大だかに行っている兄さん達に捕まって、自分達の服を着せてみよう、なんて面白がって着せられて「ハハハ、よく似合うじゃないか、亮」とか言われている末の弟みたいで(ってどこ方面の妄想だよ)。下にシャツ着てくれると尚良かったけど、季節的にアレだしね。



 一つ「ありゃん?」と思ったのは、あの「精神的に向上心の〜」のセリフは、ひょっとしてお友達の方がおっしゃったヤツではなかったかしらん、ということなのだけれど。あたいの勘違いかな。



 そんなことより、なゆみちゃんにキッパリ断る錦戸さん、男前でしたわね。「好きな人おんねん。もうその人って決めてる。他、何も興味ないねん、ごめんな」って。神社の絵馬や結んだおみくじ辺りの美男美女がキレイな画で、まるでドラマの1シーンのようでした(ってドラマの1シーンなんだよ)。 錦戸さんのちょっとすげない感じがまた素敵だったけど、きっちり断るのが誠実さ&優しさなんでしょうしね。しかしそれでなゆみちゃんはハライセであんなんしちゃうのね。ガールズの暴走って恐ろしいわね。それでまたしつこくしてくるパパラッチくんの胸グラつかんじゃって、それ撮られちゃって。




 悄然と帰宅したパパドルさんを、めんたいマヨ味焼きそばパーティで明るく支えてくれて、花村家の皆さん、ありがとう!みたいな。「この間ママが食べちゃったから、じゃぁ今日は皆でそれを作ろっかって」に「マジで?」と頭ポリポリのパパドルさんが愛らしい。メイちゃんが作ろうとするのに「ちょっと待って。俺がやる、こんなもん」と言うのも、カナちゃんの「でも具がある方が良かった」に「あるやん!めんたいこ入ってるやん。グーやん、これ」と言うのも、やっぱり西の人!という感じで素敵でした。




 「さすがニシキド、鉄板もの焼かせると日本一ね」に「やろ。年季がちゃうねん、年季が。ほらも、食え食え食え、おっきくなってや」という親戚のおっちゃんみたいな感じも良かったな。ああいうの食べて唇にマヨネーズが付いたままの男性ってちょっと苦手なんだけど、錦戸さんの場合は、唇にマヨネーズが付いた姿さえカッコいい!と感動致しました。



 騒ぎの後ミツルで、怖いっすよ、酷い俺が面白可笑しくどんどん一人歩きして、周りからどう思われてんのやろ、と思ったら、と苦悩する錦戸さんも美しゅうございました。実際の世界でも今はツイッターやら何やらで、前よりも大変になっているのでしょうね〜。根拠もなくあれこれ反射的に断定的につぶやくケースも多そうだし。




 しかし、ラブリー大ちゃんのおかげで、信じてくれるファンもいると知り、そんなファンにもう嘘をつきたくないと考え始める錦戸さん(村上さんもありがとう!)。一方、なゆみちゃんに亮ちゃんと別れてくれれば証拠は破棄する、ブログも訂正する、と迫られた遥ちゃんは、やっぱり大勢の人の為に輝く人、と身を引く決意を固め出すけど。夜、思案顔で見る∞コンサート映像は他の箇所が良かったな〜なんてね。衣裳とか髪とか(あんたいくつやねん。ソロパートとかの関係やろ)。




 そして遂に、錦戸さんが事務所でマネージャー陣に引退の決意を告げるシーンは、とても印象的でした。最強ビジュアルに黒チェックシャツもお似合いな錦戸さんが、まっすぐな瞳で、錦戸亮、アイドルやめます、引退します、と言うのは(そんなんヤだけど)ものすごく男前でした。「もう、嘘つきたくないんすよ。∞の為にも、ファンの為にも」に続く「自分の為にも」の前で小さく笑うのがまた良い!



 考えて考えて結論を出していっそサバサバしたような瞳が澄んで、ああいう人が出した結論って、ちょっとやそっとでは覆せないだろうな、なんて思っちゃった。しかし「もういつバレてもおかしくない。ちゃんとケジメつけさせて下さい」みたいなセリフが似合うお人よね〜。普段からキッパリ硬骨漢な感じだし。




 そしてそんな錦戸さんに間宮さんは動揺し、わっきーは目を真っ赤にして泣くのだけど。あの元子さんはというと「ごめんなさい」と言うのですね。あのクダリの元子さんのセリフは、深くうなずきながら聞き入ってしまいました。



 「輝いてたわ。私がまだマネージャーとして一本立ちしたばかりの頃、面白い子がいるって聞いた。大阪出身の12歳、まだまだ子供だけど、目が良いって。どこか人を食ったような強い目をしてる。本当に楽しそうに歌やダンスをやってのける。それがあなただった。(聞いているニシやんの目に涙)そのうち仲間ができて、関ジャニ∞ができて、やっとここまで来たのに。ごめんなさい、あなたを守り切れなくて。ごめんなさい」。そう言って初めての涙を見せて頭を下げた元子さんが素敵でした。そのシーンのラスト、涙がこぼれるのをこらえるように上を向く錦戸さんがまた良かった〜!




 どこか人を食ったようなって、さすがプロは上手いこと言わはりますな〜。ふふ。これも前に書いたことがあるけど。どなたが描かれたものか、昔、チビ亮のイラストで、Jに履歴書送って「イケルやろ。ふっ」なんてカワイイお顔の片口角を上げてシニカルに笑っているヤツを見たのですが。まさにそんな感じの小悪魔なエンジェルちゃんだったんだろうな〜、と思います。それはすごく面白いし、カワイイわね。




 本当に楽しそうに歌やダンスをやってのける、という言い方もナイスね。そして歌やダンスもそうだけど、お芝居でも、パッと要求されることが分かって、それを伝える演技ができる、おっと目を引く表情をする、きれいな涙を流す、そんな片鱗が結構お小さい頃からあったのではないかな、と思います。



 そんなおチビさんも今やすっかり精悍なお兄さんとなられ、ますます輝いてはって素晴らしいわね。歌もダンスもお芝居も、すごく人を惹きつける魅力があって、そして更に進化を続けておられる気がするし。かつ、とっても頭の回転が速くて勘の良い人らしいのに、バラエティとか番宣とかでは依然として、ちょっとこのお兄さんは大丈夫?みたいな時があるのも、なんか面白いし、カワイイな。今後彼はどんな風な大人になっていかれるのでしょう。それを見るのが楽しみだから、やっぱり引退とか無いわ〜。なんてね。



 ということで、次回ラストドル。最強ビジュアルの垂れ目さんの素敵な表情の数々を大切に、とくと拝見することといたしましょう。それでは、またね。