おもてなし課映画誌2

 遅ればせながら、最近出た映画誌をチェックして参りました〜。ボケた頭で書く、映画誌チェック第2弾でございます。勘違いしていたら、ごめんね。それから雑誌の内容をちょっとご紹介するけど、皆様ぜひ書店にてお買い上げ下さいましね(君が言うな)。




 さて、出始めの頃のおもてなし課の記事を読んだ時、「〜しょい」以来の再タッグということで、監督さんはこの8年の錦戸さんの成長をどう評価してくれるのかな、と楽しみにしていたのですが。




 今回、そのあたり、あたくし的にはベリーナイスな感じで監督さんが錦戸さんを褒めておられるのが見られてハッピーでございました。




 演技の成長を端的に書いてあったのは、『日本映画navi』かな。




 〜しょい以来の再タッグの印象、この8年での錦戸さんの成長は?的なトピックで、監督さんが「掛水の部屋で吉門と会話するシーン」を挙げ、





 「以前なら、あんな空気感は出せなかったと思うんです。掛け合いを楽しめるようになったんだなと」とおっしゃっていて。





 お〜、あのシーン有りで、しかも良い感じの仕上がりなのね!と、嬉しくなりました。ぜひ映像でも入れてほしいシーンの一つだったし。前にも、ブログで





『掛水くんのお部屋に吉門さんが泊りに来るシーンも見てみたいと思います。あのあたり、ツンデレの吉門さんが佐和さん絡みで可愛くなっちゃって。掛水くんも、吉門さんのいつもと違う感じに戸惑いつつ、甘えてくれたのが嬉しいというか。ボーイズ二人の距離がぐっと近くなって、二人の会話も高揚感のある弾んだ感じになっていると思うのだけど。




 そういう弾んだ感じをナチュラルに演じるのって、とても難しいと思うのです。素人考えですけれど、おそらくシリアスなシーンより。そこを、あの短髪黒髪でも勝負できる演技派イケメンのお二人なら、良い感じに演じられるんじゃないかな〜、見てみたいな〜と思って』




 ってなことを書いてん。




 だから、わ〜い、やっぱり良い塩梅のシーンになっているのね〜、それは何より!と思って。




 ちなみに、なぜ、あたくしが、弾んだ会話にこだわるかというと、ああいうのって、一つ間違うとカユくなる恐れがあるんだな〜と、以前ある実力派俳優さんの演技を見て感じたからなの。演技全般、実に達者な感じなのに、その方の弾む会話のシーンについては、負の方向に印象的だったものですから。だから今回彼らが弾んだ感じをナイスに演じてはるって、とっても力があるってことだわ〜、と思って、とても嬉しゅうございましたの。




 へびにピアスのイメージで、ちょっとコワイかと思っていたこーらくんもすごく話しやすい人で、良い関係を作れたようで。錦戸さんご本人も、そのシーンがすごくお好きということなので、監督さんがご覧になっても、本当に「掛け合いを楽しんでいる」感が出ていたのだろうな、と思いました。





 そして『ACTORS magazine』では、監督さんから見た彼の成長について、スタッフの近くに身を置くようになった、というような演技以外のことでも、演技においても、「周りが見えるようになった」的な言葉で書いてあったと思いますが。




 これって、「掛け合いを楽しめるようになった」に通じるものだと思うけど、これもまた、さりげなくもナイスなキーワードだと思いました。




 『ACTORS magazine』は、錦戸さんご自身の考える演技についても、紙面を割いて詳しく書いてくれていて、素晴らしい!と思いながら読んだのですが。




 それを読みながら、彼のとらえる演技って、「掛け合いを楽しむ」というか、ジャズとかの即興演奏っぽいものと思うと、より分かりやすいかも、なんて個人的には思ったのよね(完全に自由な即興でなくて、根本は規則とセオリーに基づいた即興演奏、という意味のつもりだけど。勘違いしているかも。しかも、ご興味のない方は全然ピンとこないわよねぇ。ごめん〜)。





 一人芝居ではなくて、相手のあることだから、役作りとか計算とか、ガッチリ固めていくのではなく。セリフとか設定とか一定のルールはあって、プロの技でおおもとの基本はきっちり守りつつ、その中で、結構柔軟に、その場の空気感で相手がそう来るなら、こっちはこう受けて、こう返そう、みたいな。そういう感じが、まさに即興演奏的だな〜と思って。





 そして、そういうものこそ、良いお芝居の形なのだろうと思うけど、即興演奏をするには、相対する人たちの出方というか、周りが見えることが不可欠と思われ。だから、演技のことでも、周りが見えるようになった、というのはナイス・キーワードだと思ったの。





 ところで、(安兵衛さんの時みたいに、侍とかパティシエとか、特殊な下準備が必要なら、バッチリ用意されるけど)、そういうの以外は、事前にそこまで作りこんでいかない、というようなご発言から。以前、彼の演技について「直感型」と書かれていたのも見たし、演じている場で自分とは違うものが出て来る、というような「憑依型?」と思わせる表現だけ切り取って載せている雑誌もあった気がするけど。





 ただ現場にポンと行って、パッと役の人が出て来る訳ではないと思うのよね。




 即興演奏をする為には、豊かな知識や高いスキルが必要でしょうし(←たくさんのフレーズ(演技だと、表現法、かな)を知っていて、それを自由自在に使いこなせないといけないし)。鋭い感性や高い集中力で、相手の出方を的確に見て、これだ!というカウンターを返さないといけないし。




 今の錦戸さんには、そういうものがすべて備わっているのだと思います。





 そして、今もそういう力を、お仕事や、お仕事以外の時間でも、日々磨いてはるというか。彼があの頭と心で、様々なものを見て聞いて、不器用にもまっすぐに、嘘をつかず進んでいく日々のあれこれが、言うたら、色々なお芝居の丁寧な下準備になっているのかな?だからいつもフラットの状態から、軽やかに役そのものになれちゃうのかな?なんて、あたくしはちょっと思ったりしますけれども。



 
 ちなみに、8年前から、既に割と多くのものが備わっていた気もするのよね。地井さんもおっしゃっていたような行間を読む勘とか、鋭い感受性とか観察眼とか、求められているものをスッと理解する頭の回転の速さとか表現力とかは、ある程度天性のものだと思うから。もちろん努力とキャリアを積んだ今ほど磨かれてはいなかったと思うけど、演技の才能というかセンスというか、光るものは8年前からあった、というか。




 だから、監督さんが、この8年の彼の変化・成長として、直接的な演技力のことでなく、周りが見えるようになったという点を指摘されているのが、なんか分かるな〜と思ったの(何様)。彼自身の演技の力(の原形)は、そのように前からあった感じだから、大きな変化があったとすれば、それは彼の内ではなく、外との関係性にあるに違いない、なんてアタイも思ったし(マックス何様、あんた誰)。【注:もちろんご本人の継続的な努力で、彼の内の演技力もとってもレベルアップしていると思うけどね】





 しかも、さっき書き散らかしたように、周りが見えるってとても重要な力だし、さすが、8年前から彼を知っていた目利きの方のご指摘だな〜と思って。





 そして、彼が、そんな、周りの見える、即興演奏のできる青年に成長されているのが、あたくしはとても嬉しい、と思います。




 …という所で、時間切れ〜(もう十分長いよ。うにゃうにゃしているし)。



 もうちょっと書きたいことがあったので(まだあるの?)、できたら後日続きを書くかも(でも書けないかも)。あ、そだ、これだけ書いとこ。そんな良い俳優さんになっておられるのに、皆で作り上げた映画を見る試写会なのに、映画をご覧にならず、生亮ちゃん追っかけに精を出された方がいるのかな?それは哀しいわ〜。お痩せの垂れ目さんを、どうか寝かせてあげて〜。






 それから、有菜ちゃん、前回のコメントのお返し、もうちょっと待って下さる?ダヴィンチ買ってきたけど、まだ取り掛かっていないものだから。のろくてごめん〜。