音楽のちから・カヴァコラ・黄歌のこと

 あれを見て、


 人の良い県庁の掛水くんは、ギターの弾き語りも、ハモリもイケれば、ロックにシャウトしちゃったり、キレのあるダンスも踊れちゃうのか!とか思われた方もいらっしゃるかしら。




 かつて、てるてる〜の後、パン屋の和ちゃんがキラキラの衣装で踊って歌ってはる!と驚かれた方がいたように。





 なんてね。てるてる〜以降、ずっと頑張ってこられた10年があって、結構な立ち位置におられる今は、さすがにそういうことはあんまりないと思うけど。しかも、あの番組をご覧になった方の多くは、J関連にお詳しそうだし。





 しかし、ネットの映画評などでは「掛水役の錦戸君も、人の良い天然さがキャラにぴったり」なんて書いておられる方もいたから、そういう方が、何かの拍子にカヴァコラをご覧になったら、あの県庁の掛水くんが!と思われるかも、なんて思って冒頭のを書いてみました。




 と、なかなか本題に入らないまま、さらに脱線を続けさせて頂くと。




 そういう所謂ネットの映画評などを見ていると、(ま、それはそうだろうけど)ここはJヲタの常識の通用しない世界ね〜と思うことがあるのよね。





 たとえば、ちょんまげ〜については、かなり上の年齢層の方もご覧になる関係もあってか、数年前のレビューでは、この侍の俳優さんは初めて知りました、というコメントも散見したりして。




 しかし、ありがたいことに、ちゃんと侍に見えたと、なかなか高く評価されている方が多いのですけれど。




 彼の場合、掛水君のケース同様、役にぴったりハマるからか、役のキャラ=本人の素みたいに思われる方もいる様子で。侍役良かったけど、テレビで見たら侍っぽくなくてちょっとがっかり、と書かれている方もいて。




 サムライがサムライやるなら、役者ではなかろう。一人の人が、素とは全く違う色々な人になれちゃうから役者なのではなくて?な〜んて、ブツブツ言っていたアタクシ。




 ま、それだけ、その役柄の人そのものに見える、ということですわね。




 彼は、県庁職員でも、侍でも、パティシエでも、一見あどけないような笑顔の奥に闇を抱えている鑑識官でもないし、ましてやDV男でもない。でも、そういう風に見えちゃう。




 まだ色々ノビシロはあるかもしれないけれど。



 瞳に様々な色が浮かんで、ハッと胸を突く表情をされ。



 演じてみせる、のではなく、まさにそのものに見えちゃう。




 それって、役者さんとして、とてもgreatなことではないかしら。だから、今後も実に楽しみな俳優さんだと思います。




 ちなみに、ネットの映画評でも「専門の役者」を尊ぶ風潮は感じられるけれど、よく書いているように「古来、役者とは舞いも謡いもする人たちだったはず」と思っているので、彼らが歌も踊りもされてハッピーですし。今回のような番組で、お茶の間の皆さんに楽器演奏等も披露できて幸甚であります。




 お〜、やっと本題に戻った。




 いや、今回の番組は3部でちょこっと出るだけかと思っていたら、思ったよりずっと出番が多くて。皆さん書いておられるだろうけど、カヴァコラはかつての「夜もヒッパレ」みたいな感じでしたわね。




 錦戸さんがソラ船を歌いながら下りてきた階段は、昔「夜もヒッパレ」に赤黄等で出られた時、ツンツンヘアのちょっと尖ったしぶたにさんが下りてこられた、まさにあの階段?なんて思ったりしましたけれど。




 もう、歌に踊りに楽器演奏にMCに、∞の皆さんが大活躍で、生演奏生歌にこだわってきた彼らならではのお仕事だと誇らしゅうございましたし。あんなんレギュラー化してくれたら、こんなに嬉しいことはないな、と思いました。



 全員がすごくカッコ良かったし。



 綺麗な手の指を震わせて一生懸命ピアノを弾く村上さんや、それを心配そうに見守り、無事演奏が終わると、ホッと胸をなでおろして笑顔を浮かべるメンバーたちの姿等には、胸が熱くなりました。本当に良い青年たちだわ〜。




 できれば全員の事を書きたいけど、素晴らしすぎて、どこからどう書いていいか分からず、今日まで手を束ねていたのですが。どんどん時間が経っちゃうから、黄係として、とりあえずカヴァコラのイエロー関連のパフォーマンスのことのみ書いていこうかと思います(とか言って冒頭長らく脱線しまくっていてすいません)。何かと勘違いが多いと思うけど、ご容赦下さいましね。




 
 まず歌のこと。『やさしくなりたい』でツルノさんが歌い始めた時、あんなに音程正確率の高いツルノさんでも、トップバッターで弾き語り、しかも生放送、となると緊張されるのかしら、と思ってオソロしくなったのですけれど。続く錦戸さんもすごく緊張されていたということで、声量はそこまでなかったけど、低音もきっちり出て音程は正確だったと思います。




 あの、幅広ビブラートを付けない、てらいのない、音程正確な黄・歌声があたくしは好みなのであります。独特な癖声がまた良いのだ。続いてヤスくんの雰囲気のある歌声が続き(←ヤスくんも素敵)、



「やさしくなりたい。やさしくなりたい」部分、ツルノさんの主旋律に錦戸さんが下ハモを付けるのですが、これまたきっかり三度下の正確なハモリで、声量も適正で素敵だったと思います(とかプロに言うのは失礼なんだけど、生弾き語りで正確にハモれる所もツボなものですから)。




 それから「愛なき時代に生まれたわけじゃない」部分は、ツルノさんとヤスくんが主旋律で、錦戸さんがまた正確な三度下の下ハモを付けておられて、錦戸さんのハモリ好きには嬉しいパフォーマンスでした。




 ところで、曲後、ヨコちゃんが「錦戸亮がすごく緊張した顔してましたから」と振ってくれた時、錦戸さんは何ておっしゃったの?スタジオでキャーとかいう声が上がっていたけれど。どなたかご存知だったら教えて。他にもマイクが時々入っていないことがあって、生放送って大変なのね、と思いました。




 そして、さかざきさん仕様の眼鏡姿がクールだった『星空のディスタンス』は、歌い出しが錦戸さんで、音域の広い歌だと思うけど、下も上もピシッと出ていたと思います。相変わらず音を探るように歌わず溜めず、素直に正確にその音にいく、清潔な歌い方だと思います。




 続くダイゴさんも伸びやかな声で素敵で(ダイゴさんが歌っている時なぜか笑っている錦戸さんがキュート)。その後「星空の下のディスタンス」は、上ハモ・たかみざわさん、真ん中の主旋律・ダイゴさん、その四度下から入る下ハモが錦戸さんのナイス・ハーモニー(錦ハモリ好き、また喜ぶ)。続く「燃え上がれ!愛のレジスタンス」が錦戸さんで、下ハモも素敵だけど、この高音ソロの出だしの「も〜」なんかも可愛い声で素敵!と思いました(とか言ったら失礼かしら。もちろん音程はバッチリだったけど)。




 ちなみに最後に錦戸さかざきさんが小さく「ありがとう」って言ったのがアーティストっぽくって素敵だったわ〜(アーティストなのよ)。




 そして、せらさんとのひきがね。せらさんはもちろんカッコ良く、青緑橙の達者なお三方のソロも、もちろん素敵でしたが(おおくら君のマイクの音量が出だし低かったみたいなのがちょっと残念だった)。錦戸さんもとてもテンションが上がった様子で、声量も十分だったと思います。




 各人がせらさんとユニゾンで歌う所もカッコ良かったけど、黄ファンとしては(苦しむ女に)「なっちまったよ」ソロの錦戸さんが、今まで見たことのない錦戸さんで目覚ましい感じがしました。男っぽく悩ましい表情も、声量もあって伸びる声もすごくカッコ良かった!歌い終わりにあんまり声を長く伸ばさない方、という印象があったのですが、今後はどんどんああいうのを聞かせてほしいです。




 ソラ船は、一ヶ所歌詞がアレだったけど、階段下りながら、歩きながらでも音程はバッチリだったと思います。




 あたくし、昔、深夜の仕分けで少年隊さんの歌を歌われた回(一文字に泣いたやつ)は、珍しく音が上がりきっていないのが辛くて、繰り返し見ることができなかったのですけれど、今回はいつも通り正確で、繰り返し繰り返し見られてありがたいです。常に声量が安定して、生放送でも、斉藤さんとの歌うたいの弾き語りくらいのクォリティで聞かせてくれると、なお嬉しいけどね。




 と、歌のお話をしたところで、今日は失礼いたします。続きを書ける場合は、後日書こうと思います〜。