プレミアム黄・未公開トークシーン

未公開シーン有り、とか言って、そうでもないんちゃう?



な〜んて、懐疑的に見始めたら、ちゃんと未公開シーンがあって、それほど長くはなかったけれど、その中で印象的な言葉も聞けてハッピーでしたわ。




しっかし、表情豊かな人だな。くるんとした大きな目をいたずらっぽく光らせたり、眉も口元も容赦なく動かしたりしながら、一生懸命話す姿がとってもチャーミング!



とO.A.時同様思いました。 (それを色んなアングルのアップで撮ってくれてありがとう!ドラマ以外でああいうアップが見られる番組は貴重だ〜)




さて、今回二つあった未公開シーンの一つ目は、「目指す役者像」のクダリ。




5月のO.A.時には、好きな役者さんは一杯いるけど、あんな風になりたい、という人はいない、好きな役者さんはアルパチーノとかデンゼルワシントンとか(洋画の方)なので、違い過ぎて、ああなりたいとも思えない、ということだと思うんすけど、と錦戸さんが話され。




国分さんが、なるほどね、モノマネになっちゃうもんね、とおっしゃるあたりで終わりになっていたところを、今回は次のような、その続き、を見せて下さったのですわね。





国「(ああなりたい、という役者さんはいないということだけど)でもヒントになる部分もあったりするんじゃないの?」
R「僕、好きな映画、なんっかいも見るんすよ」(←ここで、やけにお顔をしかめる錦戸さんが面白キュート。自嘲っぽいというか、テレビでこんなん言ってる、俺、とか思っているのかしら。しかし、ほんと、表情豊か!)
国「へぇ〜」
R「だから(←この「だから」の言い方が、舌足らずというか何というか、カワイイ!カ行とラ行がカワイイ!ダ行もカワイイ!あっ全部だ)、そん時に、ああ、こういう時、こういう顔しはるんや、とか、悲しい時も別に笑って表現するんや、この人は、みたいな(事)とかは、研究っていうことじゃないすけど、気付いたら、何かどっかに留めておきますね、きっと」
国「それが多分自分の身にもなっていると思うんだよね」
R「そうすね、きっと」       




ということで。



ザル頭なせいで、うっかり忘れているのでなければ、あたくし、こういうのは初めて聞いたので、お〜、なるほど、こういうことをして来られたのか!と思って、このクダリ、とても印象に残りました。





上手いこと色々引き出してくれてありがとう!、な、国分さんがおっしゃる通り、それ、すごく彼の身になっていると思うわ〜。




あたくし、前から、あの青年の演技って、悲しみの表情の中に、自嘲だったり含羞だったり、何らかの笑みがチラリと混じったり、




衝撃で呆然としたお顔に微苦笑が浮かんだり、憎しみの周辺に哀しみや切なさが漂ったり、




核となる感情はバ〜ンと届いてきつつ、その周りに様々な感情が複雑にないまぜになっている感じまで伝わるというか、通り一遍でなくて陰影・奥行きがあるというか、リアルですごいな〜、さすが錦戸亮!と思っていたのだけど。




そんなリアルな表現ができるのは、こんな味なことをして来られたおかげもあるのか〜、と思いました。





以下、あたくしの勝手な想像だから、見当違いかもしれないけど。




 この、好きな洋画を繰り返し見て「こういう時、こういう顔しはるんや、とか、悲しい時も別に笑って表現するんや、この人は、みたいなことを、気付いたらどっかに留めておく」ことは、彼が結構子供の頃から始めておられたんじゃないかな〜と思うのね。(幼少時から洋画をよく見ていたと聞くし)。




 で、学ぶは「まねぶ」から来たとかでさ、この人好きだな〜、素敵だな〜と思う人の表現を何度も見てなぞって吸収するのって、芸事の上達のすごく有効な第一歩で、そこからだんだん自分独自のやり方を見つけていくのだと思うのだけど。そういうことを、おチビの時から、我知らず、始めてはったんじゃないかな、なんて思うの。




 そして「こういう時はこういう顔しはるんや」と、留めておいた情報も増えていって、知らず知らずのうちに引き出しが増えていって(というか幅広く演技の素養が培われていって、というか。個人的には、カワイイお顔の奥で、演技関連のナイスな錦戸データベースがどんどん構築されていったイメージ、というか)。




 大きくなってプロになって、実践の場数も踏んで、演技に定評あり、と言われるようになった今では、この場面なら、自分的にはこうやろ、みたいなのがクリアに分かるというか、見える人になっていると思うけど。監督さん等に、ここはもうちょっとこんな感じで、と指示されれば、楽しげに、自在に豊富な手数を繰り広げられるのは(参考文献:みやうち先生のコミック等)、




 今も日々アップデートを続けている情報量豊富で優れた錦戸データベースのおかげもあるかも、なんて思います。




 彼の場合は、検索も素早くて正確そうだし。頭の回転速いから。




 なんてね、演技仕事って、感覚に負う部分が大きいだろうから、こういうデータ〜的な例えはちょっと違うかもしれないし。



 さっき想像で書いた部分もちょっとアレかもしれないけど。




 そもそも、「こういう時、こういう顔しはるんや、みたいなことを、気付いたらどっかに留めておく」には、




 かなりの観察力や洞察力や理解力、感受性や分析力や記憶力、等々が必要で、こういう資質が錦戸さんにはあまねく備わっていることは確かだと思われ。





 こういう資質に恵まれた彼は、実に役者に向いているというか、やっぱり役者は彼の天職ね、なんて今回改めて感じたりしました!(いつも書いているように、彼の歌もダンスも大好きだし、役者仕事に絞って〜とは思っていないけどね。古来役者とは、舞いも謡いもした人たちだったはず、と思っているから。えぇ)。





 なんて相変わらずのことを言っていたら、ぎゃぎゃ〜〜〜ん、もうこんな時間。未公開シーン二つ目の「音楽との向き合い方」に至らないうちに、失礼させて頂く、という不始末となってしまいました。(後日また書けたら書きたいけど、時間ないかもしれないので、皆さんの優れたエントリーをご覧になってね←あたいが言うまでもないけど)。




 ということで、皆様ごきげんよう。今晩、楽しみ〜!!