陰陽屋10

 10話も笑えて泣ける、すごく素敵なお話でした!



 終盤の源次郎さんと只野家の和解シーン。源次郎さんの男親らしい親心も、もちろん素敵でしたが。家事・子育てメイン担当者・路子パパが連綿と綴った家計簿、その欄下に書かれた妻と娘に関する細やかな日々のメモを見たら、涙が出たわ〜。「明日はセンター試験。路子の好物ばかりの合格弁当を作ってやろう」とか。



 不出来な母親のあたくしも、娘たちの受験当日のお弁当や、前日の夕食のメニューに気を使ったことを思い出したりして。(割と好評なハンバーグがいいかしら、この際、多少固めでもしっかり火を通したほうがいいわね、試験中にお腹痛くなったら大変だし、なんてあれこれ考えてんな〜)。




 家事とか子育てとかって、お休みの日がないのですわね。日々たゆまず頑張っていかないといけない。それに、かなり大変なんだけど、やって当たり前というか、そんなにマメに感謝される訳でもない、というケースが多いと思うの。




 でも何やかんや言って、毎日頑張っている、そして、割とうるさがられたりしつつも、子供のこととなると、(例外もあるだろうけど)いつだって無条件にやたら一生懸命になっちゃう。



 そういう世の中の主婦(主夫)・母親(というか親)という存在が、自分も含めて、いじらしいというか、愛しいというか、エールを送りたくなったというか。自分自身も、もうちょっと母親に感謝しておけば良かったな〜と思ったというか。ラストの和解のシーンを見ていたら色々な思いが胸に迫って、涙が出たのだけど。




 あの感動の和解のクダリ、祥明さんも潤んだような目で、すごく良い表情をしておられたのが印象的でした。全開ガールの、若葉さんのお父さんの書き込みだらけの母子手帳のシーン等でも、涙をこらえておられたと思うのですが。あんな精悍なお顔をして、ママが持たせてくれた筑前煮で泣いちゃうような、親子とか仲間とかの情に厚くて、感受性がすごく強い感じは、錦戸さんの数多くの魅力の一つだと思います。




 そして、10話では、いよいよ色々な謎が明かされてきて、興味深かったのですわね。昔、祥明さんを助けてくれた恩人・サツキさんは、祥明さんが幼い頃、実家で一緒に住んでいた叔母に当たる人だという。そして祥明さんのお祖父さんと喧嘩になって家を出たサツキさんは「安倍家の大切なものを持っていたはず」だという。




 (ここからボケ頭に浮かんだことを無邪気に書いていくので、見当違いだらけだと思うけど、まっさらな気持ちでご覧になりたい方はお避けになって〜)。














 その安倍家の大切なものって、サツキさんのお腹の子っぽいけど(=瞬太くんで、祥瞬は世にも可愛いイトコさん同士なのね!)。安倍家の大事な妖狐の血筋、みたいなことでもあったりして?安倍晴明の母も妖狐だったというし、サツキさんもそうで、そういう母親の血を継ぐ、嗅覚・聴覚なんかが超鋭い特殊能力者が、より正統な安倍家の後継者、的なことだったりして?




 幼い日の祥明さんはお祖父様におまえは違う、みたいなことを言われたとか?それで、サツキさんが、いいんだよ、ヨシアキは、安倍家のしきたりになんか縛られなくたって、と言ってくれたとか?



 そんな祥明さんは、特殊能力がないかわりに、本をたくさん読んで知力を武器としたとか?だから○○の実を食べた特殊能力者じゃないけど、あなた、ほぼ特殊能力者じゃない?みたいな力(洞察力ですけど)を持つようになったとか?ゾロやサンジくんやナミさんみたいに。っていうのは冗談だけど。




 雰囲気はゾロっぽいかしらね (まだワンピース話で行くらしい)。セクシー垂れ目だし。強くてストイックでカッコいい剣士なのに、めっちゃ方向音痴だったり、キュートなギャップがあるあたりも共通しているかな?




 なんて盛大に脱線したところで、話を戻しますと、あたくしのテキトー話はともかく、予告によれば、正体がバレれば、瞬太くんが安倍家を継ぐことになる、みたいですが。




 秀行さん経由で、祥明さんのお祖母様にはしっかり知れちゃうようだし(お祖母様が沢崎店を訪れてみどりさんに厳しく話したり、みどりさんと瞬太くんが抱き合って泣いていたりしたのよね〜)




 きゃ〜、いったいどうなるの〜?あの沢崎家の団らんから瞬太くんを連れ去るなんて、辛すぎる!(前に、祥明さんも、もの思わしげに沢崎家の団らんを外から見ておられたわね〜)




 そして、あの怪しげなジャーナリストが、とうとう瞬太くん本人に接触している!(←これまた秀行さん周りから話が漏れちゃったんだけど。マッキーは無邪気に話をかきまぜたり進めたりする役だから)




 まぁ大変!あの人に正体をスッパ抜かれたら、大騒ぎになって、瞬太くんが見世物や研究対象にされちゃったり、彼の力を利用しようとする人達も出てきちゃったりしそう。それこそ、商店街でのささやかで幸せな暮らしなんか吹っ飛んじゃうだろうから、そこは絶対瞬太くんを守らなくてはいけないけど。その為のお金もスペースもノウハウも、安倍家の方がありそうだけど。




 きっと祥明さんが、良く回る頭と、案外優しい心根で、万事スルッと収めて、魅せてくれると思うの。




 瞬太くんは、沢崎家にずっといて、陰陽師になって、祥明さんと一緒に陰陽屋をやってくれたらいいな。安倍家問題もなんとかしてもらって。なんていうのは、アタイの願望ですが。





 今回のドラマを10回まで見て、祥明さんと、ドラマスタッフの方々に全幅の信頼を置くようになっているので(何様)、最終回も、スパコ〜ンと着地を決めてくれるものと期待しています。ハードル設定、highestでいったろ。ふふ。




 ということで、10話の祥明さん周りの素敵ポインツ。




 冒頭、神社の祥路瞬。サツキさんが持っていたはずという、その大切なものって?と路子先生に問われた祥明さんの表情が良いのよ〜。言葉にゃ〜できないけど。一瞬戸惑うように瞬きをして、路子先生を探るようにピッと見た後。スっといつもの様子に戻って「そんなことより、いいのか。急がないと学校始まるぞ」と、ぞんざいに、はぐらかす、みたいな感じが。そして、あたふたと二人が去った後の、祥明さんのもの思わしげな表情もナイスでした。



 
  (その後の学校の図書館の路瞬。俺、キツネだし、と言っている瞬太くんも、どうやってキツネ耳が出てくるのかしらね、とかバリバリ研究したがっている路子先生もすばらしかった!)




 続いて、明神湯。一番風呂にアゴまで浸かって、サツキさんといた幼い日を回想する祥明さん。長い指でゴシゴシ撫でたりする、そのお顔の美しいこと!お肌ツルツル、黒短髪デコ出しの素のままで勝負できる、正味のイケメンっぷりを拝める入浴シーンも、もう見られなくなるのね〜(泣)。(ちなみに当時からメガネのチビ祥がにっと笑うのも可愛かったです)。




 それから、狩衣姿で陰陽屋に戻る祥明さん。お若いファンの皆様が喜びそうな、烏帽子無し、ふんわり前髪ありの甘いビジュアルで、やっぱりそれも可愛くて素敵でしたが。




 瞬太くんが見つけた「すげ〜怪しいオジサン」に「僕を正式な夫にして下さい!」なんてアツく言われて、手を取られて、オビエる祥明さんが面白キュートでした!




 ちゃんと話を聞くと、それは25年前、結婚を許してくれなかった妻のお父さんに、きちんと結婚を認めてほしい、ということだったんだけど。(学生だった当時、小さな新人賞をひとつ取って、一流の小説家になるつもりだった自分との、いわゆるデキちゃった結婚を許してもらえなかったのね)



 その、妻のお父さんって、「(祥瞬)源次郎さん?!」

 (そこに路子先生が入ってきてオジサンに「お父さん?!」と叫び)

 「(祥瞬)お父さん?!」

と声を揃えるイトコさんたちがまた、愉快&プリティーでした!(ファンとして叫ばせて頂くと、祥明さん、カワイイ!なんてラブリーな目だ!)




 そんな路パパ(ヒロカズさん)は、何、勝手なことしてるの?!と路子さんにも妻の照子さんにも怒られ、直ちに帰れという照子さんの指令にビビって、一緒に帰ってほしいと祥明さんに懇願するのですが。




 メンドくさがりで、お金にならない仕事はしない祥明さんが、意外にもそれを快諾するのですわね。(ちなみに、その時の「分かりました!お伺いしましょう」という若干ヤカラっぽい言い方も、「源次郎さんと照子さんの関係修復の為、最善の努力をさせて頂きます」と真摯っぽく言うグリッとした目も、なんか面白くてナイスでした!)




 この件に祥明さんが乗り出した理由は、16年前に届いて、照子さんがずっと取っていた「ゲンジロウキトク」という嘘の手紙から「パンジーの匂いがする」と瞬太くんが言ったから。サツキさんが、パンジーが好きだったのを知っていた祥明さんが、その時、誰がその手紙を書いたか分かったから、みたいですが(それが分かった時の祥明さんのちょっと重めな表情も良いのだ!)




 冬にも咲く健気な花、サツキさんが好きだったパンジーは、16年前に彼女が震える手で手紙を書いた病床の窓際にもあったけれど。普通の人間にとって、パンジーは、ほぼ無臭の花なのですわね。




 しかし、特殊嗅覚者にとっては匂いのある花、なのでありましょう。小さい頃から、パンジーの匂いが好きで、その匂いを嗅ぐとすごく懐かしい気持ちがするという瞬太くん。




 そんな瞬太くんには、16年も前の手紙の、しかも普通の人なら感じ取れないパンジーの匂いも分かる、ということで、あそこはパンジーで行っているんだろうな〜、面白いな〜、なんて思いました(この辺まるっと勘違いだったらごめん)。



 先程書いたように、あたしゃ「サツキさんも妖狐説」が頭にチラついていたりするので、サツキさんもパンジーの匂いの分かる人、だった気がするけど。病院に入院するのとかもアレだったのかな〜とかも思ったし。なんてね。




 ともあれ、姿も知らない生みの母親のことを、無自覚のまま、鋭い嗅覚がちょっと覚えている、というのが、なんか切ない気もしました。




 という所でお話を戻しまして。つつましやかな外観の只野家に着く祥明さんたち。ヒロカズさんを仁王立ちで待ち構えていた照子さんは、祥明さんを見るなり、あら、やだ、と髪を直したりします。そりゃ〜、あんなん来るなら事前連絡は必須ですわね。ご主人をむぎゅ〜っとツネっちゃうのも分かります。




 中に入ると、例の家計簿が並んでいたりする家の中は、生活感が溢れているとはいえ、きちんとしつらえられていて、なかなか居心地が良さそう。そこで祥明さんが「あっ、ありがとうございます」なんて言って、陰陽師姿でビールを注いでもらっているのが愉快でしたが。あの恰好が割と何処でもハマる気がするのが面白いな。




 そしてヒロカズさんがサーブした大根葉ジャコ炒めを食べた祥明さんの、「うん、美味い!」の表情が素敵でした。錦戸さんがバラエティ番組でお料理を食べる時は、ひたすら、うんめぇ!と大きな目をむくパターンが多いと思うけど(源次郎さんに言う時のように、美味しくて笑っちゃう「うんめぇ!」とはまた違った感じのやつ)。劇中でお料理を食べる時は、より深い表情をされるのはさすがですわね。ちょんまげ〜で餃子を食べるシーンのことも、なんか玄妙な表情が良い、とかブログに書いた記憶があります。




 それから、また、ほぉほぉ言い出す祥明さん。基本、陰陽師の時には一人称はきちんと「わたくし」みたいな祥明さんが「っていうか、ヤバいなこれ」とカジュアルに言うのも、「とにかく、暗い」とか「お二人のお話も、家の雰囲気も、すべてしみったれてますね」とか言う表情もナイスでしたし。




 ただし、それは二人のせいではなく「土公神」の祟りのせいだと話を続けて。「ちょうどこの家の下に住んでいたようですねぇ。それがここを建てる時に土を掘ってしまって、この有様ですよ」なんていう、セリフ回しも表情も素晴らしかったです!(この有様ですよ、の後の口元や目もイケている!)



 そしてまた、その後の「しかも、最悪なことに、その土公神の祟り、この家ではなくヒロカズさん、あなたに憑りついてしまっています。だからあなたは小説も書けず、家は暗くなり、料理までしみったれてくる訳です」も、


 「照子さん、ヒロカズさんと一緒にいる限り、あなたに幸せが訪れることはありません」も、実に見事でした(何様)。



 もともと表情豊かな方だと思いますが、セリフ回しも滑りがより良くなったというか、独特なラ行の音も何だかスムーズになったような気もします。



 さらに「しかし、助かる方法が、一つだけあります」と秘密めかして言って、シャリ〜ンという音と共に例の片眉上げをして、ニヤリと笑うのも良かった!



 そして、祥明さんは物忌と称して、ヒロカズさんを陰陽屋に缶詰にし、小説大賞に応募するため執筆に没頭してもらい(←「ヒロカズさんが一人前の小説家になれば、源次郎さんも結婚を認めてくれるはずです。25年分の才能を解き放ち、思う存分お書きになって下さい」と力強い口調と目で言って、うん、とうなずく祥明さんが男前)


 照子さんには「家の祟りをはらうため」贅沢をすべき、と言って、毎日のようにキラキラの世界に連れ出すのですわね。(←贅沢をしろ、と言われて戸惑う照子さんに「これまで苦労してきたんです。照子さんにはその権利がありますって」とか迫って言うあたりの目線と言い方がいやらしくて最強)




 そんな照子さんとの「デート」のクダリは、イケメンホスト仕様の祥明さんがイケメン!!あんなんがお買い物の荷物持って、一緒に歩いてくれたら、日本国中練り歩くぞ、みたいな。




 しかし、ホストクラブで贅沢三昧続行中の照子さんは、浮かない表情。「どうされたのですか。ご自身を美しく磨き、華やかな毎日を送る、素晴らしいことじゃないですか」と言う祥明さん。「これがお望みだったんですよね?」とちょっと低い声で畳みかけるアップ顔の目の色が見事!(そしてとにかくグッドルッキング!)



 それが、小説の締切日の前日のことで、イケメンホスト仕様のまま狐火を訪れた祥明さんは、明日は照子さんも来る、明日陰陽屋に来て下さい、と源次郎さんに頼むのですけれど。いくらおめぇさんでも俺ぁ動かないよ、と言う源次郎さんに、「もちろん、俺には源次郎さんの心を動かすなんて無理です」とニコッと可愛く笑った後、「でもこの人のために、お願いします」とサツキさんの手紙を置いて出ていくのが、味なヤツで素敵でした。



 翌日、照子さんも、ちゃんと源次郎さんも現れたのですが、一同が見守る中、よれよれのヒロカズさんは、やっぱり書けなかった、と言うのですね。




 祥明さんは、(照子さんが、自分の気持ちに、よりはっきり気付けるように、だと思いますが)「これはもうお手上げですね。この状況で書けないとは。もう別れたほうがよろしいかと」とか、例によって、あえてツケツケ言うのですけれど。




 照子さんは、小説は一冊も書けなかったけど、ここには彼の最高の作品があります、と源次郎さんにあの細やかな家計簿を見せ。



 今も、誰よりも家族を思ってくれているこの人は、私にとって最高の夫です、この25年間、本当に幸せでした、と言うのですね。




 そして頑固な源次郎さんが、「25年間、娘や孫を守ってもらって、ありがとう」とヒロカズさんに感謝して。「これからも娘のことを、お願いします」とあのべらんめぇ口調の源次郎さんが、丁寧語で頭を下げたのにジ〜ンと来てしまいました。あのあたり、祥明さんも目が潤んだ感じの良い表情をしていた気がする、というのは先程書いた通りです。




 続いて、仲睦まじい様子の只野夫妻の後ろを、コートのオフ服で並んで歩く祥路。スリムな感じと背格好が良い塩梅でキュートでしたが。ヒロカズさんを隔離したのは、二人を離れ離れにすれば照子さんがヒロカズさんの本当の魅力に気付くと思ったから、という祥明さんが、




 家族にとって尊敬できる父親は、一流の小説家でも、大金持ちでもない、誰よりも家族のことを思ってくれている、それだけで十分なんだよ、なんて、とってもエェ話をして、




 あの頑固な源次郎さんを動かしたのは、あの嘘の手紙だと、あの手紙は、自分亡き後、源次郎さんが一人になるのを心配したサツキさんが、照子さんと源次郎さんとをつなごうと必死に書いたものだと、実際、それをきっかけにおまえが源次郎さんの所に遊びに来るようになり(チビ路・花音ちゃん、ナイス!)親子をつなぐことになった、源次郎さんは、そんなサツキさんの思いを汲み取ったから、陰陽屋に来てくれたんだ、と鋭く解き明かした後、



 陰陽屋さんが一生懸命だったのも、サツキさんの思いを遂げる為だったんですか?という路子さんの問いには答えず、



 「ほら、これ」とかぞんざいに言って、今回の相談料・金拾萬円の請求書をシャラ〜っと渡し、「親孝行しろよ〜」とか言って去っていくあたりが、とっても祥明さんで素敵でした。ふふ。




 そして、サツキさんにお供えしておいて下さいますか、と祥明さんが源次郎さんにパンジーを渡したラストの狐火シーン。サツキさんは私の叔母に当たる人物です、と明かした後「サツキさんの子供は、瞬太なんですよね?」と言って源次郎さんを見る表情も良かったですわね。




 ところで、源次郎さんは身重のサツキさんと、出て行ったやはり身重の照子さんが重なって、住み込みで働かせた、ということですが。源次郎さんは、ある時点から、彼女とお腹の子の特殊な事情をかなり知っていた感じもしますわね。それでサツキさん母子に一通りでないお世話の仕方をして、恩義を感じたサツキさんも震える手で例のお手紙を書いたりしたとか?あるいは源次郎さんにはもっと他の事情があるのかしら。なんてね。




 もう明後日、じゃなくて、明日には、最終回が見られるのね。終わっちゃうのは寂しいけど、楽しみ!




 あ、あと、ヒロカズさんが今度こそ小説が書けそう、良い題材が見つかった、インチキ陰陽師が人々の心の謎を解決する…どう?なんて言って、照路が呆れ顔で全然食い付かない、ってなシーンも面白うございましたわね。原作者さんもスタッフの方も大人で楽しくて、素敵なドラマで良かったです。えぇ。




 できれば後一回だけでなくて、素敵な祥明さんの姿を、いつかまた見たいものですわ〜。