ごめんね青春!最終回その2

 最新の地上波録画予約ランキングを見たら、選挙の週の分で、ごめんね青春!はお休みだったので入っていなかったんだけど。本文の最初の所に「ベスト3常連のごめんね青春!が開票特番でお休み」と書いてありました。あたくし「ドラマは録画で見る時代!ごめんね青春!は録画率ではベスト3常連!」Tシャツ作って着て、満員電車に乗りたいわ(満員電車だと逆に見にくいか。適度に混んだ電車に乗って人々に喧伝したいわ)。



 ということで、前回の続き、今度はお話の感想に入りますけれども。




 もう、とにかく平ちゃんが、そして、リサさんが、生徒みんなが、大人たちが、登場人物全員が、本当にチャーミングで愛しい、楽しい、楽しいドラマだった、というのは前回書きましたわね。




 クドカンさんって、カッコいい人をカッコ悪く、美人さんをちょっと残念に描くんだけど、だんだんそこも愛しくてどんどん大好きになっていって、もう彼らを見られないなんて辛くてたまらん!状態になるのよねぇ。すごい才能だわ(何様)。


 

 そして、なるほど、こうやってお話のフィニッシュを決めるのか!さすが!とも思いました(再び何様)。情報満載で、もうちょっとここのシーンに時間をかけて下さると、あたいのボケ頭も喜ぶわ、と思う所はあったけれど(諸事情があるのでしょう?)、前回も書いたように、スッキリ納得の最終回でした。




 火事の真相、平助さんは99.999%白、真犯人は特定できていない、と警察が言う、というのがナイスだな〜と思って。真犯人は誰それでした〜みたいな終わり方はちょっと違うかな、と個人的には思うし。





 校長室で、



 平ちゃんとは、ずっと仲良しだったドンマイ先生のみならず、
 最初は敵対していた、というか相手にもされていなかった吉井校長や浜口教頭も、
 濡れ衣を着せられて苦労したサトシ&ユウコさんも、



 
「そもそも何で礼拝堂の窓が開いてたのかしらね?」「私です。私が戸締りを怠りました!」


「あ、いやいや、俺たちが窓割って忍び込んだんですよ」(ユウコさん、うんうんうなずく)


「あ〜、ほら、あの、燭台のロウソクの火を消し忘れたのよ!それで風が吹いて倒れたのよ!」



 と口々に、懸命に平助先生を庇うのが、泣けたし、面白かった!



 そこへ、「ネズミが倒したんじゃないかしら!」と、さすがの面白キュートさで畳みかけるドンマイ先生も、そういった意見に「うん、うん」と激しく同意する吉井校長も、可笑しいやら、胸を打つやら、愛しいやら。




 やっぱりすごく苦労した蜂谷パパも「だって分かるもん。俺だってロケット花火飛ばさぁよ(飛ばす派よ、みたいだけど、なんかこう聞こえたの)」と言ってくれて。豪徳寺教頭もトンコーの屋上に原先生が侵入できたのはセキュリティーに問題があったと発言され。




 吉井校長なんて、終いには「だいたい、あんな所に礼拝堂があったのがいけないのよ」なんて言い出す始末。ふふ。(皆さん、素晴らしかったけど、吉井校長、面白ラブリーだった)。




 平助さんは、首を傾げて、いや〜、やっぱり僕ですよ、と複雑な、困惑顔をしてはったけど(表情ナイス!)、こうして、イズッパコなめんな!の特別な人・リサさん以外も、平助さんのごめんねを受け止めてくれて(見守るリサさんの表情もナイス)。




 3D校長も「私だって、学校に内緒でラジオのDJやってるんすから(笑)」なんてスルッと言ったら、「えぇっ?」と大騒ぎになって。「それは校長、アルバイトってことですか?」「や、あ、どっちが?」なんて言うのも可笑しかった!




 そうやって皆さんに引き留められたけど、その日を限りに平助さんは教師を辞めるのですね。共学化・合同文化祭を実現させた時点で辞めると、教師になった時に決めていた通り。そこも良いな〜と思いました。




 ほゎんとした優男だけど芯はブレない平助さんらしくて。




 それから。時効だし、限りなく白だと警察も言うし、先生方も懸命に引き留めたし、今が大事なヤングな生徒にとっては、たとえ黒でも、別によくね?的に良い先生だったけど。自分の花火のせいでは?と長年名乗り出ないまま教師をしていたことは、OBとかPTAとかが気にするだろうし、イメージの問題もあるし。そのまま教師を続けるのは、ちょっと違うかな、と個人的には思うので。




 それでアルバイトがバレた3D校長に替わって、エェ声の平助さんが2代目カバさんになるというのもオツな締め方だったと思います。カタコトが愛らしくも、ちょっとツレないご当地アイドル・ビルちゃんがアシスタントについているのもナイス。




 そして、最終回、皆が幸せでありますように、という願いも叶えられてハッピーでした。ドンマイ先生はトミーと幸せそうで。生徒の中にはエレベーター(エスカレーターな!)に乗りそこなった人や、志望校に受からなかった人もいるけど、再チャレンジ等、未来に向けてそれぞれの道を進み。蜂谷パパも、ユウコ&サトシカップルも、仲良しになった蜂谷姉妹もハッピーで。




 原家では、後ろメタファー・みゆきさんの姿は、もう平ちゃんには見えないのかもしれないけど、みゆきママはちゃんと平ちゃんを見守っており。蜂谷パパのキャベツを、それって千切り?状態で大胆不敵に切る花嫁修業中のリサさんは、うるさい義兄・一平たんに負ける気配なんてさらさらなく。




 可愛いエレナっちょは、優しい義弟・平助くんのおかげで一平たんの不倫なんて全く知らずずっとハッピーで。平太パパは相変わらず飲んだくれて若いお嬢さんを口説いており。




 一番可哀想なのは、降格人事で第三教頭になっちゃって、ラジオも辞めた3D校長かしら。テキトー・メタファーな感じの3D校長は、放送中も途中でトイレに行ったりしてテキトーだったけど、金曜夜ラジオに穴開けちゃいけないと結構必死だったから、なんてね。3D校長、素敵なキーパーソンでしたわね。




 そして我らが平ちゃんも、自分が分断したと思われる両校を繋ぎ、共学化と合同文化祭を実現させた暁には教師を辞める、という長年の思いを全うして。




 何とも味のある青年・成田くんが良いことを言ったのに触発されて、「結婚しましょう!」と叫んで、大好きな人・フルスロットル時々乙女なリサさんと結ばれることとなり。リサさんがいそいそとラジオを付けて、小さく拍手なんかしながら、ラジオから流れるフィアンセの声に耳を傾けているのも微笑ましくハッピーな光景でしたけれども。




 でもね、




 生徒や先生からも愛された平助さんの天職は教師という気もするので、いつの日かOBとかPTAとかも分かってくれて、平助先生が必要だ〜!って、学校に呼び戻してくれるといいな〜と思います。生徒たちに、平ちゃん、平ちゃんって慕われる先生姿をまた見たいわ〜。板書シーンをまた見たいわ〜。他のキャスト全員も見たいわ〜。神様、仏様、よろしくお願いします!





 ということで、ナイスな塩梅に平ちゃんがごめんねをして、笑顔で青春を卒業した、素晴らしい最終回だったと思います。からくりちゃんがどこかでおっしゃっていたように、役の上でも、プライベートでも、平ちゃんが、座長の錦戸さんが、キャスト・スタッフ皆に愛され慕われた現場だったんだろうな〜というのが、滲み出ているようなドラマだったし、最終回だった気がします。




 さて、平助さん周りの素敵ポインツに入る前に、ドラマ全体について、錦戸ファンとして叫ばせて頂こうかしら。




 一話の後にも書いたけど、錦戸さんの演技がさらに良くなった気がする!




 今までも、「演じてます感」ゼロの自然な演技、片眉だけひょいひょい動いたりする百面相的に豊かな表情、一気に潤む胸震えるキラキラの涙目、泣かないように堪える切ない涙声、等々に魅了されてきたけど。




 今回のドラマでは、板書シーン等、説得力があって、とても先生らしかったし。セリフ回しの滑舌、抑揚、メリハリがより良くなって。(コミカルな演技って、真の演技力が問われると思うんだけど) コミカルな演技もさらにパワーアップした気がする。




 長年暖めた題材のドラマの主役を誰にすると問われて、即答で錦戸くんと答えてくれたクドカンさんの筆力や、監督さんをはじめとする全スタッフ、感覚のシャープな満島さんやさすがベテラン!な俳優陣、フレッシュながら精鋭の若者たちに触発されたおかげかしら。




 ご本人の才能とご努力の賜物とも思うけど、各方面にありがとう!しかし役者・錦戸亮は本当にすごい、この先も楽しみ!と叫びつつ、最終回の平助さん周りの素敵ポインツに移ります。という所で、続きは次回に。ひょっとして年越したらすみません〜。