ごめんね青春!最終回その3

 今更ですけれど、ごめんね青春!最終回その3として、最終回の平助さんの素敵ポインツを書かせて頂きます。感想はその3で終わりますけど、例によって長いので、酔狂な方のみご覧になってね。時間と体力の関係で、ほぼ平助さんのことだけ書きますけれど、キャスト全員が素晴らしかった〜!!今回ほどキャスト全員が愛しくなるドラマを見たのは初めてでございましたわ。えぇ。



 
 ということで。




 まず冒頭の青春祭シーン。男神輿を担ぐボーイズも皆そうでしたけれど、ハッピ・ねじり鉢巻き姿も勇ましく、平ちゃん先生のイナセな男衆姿が素敵でした〜。そして普段は頼りなげな平ちゃんの熱いとこ出てる!という感じで「お前ら、もっと声出せ、声!」と強い目で叫ぶのも男らしく。




 しかし、行く手に立ちはだかったリサさんに、トーンダウンして神輿も足踏み状態、なクダリは、いつもの平助さんで。困惑してちょっとアゴをポリポリ搔いたりするのもキュート&ナイスでした!ああいう何気ない仕草も、なんか、とっても上手よねぇ。




 そしてリサさんの「ご満悦ですね」から始まるリサ・平の一連の会話で、



 リサさんには火事の真相を話してあること、皆には文化祭が終わった後、ユウコさんにはその日(文化祭一日目)に話すつもりであること、が確認できたし。




 平助さんにとって、文化祭を成功させることが要件だから、その為には、後ろめたさを抱きつつも平助さん自身も全力で青春祭を楽しむことが肝要、みたいなことも伝わってきた気がして(見当違いだったらすみません)。




 あのような短いやりとりで、たくさんの情報を伝えてくるクドカンさんって、本当にすごいな〜と思いました(何様)。




 そして平助先生の「ユウコさんには今日話すつもりです」の低い声、男前な真顔が超カッコいい〜なんて、ファンとしては思っちゃったりして。眉や前髪の演出を世の若者たちは気にするのかもしれないけれど、そういう演出要らずの真正・男前な錦戸亮に賛美あれ!

 



 青春祭初日が終わり、ユウコさんに話に行くのを阻止しようとするサトシくんとやりあうシーンも良かったです。(オトボケさんだけど、サトシくんは、べーやんがユウコさんに打ち明けることも察知していたのですわね)。




 サトシくんに殴られた平助さんが反撃して「お前が先に裏切ったんだろう!」と怒鳴る所とか、好きでしたわ〜。錦戸さんって激昂した声も表情も、なんか決まるのよね。映画「抱きしめたい」の父子喧嘩のシーンでも思ったけれども。




 甘くもあるけど、精悍なお顔立ちだし。優しい美声の方ですと怒声がちょっと浮いちゃうケースがあると思うけど、錦戸さんは魅惑の癖声なのが良い塩梅に作用しているのかも。




 「ユウコはお前のこと好きなんだよ!」に「はぁ?」と言う表情も良かった。闘い(?)で、ファサっとなった前髪がまた良かった。




 そしてついにユウコさんに告白する礼拝堂。列を隔てて座っている平助さんの緊張した姿勢と面持ち、火事がなかったらどうしていたか語るユウコさんを潤んだ目で見つめる表情、立ち上がって、深く頭を下げ、静かに言う「ごめんなさい」、




 ことごとくナイスだったと思います。



 続いて、「家宅捜索」に備えて荷物を整理している平助部屋の平ちゃんと菩薩ママ。このシーン可愛くて大好き。「平ちゃん、くっさい飯食べるの?ヤダぁ母ちゃんも行く〜」「ダメだよ」なんていう、あの二人のキュートなやりとりがもう見られないなんて!




 と、ふと手を止めて「えっ。つーか、母ちゃんて後ろめたい気持ちのメタファーなんだよね?」と言う平ちゃん。(大きく見開いた目が真剣)
 「そうだよ。後ろメタファー・みゆきだよ」
 「えっ。ってことは…」(言ったら会えなくなっちゃう?みたいな、大きく見開いたままの目が切なキュート)




 それに「なによ」と言うみゆきママを、大きな目のまま見つめていたかと思うと、ふと視線を外して、



 「…いやいや。ダメだ。いや言うよ。俺はちゃんと。ユウコにも蜂谷先生にもちゃんと言ったし。文化祭終わったら、ちゃんと自分の口で」と言う平ちゃんのセリフ回しも表情も最高だった!役者・錦戸亮、本当に上手いと思うわ。




 言葉にしたら平らになるけど、最初の方の、迷いを振り切るみたいに、自分に言い聞かせるみたいに、ちょっとお口を尖らせて子供みたいにブツブツ言っているのもナイス&ラブリーだし(ユウコにも蜂谷先生にもちゃんと言ったし、の言い方とか良いわ〜)。




 最後の「文化祭終わったら、ちゃんと自分の口で」のきっぱりした言い方と表情も素晴らしい。



 そんな平ちゃんに、いつも愉快なみゆきママが「頑張れ」と深い笑顔でうなずき、平ちゃんもちょっと潤んだ大きな瞳で、無言で二度、うなずき返す表情がまた良かった〜。あの二人のシーン、また見たい!しかし、みゆきママもいつまでもおキレイだけど、錦戸さん、本当に綺麗な大きい目のイケメンさんだこと。なんて今更なことを書いてみたり。




 開けて、青春祭二日目には、東京から中井会長が訪れるのだけど。中井さんと話したり、フォークダンスを踊ったりする平助さんは、まさに憧れの優しい先生で素敵でした。前に一緒にポスターを描いていたシーンみたいに(最終回でも会長が回想していましたわね)、あのキュートな二人のやりとりは、甘酸っぱい青春そのものな空気感でナイス〜!




 ちなみに、フォークダンスのシーンでは、三女の浜口教頭と踊っている平助先生の笑顔もやけにキュートだったな。




 浜口教頭役の宍戸さんのクランクアップのお言葉、「若い方たちがいっぱいいる現場でしたので、私の肌つやもとてもよくなりました。肌つやのピークはフォークダンスのときだったと思います(笑)」というのも、なんかうなずける、とか思っちゃったりして。ふふ。




 そういえば、フォークダンスなんて無理〜とか生徒が騒いだ時、平助さんの笑顔のショットが入るんだけど、それがまたラブリーでしたわね!ご覧になって?あの極上砂糖菓子の笑顔を!




 中井会長の「貧乏クジとか言っちゃったけど、大当たりでした」に「そんなこと言われたら、言えなくなっちゃうよ」なんて言う辺りのセリフ回しや表情もナイス&チャーミングでした〜。




 しかし、青春祭、楽しそうでしたわね。フランケン半田くん、子泣き爺成田くん、相撲ミュージカル遠藤ちゃん、男神輿大木くん、エビアングレイ・カラクリ、クイズ司会昭島くん、カフェのガールズ、お顔見えなかったけど、みしまる古井くん、皆さん大活躍で素晴らしゅうございました。サンダルアートのビルちゃんと展示コーナー係のじんぼさんがカラクリの歌に引くのも良かったし(あ、でもあの歌良かった)、あまりんちゃんとカラクリが何か可愛いことしている時にちゃんこ鍋持った遠藤ちゃんがどどっと入ってくるのもナイスでしたわ。





 そしてついに後夜祭。先生たちの出し物は、男女逆転コスチュームが愉快な学園天国。シスター姿でニッカニカの笑顔の錦戸さんが面白ラブリーでしたが。袈裟姿の実に細くて小柄な女性陣と並ぶと、シスター平ちゃん、デカいわ、とか思っちゃった。やっぱり男子ですわね。




 15の頃に10才くらい?小振りで可愛いですね、と斎藤ゆきさんに言われて凹んでいた錦戸少年も今や30才、スリム&コンパクト目ながら大きくなられて。




 しかも、シナリオ本やテレビ雑誌等によれば、ドライ(リハーサル)の段階で完璧にセリフが入っていて、本番ではOKテイクの連続。錦戸さんの演技の技術やお仕事に対する姿勢が生徒役の皆さんの鑑となり、細かい目配り、気配りができて、スタッフさんやキャストの皆から慕われていたという。そんな立派な座長に成長されていて、感無量であります。




 続いて、とうとう、ミスター&ミス青春コンテストのシーン。意外にもというか、なるほどというか、ミス青春に輝いたコスメたんの相変わらずの女子っぷりも見事でしたが、初代ミスター青春に選ばれた平助さんの表情が最高でした(しかも最強ビジュアル)。




 懐に辞表を忍ばせていた平助さんだけど、本当はもっと後に、後夜祭も終わった後に真相を話すつもりだったと思うの。




 でも思いがけずミスター青春に選ばれて、驚いて、その後、言うなら今だ、その時が来た、みたいに、腹をくくったようなお顔になるのが素晴らしいなと思って。




 隣でそれを察して緊張する気配のリサさんもナイスでしたけれど、あの時の平助先生は、覚悟とか緊張とか、寂しさとか切なさとか申し訳なさとか、達成感とか、一抹の諦めとか清々しさとか、色々混ざった表情というか、目の色をしてはった気がして。(前も青春祭の門をくぐる時にこんなん書いたけど。あの時とも、良い塩梅に違う表情だったと思う)。




 繰り返しになりますが、本当に素敵な俳優さんだな〜と思いました。




 それから、意を決したように壇上に上がって、告白をする平助さんについては(他の全シーンもそうだけど)全部まるっと素晴らしいので録画をご覧になって(皆さんご覧になっているわよ)。




 潤んだ目で懸命に言葉を紡ぐ姿が、平ちゃん、そのものでしたわ。




 錦戸さんの演技は、いつも「演じてます」感がなくて、その役の人が本当にそこにいて、息づいている感じがするけれど、とりわけ平ちゃんはそうだった気がします。




 「恐かった。とても自分の仕業とは思えなかった」の真に迫った言い方とか、
 「結果…14年かかりました。この歳まで、ずるずる青春を引きずってしまいました」のちょっと自嘲めいた感じとか、




 「学校が好きだったんです」と言う前の小さい笑み混じりの表情とか、言った後の表情(言葉にできないけどエェねん)とか、
 涙をこらえながら「…売店のパンも、コーヒー牛乳も、保健室も、ドンマイ先生も、大好きだったんです、ぜんぶ、俺の青春なんです」と言い募る姿とか、



 すごく胸を打ちました。




 そして、こらえているけど、満ちてくる涙がキラッキラ光る大きな瞳の美しかったことったら!こらえているけど、ふと流れ落ちた涙を急いで手で拭う感じも良かった!





 それから澄んだ目で「今日限りやめます。突然だけど、教師になる時から決めてたことだから」と言う平助先生に、そうはさせない!と「平ちゃんの無実を証明し隊」が乗り込んで(だから普通に言いなさいよ)校長室で話を続けるシーンは、前に書いたから割愛することとしますが。




 「校歌?」とつぶやいて校長室からいなくなって、生徒たちに加わって一緒に片付けをする平助さんのお顔がまた超ラブリーなのよ。さすが、軍師官兵衛様が長年、好きな顔は錦戸亮の顔、と言って下さるだけあるわ〜。




 翌朝、実に味のある青年・成田くんの言葉に触発されて叫ぶ「結婚しましょう!」も良かったです。「成田がすげーいいこと言ったから、俺も負けてらんないな、と思って」と言う男らしい表情も、リアクションを待つ真剣な表情も素敵でした。




 (しかし、あの成田くんの言葉、グッと来ましたわ〜。リサさんの、しますよ、しますとも、しますけど、それ言うの今かな、も、もちろん良かったです。セリフ回しも表情も素晴らしかった)。




 あの後映った大きな富士山にちょっと?となったんだけれども、静岡とか山梨とかではあれくらいに見えるのかな?っとそれはさておき、




 ラスト、エェ声で二代目カバさんとなっている平ちゃんも素敵でしたし。卒業式にトンコーの制服で現れて、卒業証書を受け取って「イェ〜イ!」と笑う平ちゃんも良かったと思います。お話の終り方ってすごく難しいと思うけど、青春を卒業した感がパキッと伝わって、素敵な笑顔で終わって、朗らかでナイスな締め方だったと思います(何様)。




 いや〜、面白いドラマでしたわよね。




 ドラマサイトの掲示板も投稿受付が終わり、ドラマの日々が遠くなってきつつありますが、シナリオ本は増刷されたし、菩薩ママ・森下さんのご主人様とか、まだまだ繰り返し録画をご覧になっている方も多いと聞きます。今後DVD・ブルーレイでも繰り返し見られて、「ごめんね青春!」のインパクトはまだまだ広がると思うわ。イェ〜イ!




 ということで。さてさて、次はどんな役か、楽しみに待っとこっと。(あ、そだ。こんなんにスターを付けて下さる皆様、ありがとうございます。なんか最近皆様のブログも拝見していなくて、不義理をしていてすみません。申し訳ないです!)