サムライせんせい第6話続き

 さて6話、半平太さん(や時折他の方)の素敵ポインツ。



 冒頭、美しい「富子(幕末)のテーマ」的音楽にのせた武市さんの夢のシーン。




 たすき掛けで甲斐がいしく同士にオニギリを振る舞う富子さん。それを見る半平太さんの嬉し気な笑顔がキュート。一方、土佐勤王党の面々に「やるぜよ!」とゲキをとばす武市さんは、まさに侍の面魂。強い目も、引き締まったアゴも、漢!で素敵。




 (良い役者さんだから、どんな役でもハマり役にされると思うけど。甘くて精悍な錦戸さん、半平太さん役は何かとピッタリかもねぇ。今更だけど)。




 しかし、血判も押した龍馬が、もう武市さんの考えにはついていけんぜよ、と去っていきます。その背中に「アザ〜っ」と切なく呼ぶ武市さん。(錦戸さんは切ない表情にも定評があるけど、声だけでも切なくて、胸を打ちますわね)。




 そこで目が覚め、ガバっと寝床で身を起こした武市さん。夢の余韻にしばし苦し気なお顔をしていますが、寝乱れた様子もなく端然としていて、初めて見た浴衣の寝間着姿が新鮮。




 ふと見ると、こちらは当然、今風の格好で、寝相も自由なのか、武市さんの寝床に頭を乗せて(てか、布団越しだけど、もう少しで膝枕状態、で?) 無邪気な寝顔を見せている龍馬。




 「アザ、どうしてわしらはこの時代に?」と物思わし気に、龍馬の顔を見下ろす武市さん。そこへ、ご飯だと呼びに来た晴香さんが「!」と思うのも無理ないわね。龍馬の無防備な寝顔。それをアンニュイに見下ろすペータさん、色の世界の人だから。




 何者かの視線を感じて、パッと視線を上げる半平太さんの鋭い目&効果音もナイス。晴香さんの、あの〜、お2人は衆道?に慌てて布団から立って、動揺するペータさんの「違う!」の言い方・表情も良かった〜。




 続いて、のどかな佐伯家・朝食風景。(一応バイトは続行中みたいですが) やっぱり、一攫千金狙いの寅ちゃんが「ヤンキー遺産」がどうこう、「YNP」じゃなくて「YAP」がどうこう言っていたけど。




 「お爺ちゃん、ドレッシング取って」「はいはい胡麻ダイショー(?)ね」「このだし巻卵うまい!」「でしょう。これ土佐のカツオだし使ってるんですよ」「それは上手いはずじゃぁ!」




 「へぇ〜、そんな上手いのか。ってどういうシカトだよっ!」な皆さんも、ナイス乗りツッコミな寅ちゃんも愉快でした。




 半平太ファンとしては、「それは上手いはずじゃぁ!」が本当に、数えで37だから、36?のお侍さんが言っている感じの声色とか言い方で、良いな〜と思いました。




 そして、半平太さんが「馬鹿なことを考えている暇があったら、まっとうに働け!」と言ったら、寅ちゃんに「てめえもタダ飯ばっかり食ってないで働け!」と反撃されて。武市さんが「くぅ〜〜」と空気抜けたみたいな声出して、ぎゃふん、みたいなお顔をしているのも、面白キュートでした。




 晴香さんが「そうねぇ、家賃くらい払ってもらわないとね」と追い打ちをかけて、ペータさんが座卓に手をついて、うろたえる様子も良かったし。「まぁまぁ、仲良くしましょうよ」と、とりなした龍馬が「あなたもですよ」と言われて、困り子犬の目で「ですよね♡」と言うのも面白ラブリーでした。




 さて、食卓で流れたニュースに、あっ武市さんが倒した人!と注目した面々。半平太さんが成敗した人を含め、複数の事件の容疑者が閲覧していた共通の闇サイトがあるとか(=平成建白書らしいけど)。考え込んだ様子の龍馬に「どうしたアザ?」とのぞきこむ武市さんの端整なお顔が優しい。しかし、錦戸さん、本当に、月代似合うわね〜!これも今更ですが。




 朝食後、龍馬と外を歩いている半平太さん。お買い物でも頼まれたのか、ピンクのおカバンを持たされているのがプリチー。




 「確かにこのままタダ飯を食い続けている訳にはいかんのう」と半平太さん。上の空で、ごめんゴメンと龍馬。





 そんな龍馬は元の世にあまり執着はないと言い、「武市さんは、やっぱり富子さんに会いたいから、戻りたいの?」と尋ねます。もちろん、それもあるが、同士達が気懸り、わしはどうなっても良いが、牢獄に入っている同士達は助けたい、だから戻りたい、と武市さん。




 「相変わらず仲間思いだね〜、武市さん」と龍馬。(仲間思いの半平太さん、麦わらのルフィーみたいで素敵。人柄まったく違うけど)。





 すると、でんがくん看板のそばに誰かが倒れている!




 慌てて駆け寄ると、それは怪我をした大きな人。まさか、過去から?と龍馬。「アザ、運ぶぞ!」とピンクバッグを袂にサッとしまい、半平太さんは、その大きな人を背負います。




 「理央さんの店!逆!理央さん店のが近いって!」「逆?」とか言って、一行は頑張って理央さんのお店へ向かうのですが。




 リアルに重かったと思うけど、後ろで支える龍馬に「しっかり致せ〜」と叫んでいる半平太さんの必死な目の色がリアルでハッとしました。




 錦戸さんの目は、物言う大きな垂れ目で、セリフがない所でも、(たとえば初回冒頭・切腹シーンの凄絶な目の色とか) 一瞬でグッと人の心を掴むのがすごいと思います。セリフのある所も、もちろん良いけどね。「熱演を演じてみせる」のではない、リアルで自然なセリフ回し、好きです。





 さて、何とか理央さんのお店にたどり着き、大きな人をソファーに寝かせて介抱する面々。




 お店にいた寅ちゃん情報により、その人が超有名なヤンキーだった「鬼沢先輩」で、(例の所に倒れていたけど) 過去からきた人間ではないと分かりますが。理央さんのお相手で、獄に5年いた後、出てきたと知り。(このあたりで包帯をきちんとお片付けしているペータさん、キュート)。





 思いっ切り自分と富子さんに重ねて、一人盛り上がるペータ先輩。





 「では、獄から出てくるご亭主の事を理央殿は、富子のようにずっと待っておったのか」と情感たっぷりに言うのが面白愛しい。




 「理央殿は」で一呼吸置いて、そこから流れ出した「富子(幕末)のテーマ」と共に、垂れ目をもっと垂らして、「富子のように」と深い吐息で押し出すみたいに言うのが、見事&ラブリー。




 そこに来た理央殿。「サルでも分かる幕末」を手に、ペータ先輩の生き様、超リスペクツ、マジで結婚してくんない?とか言うので、意識が戻って話を聞いていた鬼沢先輩は「そいつに惚れてんのか?!」とか誤解しちゃうんだけど。




 引き続き、すっかり自分と富子さんに重ねている半平太さんは、「良かったのぅ、理央殿。おんしのご亭主は立派に務めを果たし、戻って参られたぞ」と感極まった様子で言うのも面白キュート。




 「鬼沢殿!」と片膝をついて「おんしも大変じゃったな。5年に及ぶ獄中生活、さぞかし辛かったじゃろ。わしは一年半で切腹と相成ったが、果たして5年も、もったかどうか」と、めっさ共感して。




 「ようやく解放され、家族の元に戻ったんじゃ。感無量であろう。分かる。よ〜く分かるぞ。おんしのきもちはわしが一番よ〜分かっておる!」と大きな瞳で泣きそうになっているペータさんが面白愛しい。




 その後の「すまぬ。少々しゃべりすぎてしもたな」の言い方もラブリー。




 今は夫婦水入らず、2人だけにしてやろう、と勘違い続行中のペータさんに、「離婚してるの。私達」と理央殿。「離婚?」とキョロっとペコちゃんみたいな横目になる半平太さんが面白キュート。




 ろくに仕事もせず喧嘩ばかりの鬼沢さんは、獄中で三下り半を突き付けられたという。それを知り、よろめいて「辛すぎる!」と叫ぶのも、恐ろし気な目をして「それはつまり、鬼沢殿は理央殿に獄中で捨てられたということか」と無邪気に確認するのも、ナイス&キュート。




 理央殿も、ペータ先輩の方が良い男だし、ずっと優しい、出てって!とか言うものだから。鬼沢さんに、おい、ちょんまげ、ちょっと面貸せ、と言われて、受けて立つ半平太さんの毅然としたお顔が美しい!




 連れていかれたのは、神社の境内。「俺とタイマンで勝負しろ」と鬼沢殿。「貴様と戦う道理はない」と半平太さん。「俺にはある!」と挑んでくる鬼沢さんに「待たれよ、鬼沢殿!」という声がピンと張ってエェ声。




 しかし攻撃を止めない鬼沢殿に、箒の柄で、免許皆伝の腕をみせる半平太さん。ここの殺陣はタイマンで短めでしたが、やっぱり美しく。負傷・スプレー前、という関係もあるのかもしれないけど、相手の刀(杭)をひらりと飛んでかわしたりして、後半の頭の位置や体がブレナイ重厚な殺陣とも違って、これもまた見事だったと思います。




 そこまで!とヒョロ眼鏡に止められたお顔も精悍で男前!




 「つぇ〜な、ちょんまげ」とビックリした鬼沢さんは「あんたを見込んで頼みがある。理央とユウナを守ってくれ」と言うのですわね。




 鬼沢さんを恨み、本人だけでなく家族も狙っているという栃木バンデット。バンデットの連中は、何としてでも俺が止める。だが、理央はもうあんたの女だ。もしもの時はあいつらを守ってやってほしい、と。




 「あい分かった。約束致そう」と分かっちゃう半平太さん。「ただし、理央殿はわしの女などではない。鬼沢殿の口から直接事情を説明した方がよかろう」と言う半平太さん、男前だし、思慮深くて頼れるし、強いし、最高〜。




 そこへバンデットに主婦が襲われたと村役場放送が。 (晴香さんのアナウンス、ナイス)。走り出す鬼沢殿。後を追う志士達。半平太さんのナンバ走り、ますます板について、速くなったような。




 ユウナ殿はそろそろ塾に来る頃じゃ、と佐伯邸に急ぐ半平太さん。ユウナ殿は無事だったものの、膝を怪我し、帽子にもランドセルにも泥が。父親が刑務所から出てきたと上級生にいじめられたらしい。




 「先生、やっつけてよ」と言う子供たちを見回す武市先生。「おまんらはユウナ殿が戦っておった時、何をしておったのじゃ。見ておっただけか。何故ユウナ殿を助けなかった」「おまんらはこの塾の仲間ではないのか」




 そこへ駆け付け、ユウナ殿を抱きしめる理央殿。あとからご内儀2人も来て、ユウナちゃんにしばらく家の子と遊ばないように言ってとか、理央さん、あまり他の人たちに迷惑かけないで、とか言うのですわね。それに、笑顔で謝る理央殿。それを見ている半平太さんのドアップ・ナイス。ドアップにたえまくる男子ですし、ちょっと憮然とした表情も良い。




 その後「平気へいき、一人で子を育てるのも楽しいよ」「強いのぅ、理央殿は」なんて良い感じで外を歩いているペータ理央。そこに猿川たちがきて、理央殿にスタンガン。ペータさんに催涙スプレー。とっさに扇子を手にしたペータさんにもスタンガン&蹴ったり殴ったり。卑怯であろう、悪党ども!霞む目で理央殿が車で連れ去られるのを見て「理央殿」とつぶやき倒れている半平太さん。嗚呼。そこへ龍馬がきてくれて助けてくれて良かった!




 続いて佐伯邸。頭に包帯を巻かれて寝ている半平太さん。駆け付けた鬼沢さんが、理央さんと連絡がつかないと聞くと、おいちょんまげ!と手荒く起こそうとします。そこで普段軽い龍馬が鬼沢さんのムナグラをグッとつかんで「静かにして下さい」というのが、迫力あってナイスでしたわ。




 みんな鬼沢さんのせい、となじる面々、その通りだと項垂れる鬼沢さん。と、「騒がしいのぅ」と顔をしかめながらそろそろと起き上がる半平太さん。




 まだ寝ていなければいけないのに「理央殿を助けに行かねば」と言う半平太さんは「わしがついていながら、済まぬ、鬼沢殿」と深く頭を下げます。「デケー男だな」とデケー男に言われる半平太さん、素敵。




 皆には迷惑かけたと詫びて、後は一人で片を付けると出て行った鬼沢さん。これ以上かかわらない方が良いという面々に、「おまんら、何言うちょる?ほんっとにこのまま仲間を見捨てるつもりか」と熱く語る半平太さんの言葉が、今週も刺さる。




 小さな絵箱の中で繋がり、同じ輪に入っておれば友達か。くだらん事で笑いあっておれば仲間か。そんなのはのぅ、上っ面の付き合いじゃ。




 本気で交わり、ぶつかり、共に肩を組んで歩かなければ何も分かりはせん。面倒であろうと、己に得が無くとも、きちんと気持ちで応える。それが真の同士というものぞ。どんなことがあろうと、同士を見捨てたらいかんぜよ。




 声にもお顔にも力があって、すごく説得力がある!




 そして「わしは一人でも行く」という半平太さんを、「そんな体で行かせる訳にはいかん」と止める龍馬。それを振り切っていく半平太さんに「おまん、たいがいにしときや」とマジ顔・土佐弁化する龍馬が新鮮で素敵。




 「京で政変が起きた時も、どういて長州に身を寄せず、危険があると承知で土佐に帰ったがじゃ。城から横目が来ることも、中岡たちが知らせたはずじゃろ。どういて素直に逃げんかった」と、熱く語る龍馬も良かったし。




 龍馬に体を揺さぶられながら「切腹させられるがは分かっちょったはずじゃ」と言われている半平太さんの表情が素晴らしいのよ。




 一瞬目を逸らして薄く笑った後、龍馬を哀しい目で見るねん。で、また伏目になって、小さくうんうんと頷いて、「わしは土佐勤王党を率いておったがじゃ。わしを背負てくれた同士達を置いていける訳なかろう」と静かに、でも強く言うのも良かった。




 「やはりおんしとは相容れないものがあるようじゃのぅ」
 「えぇ加減勉強せぃ!こんな時代の不良に命をかける意味があるがか?!」
 「時代は関係ない。わしは自分の生き方を全うするだけじゃ!」って、ペータ先輩、かっけー!




 ここで、楢崎さんはお行きにならないのですか?と佐伯先生。自分は仲間を捨てて土佐を脱藩した身、武市さんと一緒に戦う資格なんてない、と言う龍馬の背中を押すのですね。いつも佐伯先生は引いておられるのに、珍しいなと。やっぱり只者ちゃうのかしら。




 そして佐伯父娘以外は楢崎さんの正体を知らなかったから。晴香さんが、知らなかったっけ?あの人、坂本龍馬、とケロっと言って、皆「え〜〜?」とビックリなのも愉快でした。




 さて、続く殺陣のシーンについては、ツイートしたものを、またここに置かせてもらっちゃおっと。




 【きゃ〜きゃ〜!2人共、アクション、カッコ良かった!おまんが背中におれば安心じゃ!俺も武市さんとなら負ける気がしない!ですって。くぅ〜っ、シビレル!キレッキレの殺陣をありがとうございました!】




 【謹厳実直な半平太さんは、「鏡新明智流の免許皆伝」に相応しいビシッとした正統派の殺陣、一方、自由で柔軟な龍馬は、滑りながらとか、こっち来い、みたいな手招きとか、洒脱な殺陣でそれぞれ素敵だったと思います。】




 【負傷して、スプレー攻撃も受けたけど、龍馬が助太刀にきてくれて。(本来)めっさ強い人が、そんな状態でも、免許皆伝の腕でみせた力のある格式ある殺陣、という感じで、錦戸半平太さんの殺陣は素晴らしかったと思います。打ち込んだ後の刀や体の止めとか、カッコ良かった!】




 最後に理央さんが猿川を一突きで仕留めて、「山猿がぁ」とかドスきかせているのを見て、「乙女姉さんよりコワいね」「うん(←ほとんど、あん、みたいなのもいい)、そじゃな」と怯えた目の志士2人が面白キュート。




 さて、抗争を終え、夜道を帰る面々。



 「ねぇ、武市さん。ずっと聞きたかったことがある」(優し気に首を傾げる武市さんがキュート) 「俺が脱藩したこと怒ってる?」

 (ふっと笑って)「珍しいのぅ。おまんがそんな真面目な顔するなんて」(と言って更に笑うお顔がラブリー)
 (マジな目で)「正直に答えて」
 (笑顔を優しく収めて)「全く怒っとらん。元々おまんは土佐には収まらん男じゃと思っちょった」(そう言ってまた笑顔)
 (目の光が柔らかくなって)「やっぱり武市さんにはかなわないな〜」




 それに「何を言うちょる〜」と龍馬と肩を組んで、「おまんは、幕末の英雄なんじゃろ?」「あっ、それ嫉妬してる?」「馬鹿が!」とかジャレている志士2人、呼吸もピッタリで良い感じ。




 しかし、龍馬が今の世界で画策しているらしいことに、ちらりと武市さんを勧誘してみたというか。俺と一緒に幕末の頃みたいに一暴れしてみない?と聞くと、真面目な武市さんは「馬鹿を申せ」とキュートに笑って、取り合わないのですね。龍馬の「そっか」が切なげでしたけれど。




 そして佐伯邸につくと、そこには警察が。逃げる龍馬。気付かない武市さん。ある事件の容疑者を追っていると言われ、「容疑者…?」と振り返り、あれ、アザ?みたいな武市さんが切ない。「ご存知ありませんか、楢崎という男です」に長マツゲの目を見開いている武市さん。一方、龍馬は首ガン!ってされちゃうし。




 これからどうなるの?てか、後2回でどうフィニッシュを決めるの?知りたいけど、終わっちゃうの寂しいし、着地は良い塩梅なの?とか気懸りだし(何様)、もろもろ混ざった気持ちですけど。とりあえず、次回もくるくる変わるペータさんの表情等、心置きなく楽しみたいと思います。




 なんか東京に旅立つからか、ペータさん、わらじ編んでなかった?いつの時代の人や?(江戸時代の人よ)。ということで、もう7話は明日ですわね(さっきまで明後日って書いてた。ボケていてすみません!)。Мステで良い塩梅に宣伝して下さるよう、寝る前にお祈りしよっと。