ラストフレンズ第9話

ドラマ9話目は今までで一番シンドかったです。


対タ/ケルシーンは予告を見て身構えていたから、まだショックは少なめだったの。松葉杖を振り下ろす回数が多くてイタかったけど。予告を見た時、手負いの宗/佑さんがタ/ケルくんに逃げられないよう、どうやって迅速に階段を降りてくるのかな、手すりをススーッて滑り降りたりして(←そりゃないよ)なんて思っていたんだけど。すぐには動けないようなダメージを与えておいて、足を引きずり引きずり降りてきたのね。



「ミ/チルに手を出すな、分ったな」とコワイお顔で言っても。屈せずにタ/ケルくんが睨み返したので、宗/佑さんがチッて感じで片眉だけしかめたのが上手だったな。ちょっと自分で片眉しかめの練習してみた(←やめなさい)けど、どうしても左右同時に動いちゃうのよ。



お店での宗/佑・ミ/チルシーンは、イエローさんの表情の演技が好きでした(しかも男前)。シーン冒頭の、ミ/チルは戻ってくるという確信に満ちた、悪びれない、静かな狂気の様子も。「私は宗/佑とは別れたんだよ」と言われて衝撃を受けながらも、手紙読んでくれてないなら、来てくれなくてもしょうがないね、とさらに静かに言い募る様子も。



駆け出したミ/チルを追いかけて、一緒に帰ろ、と腕を取ったあたりで。「私、好きな人ができたから」と告げられた時の呆然とした表情も。思わず腕を離して、下を向き喉をゴクッとさせ、ゆっくり視線を上げて、ちょっとだけすがるように言った「うそだろ」も。またチラリと下を向いてから言う小さな微苦笑まじりの「信じないよ」も、すべて素晴らしかったです。(亮ちゃんの標準語今や完璧!)



そしてさらに「ほんと。ほんとなの」と言われ、衝撃を受けた表情も良かったな。笑みの余韻がかすかにはりついたまま、呆然とする表情の中に、驚愕・失意・悲哀みたいなのが混ざっていたような。残されたキチンと宗/佑さんのサンダル履き姿は哀しいわ。



対ル/カちゃんシーンは見返す元気があんまりないの。宗/佑さんがヨロヨロあとずさって背中を丸めて椅子の背にストンと座り込むシーンは印象的だったんだけど。ちらっと見た記憶では、ル/カちゃんがポケットの中で、何か固そうなものを握り締めていたような。ああいう所に丸腰では行かないだろうから、何かのブキ?なんて思ったのよ〜。(携帯とかかもしれんが?良く見えなかったの)。それでもって、ル/カちゃんは自分にとって最もダメージの大きい攻撃をかわすために、次回宗/佑さんに反撃するのかな、なんて思ったりして。(←コメントでビスキュイ様が、握り締めていたのは、ミ/チルちゃんからもらったお守りだと教えてくれました←ありがとな!そういえば要所要所でお守りが出てきていましたね)(しっかしそういうspiritualなものを持ってああいう所に乗り込むって、あたくしには思いつかない気高さであります)



ル/カちゃんのカップ(←すみません。タ/ケルくんのでした〜)の取っ手が取れたけど、本体は割れていないのよね。それは何を示唆するのでしょう。次回あの二人はどうなるのでしょう。まだ週刊誌にリークするというクダリがあると聞いたな…。あるいはあの時点で宗/佑さんはすでにリーク済みだったとか?



この時点になっても分らないことだらけです。美容院の先輩の話は背景の一描写みたいなことで終わりなの?タ/ケル姉の話は?エ/リちゃん・オ/グリンさんは?そして最終章は前後ニ編でその後特別編という理解でいいのかな(←最終章、最終回、特別編ということのようですね)。このように混沌としていても、きっと、不幸だけれど納得の最終回にまとめてくれちゃうのよね?プロってすごい。



今回見ていてふと思ったのは、シェアハウスでの祝勝パーティとか、タ/ケルくんがミ/チルママと意気投合するシーンとか、楽しそうに盛り上がるお芝居って結構大変そうということです。泣くより笑うお芝居の方が難しいと聞くし。



一方、ばっさりベリーショートで前と違うしゃべり方とか、良い人役が多かったJニーズアイドルなのに怖いお顔で暴力男とか。明らかなイメージチェンジぶりは分りやすく視聴者にアピールするのかもね。今更誰の味方か分らないことを書いてすみませんが。



イエローさんの、ハマルととてもaddictiveな魅力が、アブナイ宗/佑役を演じるにふさわしい気がして、宗/佑を演じる錦戸亮は好きだけど。ドラマも好きだとずっと書いてきたけど。



ご家庭でもインターネットとかDVDとかゲームとか、多様な娯楽があふれる今日この頃。夜お洗濯とか、何かをしながらちょこちょこテレビを見ている方も多い事でしょう。そういう中で、人々の視線を強引に画面に集める為に、このような強烈な色合いのドラマになっているとしたら、というか、イエローさんが客寄せメインでうっすい体で頑張って暴力シーンを演じているとしたら、ヤだな。今更ですが。このチャレンジングな役を受け、期待以上に演じきったと、俳優としての評価は高まったことは確かだと思うけど。




もし最終回で、「ハッピーでは無いけど、良いドラマだった」と思えなかった場合、昨日の対ル/カちゃんのシーンも単なる悪趣味に思えそう。万が一ラストで失望した場合は、テレビ局に一生懸命言葉を尽くして長い繰り言のお手紙を書こうかしら。そして9回10回(だっけ)の宗/佑の暴力は伝説に残ると、イエローさんを見て暴力男のイメージがどんどん膨らんだと、プロデューサーさん、脚本家さんはおっしゃったけど、その影で泣いていた新旧乙女の数は彼らが思うよりずーっとずっと多く、その悲しみは彼らが思うよりずーっとずっと深かったよ、その犠牲の上に成り立っていたのだがら、良いものを作って欲しかったよ、と伝えたい。今からこんな事言ってもしょうがないけどね。さぁ終盤どうなることでしょう。