関ジャム『夢の外へ』
楽しそうで、かつ、カッコ良かった楽器隊のお二人とか、皆さんが、素晴らしかったけれども、贔屓筋なもので、毎度、錦戸さんのことばかり書かせて頂きますと。
巧みにギターを弾きながら、相変わらず、絶対的な音感とリズム感で軽やかに紡ぐ、錦戸さんの上ハモが美しかったと思います。
あたくしの勝手なイメージですと、星野さんは、朗々と歌い上げるというよりは、飄々としているというか、ドヤ歌ではないというか。ナイーブだけれど、確かなスキルに裏打ちされた、しっかり心に届く歌唱をされる方、という印象がありまして。
そういう方に上手い塩梅に寄り添って、優しく溶け合うナイスなハモリをされていたと思います。
錦戸さんがジュジュさんと『明日がくるなら』を歌われた時は、よりウェットにエモーショナルに歌っておられたような。錦戸さんは、お相手や曲調に、良い感じに合わせていかれるみたいねぇ。
(あ、星野さんについて、さっき勝手なイメージを書いちゃったけど(すみません)、星野さんもきっと、曲によって多様な歌い方をされているに違いない。何せ、ああいう素敵な曲が作れるし、演技者で、文筆者で、とにかくマルチな表現者だから。あとショートパンツ女子とかお手洗い方面とか揺るぎない感じで話されて、ニーって笑う笑顔とお人柄がチャーミングだった。歌う時の真摯なお顔も良かった)
さて、関ジャム版『夢の外へ』の錦戸さんにお話を戻しますと。
錦戸さんの上ハモの、特に、裏声から表声に切り替わる所(「連れ〜て〜えぇって」とかね)がスコーンとキレイで心地良い!と思いました。何度でも繰り返し聞きたくなるという。
あれを見て(聞いて)、彼はヨーデルや沖縄民謡的な喉の使い方もできるかも、と思いました。しか〜し、Jニーズの歌でそういうのを披露してくれる機会もなさそうだから、また関ジャムで、裏声と表声を美しく行き来するハモリなどを聞けるといいな〜と思います。
主旋律を星野さんとユニゾンで歌う所も良かったな。一般に複数名でユニゾンで歌うと、それぞれの主張がぶつかって、聞く人に気を使わせる場合があるけど。彼の場合、そういう心配はないというか、キレイにそろってここも心地良うございました(星野さんを良い笑顔で見るのも良かった)。
そして間奏で三拍子になって、それぞれの楽器ソロの後、錦戸さんがニコっとして後ろのピーチさんを振り返って(ってどなたかのツイッターで教えてもらいました)。前向いて素敵な破顔の笑顔になっているのも良かった。おおくらくんのお顔は見えなかったけど、まるちゃんも笑っていたから、頑張って難題をクリアした者同士の弾ける笑顔、なんて思いました。
三拍子部分の錦ソロも素敵でした。他人様の曲だけど、ちゃんと曲のこと分かっていそうというか、自分のものにしてはる感じが良かったです。
四拍子の部分は(歌詞は深いけど)ポップで楽しい感じで、三拍子の所はちょっとオリエンタルなのね。星野さん、面白い曲を作られるわ〜。(何で上からやねん)
「い〜まはい〜ないあぁな〜たを〜」なんてこぶしを入れて歌われるのを聞くと、オリエンタルテイストも錦戸さんに合うかも、ダンスも和テイストのやつも素敵だし、なんて思いました。
そして錦戸さんの、体全体で三拍子を刻むというか、リズム感が良いから自然に体が動くというか、そういうノリも好みであります。
その後、また心地よい上ハモを聞かせてくれて、ラスト、星野さんとユニゾンで「映すだけ〜」と強い表声で歌われるのも、楽しそうに星野さんを見る笑顔も最強でした。かっけ〜!
(あたくし、かつて結構な前髪有り派だったのに、今や、あのおデコ出しソリ見えの髪も大好きですみません。リアル子ワンコだった錦戸亮さんが、子ワンコ要素も残しつつ、すごくカッコいい大人になられたな〜とホレボレ見とります)
その他、寝起きであんなにパーーンと声が出る西川さんは、特別な星の下に生まれたんだな〜とか、西川さんと村上さんで組んだら、演芸のグランプリ的なので結構上位にいくのでは、とか、思ったりもしましたが、書きだすと切りがないので、この辺で失礼致します〜。